梅若忌

国・地域: 日本

梅若丸は、伝説上の少年で、京都の貴族吉田少将の子。父の死後、人買にさらわれ、隅田川の畔で亡くなる。梅若丸の死後1年、京都から訪ねてきた母親は、息子の死を知って悲しみにくれる。観世元雅の能「隅田川」で知られ、東京都墨田区の梅柳山木母寺には梅若丸を弔った梅若塚が再現されている。同寺では毎年4月15日、梅若忌として大念仏会が行われる。

伝説上の少年・梅若丸をしのぶ供養日です。 東京・墨田区の木母寺で大念仏会が営まれます。
平安時代の伝説に登場する梅若丸の死を悼み、能「隅田川」で描かれた物語が起源です。 父を亡くした梅若丸が人買いにさらわれ、隅田川のほとりで息絶えた悲劇をしのびます。 観世元雅の能「隅田川」はこの悲話を題材とし、梅若忌はその演能とも結びついて広まりました。 東京都墨田区の木母寺には梅若塚が再現され、4月15日には大念仏会として僧侶や信徒が参列します。 仏教行事として冥福を祈るこの法要は、現代も地域の伝統行事として受け継がれています。
日本 観世元雅 木母寺