04月14日の命日 - 科学者・研究者

1807年

イェレミアス・リヒター

(1762 - 1807)

化学者

ドイツの化学者。化学当量論の先駆者として知られる。

1762年にドイツで生まれ、化学当量に着目した先駆的な研究を行いました。1802年に化学当量論の概念を提唱し、化学反応の定量的理解に大きく貢献しました。著作『化学当量の法則』などを通じて後の化学研究に影響を与えました。現代の化学量論の基礎を築いた人物として評価されています。1807年に逝去しました。

1807年イェレミアス・リヒター化学者 1762年

1882年

アンリ・ジファール

(1825 - 1882)

技術者

フランスの技術者。蒸気吸入器や世界初の有人動力飛行船を開発した。

1825年にフランスで生まれ、蒸気機関の研究に取り組みました。1852年に蒸気吸入器（蒸気機関への給水装置）を発明し、列車や工場で広く採用されました。同年には世界初の有人動力飛行船を完成させ、パリでの飛行に成功しました。航空機の先駆者として注目を集め、その業績は後の航空技術発展に大きな影響を与えました。1882年に逝去しました。

1882年アンリ・ジファール 1825年

1895年

ジェームズ・デーナ

(1813 - 1895)

地質学者、鉱物学者

地質学者鉱物学者

アメリカの地質学者・鉱物学者。鉱物学や火山学で著しい業績を残した。

1813年にコネチカット州で生まれ、イェール大学で学問を修めました。1846年から太平洋探検艦隊の地質調査に参加し、ハワイ火山の研究で成果を挙げました。著書『鉱物学体系』や『地質学原論』などで体系的な地質分類を行い、鉱物学の基礎を築きました。学会活動や大学教育を通じて後進の育成にも尽力しました。1895年に82歳で逝去しました。

1895年ジェームズ・デーナ地質学者鉱物学者 1813年

1913年

カール・ハーゲンベック

(1844 - 1913)

動物学者

自然主義的な動物園展示法を開発したドイツの動物学者。

1844年にハンブルクで生まれ、世界各地から野生動物を収集・輸入した。従来の檻飼育を廃し、堀や低い柵を用いる『環境展示法』を考案し動物園改革を主導した。自身の動物園はヨーロッパ各地で高い評価を受け、多くの施設が同様の方式を採用した。動物行動の観察を重視し、教育的側面と娯楽性を両立させた展示は現代の動物園にも大きな影響を与えている。1913年に没するまで動物福祉と展示方法の革新に尽力した。

1913年カール・ハーゲンベック 1844年

1917年

ルドヴィコ・ザメンホフ

(1859 - 1917)

眼科医、エスペラント創案者

眼科医エスペラント創案者

ポーランド出身の眼科医でエスペラント語の創案者。

1859年に現在のポーランドで生まれ、眼科医として働く傍ら言語学の研究を行った。1887年に国際共通語としてエスペラントを発表し、簡潔な文法と語彙体系で普及を目指した。エスペラント運動は国際平和と相互理解を促進する理念のもと世界中に広がり、多くの協会や出版物が生まれた。自身は現実の政治的対立を避け、言語による交流の平等性を重視した。1917年に没したが、エスペラントは現在も数十万人の話者に支持されている。

1917年ルドヴィコ・ザメンホフエスペラント 1859年

1925年

カルロ・マランゴニ

(1840 - 1925)

物理学者、マランゴニ対流発見者

物理学者マランゴニ対流発見者

イタリアの物理学者。マランゴニ対流を発見した。

1840年にイタリアで生まれ、フィレンツェ大学で学位を取得後、表面張力に関する研究に従事した。1865年に温度差や濃度差による流体内部の対流現象を解明し、後にマランゴニ対流と名付けられた。この現象は溶接や材料加工、気象学など多岐にわたる分野で応用される。学術論文を通じて理論的解析と実験的検証を行い、流体力学の発展に寄与した。1925年に没し、その業績は現在も研究コミュニティで引用されている。

1925年カルロ・マランゴニ英語版マランゴニ対流 1840年

1935年

エミー・ネーター

(1882 - 1935)

数学者

抽象代数学や理論物理学に革新をもたらした20世紀を代表する女性数学者。

1882年にドイツで生まれたネーターは、現代代数の基礎を築いた。環論や群論の分野で画期的な定理を発表し、ノーターの定理により物理学では対称性と保存則の関係を示した。ゲッティンゲン大学で教鞭を執り、数多くの優秀な数学者を育成。ナチス政権下で解任後、アメリカに移住しブリンマー大学で後進の指導にあたった。 1935年に53歳で急逝し、その功績は現在も高く評価されている。

1935年エミー・ネーター数学者 1882年

1964年

レイチェル・カーソン

(1907 - 1964)

海洋生物学者、作家

海洋生物学者作家

『沈黙の春』の著者として知られる海洋生物学者で、現代環境運動の先駆者

1907年、アメリカのペンシルベニア州に生まれる。海洋生物学者として米国魚類野生生物局で研究活動に従事。 1962年に出版した『沈黙の春』は農薬の危険性を世界に警告し、環境保護の意識を一変させた。科学者でありながら市民向けの文章で一般読者にも大きな影響を与えた。その著作は環境法や政策に直接的な変革をもたらし、現代の環境運動の礎となった。 1964年4月14日に逝去したが、その思想と研究は今なお世界中で受け継がれている。

1964年レイチェル・カーソン 1907年

1984年

西脇昌治

(1915 - 1984)

哺乳類学者

日本の哺乳類学者。野生動物の分類や生態研究で業績を残した。

1915年に生まれ、東京大学で哺乳類学を修めた。戦後の日本における哺乳類図鑑の編集に関わり、フィールドワークを重視した研究スタイルを確立した。国内外の調査を通じて多くの記録を残し、新種記載にも貢献した。教育者としても後進の育成に尽力し、多くの研究者を導いた。1984年に69歳で逝去し、その功績は現在も継承されている。

西脇昌治 1915年

2000年

フィル・カッツ

(1962 - 2000)

プログラマ

アメリカのプログラマで、ZIP形式の開発に貢献した。

フィル・カッツは1980年代にファイル圧縮ソフトPKZIPを開発し、現在も広く使われるZIP形式の普及に大きく貢献したプログラマです。 1986年に企業PKWAREを設立し、ソフトウェア開発とビジネス展開を行いました。彼の開発したアルゴリズムは多くのソフトウェアやオペレーティングシステムに採用され、圧縮技術の業界標準となりました。しかし、生活習慣病やアルコール依存の影響で2000年に若くしてこの世を去りました。今もZIP形式はインターネットやパソコン操作に欠かせない存在として残り、彼の功績を物語っています。

2000年フィル・カッツプログラマ 1962年

2006年

古川俊一

(1948 - 2006)

行政学者

行政学者。

2006年古川俊一行政学者 1948年

2011年

ウィリアム・リプスコム

(1919 - 2011)

化学者

アメリカの化学者。1976年にノーベル化学賞を受賞した。

1919年アメリカ生まれ。立体化学の分野で優れた研究を行い、特にボラン化合物の構造解析で業績をあげた。1976年にノーベル化学賞を受賞し、大学教師として多くの後進の育成にも尽力した。ハーバード大学で長年にわたり教鞭をとり、著書や論文を通じて化学教育に貢献した。晩年まで研究と教育に情熱を注ぎ続けた。

ウィリアム・リプスコム 1919年