ハルジオン (春紫苑)

学名: Erigeron philadelphicus
科名: キク科

花言葉

  • さりげない愛
  • 追想の愛

特徴

花色: 白、淡ピンク

説明

春女苑(ハルジョオン)は植物学者牧野富太郎の命名で、春に咲くシオンという意味です。1920年代に観賞用として日本に持ち込まれた帰化植物で、現在では野草として親しまれています。つぼみが下向きに垂れるのが特徴で、茎は中が空洞になっています。舌状花の幅が1mm以下でほとんど糸のようで、繁殖力が非常に強い多年草です。

豆知識

  • 別名「貧乏草」は花が咲くと家が貧乏になるという迷信から
  • ヒメジョオンとよく間違えられるが開花時期と茎の構造で区別できる
  • 1980年代には除草剤に耐性のある個体が出現した
  • 牧野富太郎博士が「春に咲く紫苑」という意味で命名

利用方法

観賞用
  • 野草園
  • 自然風庭園
  • 切り花
薬用
  • 民間薬として利用された歴史がある

注意: 大量摂取は避ける

食用
  • 若葉
その他
  • 環境指標植物
  • 蜜源植物

毒性

症状: 一般的に無毒とされているが、灰汁があるため適切な処理が必要

デルフィニウム

学名: Delphinium × belladonna
科名: キンポウゲ科

花言葉

  • 移り気
  • 清明
  • 高貴

特徴

花色: 青、水色、青紫、白

説明

長い茎の先に青やピンクの花を穂状につける姿は優美で、中でも一重のベラドンナ系は上品で軽やかなイメージを持っています。19世紀末に作出された交雑種で、エラータム系とシネンセ系の中間的な特徴を持ちます。高さ50~100cmで、枝分かれはしていますがメインは中央の1本です。アレンジメントや初夏の庭に主役として使いたい花の一つです。

豆知識

  • つぼみがイルカに似ていることから「デルフィン」(イルカ)が名前の由来
  • フラワーデザイナー検定試験でよく使用される
  • 19世紀末に作出された比較的新しい園芸品種
  • エラータム系とシネンセ系の交雑種

利用方法

観賞用
  • 切り花
  • 花壇
  • フラワーアレンジメント
薬用
  • 薬用利用はない

注意: 全草に毒性があるため取り扱い注意

食用

食用には適さない

その他
  • ドライフラワー
  • 押し花

毒性

毒性レベル: 強い

有毒部位: 全草, 特に種子

症状: アルカロイドを含み、摂取すると嘔吐、下痢、呼吸困難などの症状を引き起こす可能性がある

ブルーレースフラワー

学名: Trachymene caerulea
科名: セリ科

花言葉

  • 優雅な振る舞い
  • 優雅なたしなみ
  • 慎み深い人

特徴

花色: 青、ピンク、白

説明

小花の集合体が一つの大きな花となり、小花ひとつひとつが大きめなのが特徴です。葉や茎にうっすらと産毛のような毛が生えており、花色も淡いトーンであることから、優しい印象を受ける花です。花は傘状に小花が密生して半球状に盛り上がり、直径5~7cmくらいの房になります。背丈は60cm~1mほどになり、切花としても人気があります。

豆知識

  • 旧学名はDidiscus coeruleusで、現在もディディスカスと呼ばれることがある
  • ホワイトレースフラワーとは全く別の植物
  • 日本には大正時代に導入された
  • オーストラリア西部の固有種

利用方法

観賞用
  • 切り花
  • ブーケ
  • フラワーアレンジメント
薬用
  • 特に知られた薬用効果はない

注意: 特に注意すべき点はない

食用

食用には適さない

その他
  • ドライフラワー
  • プリザーブドフラワー

毒性

症状: 特に毒性は報告されていない

ウツギ (空木)

学名: Deutzia crenata
科名: アジサイ科

花言葉

  • 秘密
  • 古風

特徴

花色:

説明

茎の内部がストローのように中空となっており、和名のウツギの名は「空木」の意味で、幹(茎)が中空であることからの命名です。樹高は1-2.5mになり、よく分枝する落葉低木で、5月~6月に白色5弁の花を開きます。万葉集をはじめ古今和歌集、枕草子、徒然草などにも卯の花として出ており、昔から親しまれてきた花です。刈り込みにもよく耐え、しばしば庭木や生け垣とされます。

豆知識

  • 唱歌「夏は来ぬ」の「卯の花の匂う垣根に…」で有名
  • 従来はユキノシタ科だったが現在はアジサイ科に分類
  • 万葉集では「うの花」として24首詠まれている
  • 茎が中空なため材木としては利用されない

利用方法

観賞用
  • 庭木
  • 生け垣
  • 公園の植栽
薬用
  • 民間薬として利用された歴史がある

注意: 特に注意すべき点はない

食用

食用には適さない

その他
  • 切り花
  • 花材

毒性

症状: 特に毒性は報告されていない

アサガオ (朝顔)

学名: Ipomoea nil
科名: ヒルガオ科

花言葉

  • 固い絆
  • あふれる喜び

特徴

花色:

説明

長いツルを伸ばして周りのものに絡まり、美しい白い花を朝に咲かせます。美しい花が朝に咲き、昼頃にはしぼんでしまうことから「朝顔」と名付けられました。日本へは奈良時代末期に遣唐使がその種子を薬として持ち帰ったのが始まりで、江戸時代には観賞用植物として大ブームになりました。白い花は「固い絆」「あふれる喜び」という花言葉を持ちます。

豆知識

  • 江戸時代に2度の朝顔ブームが起こった
  • 変化朝顔と呼ばれる奇形品種が多数作出された
  • 種子には下剤成分が含まれ「牵牛子」と呼ばれた
  • 遺伝学研究のモデル植物としても利用される

利用方法

観賞用
  • グリーンカーテン
  • 鉢植え
  • 垣根
薬用
  • 種子は漢方薬として利用
  • 下剤作用がある

注意: 種子は毒性があるため専門家の指導が必要

食用

食用には適さない

その他
  • 環境教育教材
  • 夏の遮光

毒性

毒性レベル: 中程度

有毒部位: 種子, 葉(大量摂取時)

症状: 種子に含まれる成分により下痢、嘔吐を引き起こす可能性がある

セイヨウヒルガオ (西洋昼顔)

学名: Convolvulus arvensis
科名: ヒルガオ科

花言葉

  • 友達のよしみ

特徴

花色:

説明

ヨーロッパ原産の多年草で、地下茎で繁殖し、つる性の茎を長く伸ばします。白い漏斗状の花を咲かせ、アサガオに似ていますが昼間も花が開いているのが特徴です。繁殖力が強く、世界各地で帰化植物として定着しています。白い花は純粋さと絆を表し、「絆」「友達のよしみ」という花言葉を持ちます。

豆知識

  • アサガオと違って昼間も花が開いている
  • 地下茎で繁殖するため根絶が困難
  • 世界各地で雑草として扱われることが多い
  • ヨーロッパでは古くから野の花として親しまれた

利用方法

観賞用
  • 野草園
  • 自然風庭園
  • グランドカバー
薬用
  • 民間薬として利用された歴史がある

注意: 大量摂取は避ける

食用

食用には適さない

その他
  • 土壌保護
  • 環境指標植物

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 全草

症状: 大量摂取により軽度の胃腸障害を起こす可能性がある