04月13日の命日 - 科学者・研究者

1728年

サミュエル・モリノー

(1689 - 1728)

イギリス海相、天文学者

イギリス海相天文学者

18世紀のイギリス海相兼天文学者。科学と政府の両面で活躍した人物。

サミュエル・モリノー（1689-1728）はイギリスの政治家・天文学者として知られ、First Lord of the Admiralty（海相）を務めました。王立協会の会員として星表の作成や測深技術の改良に取り組み、航海術の発展に貢献しました。政府要職と学術活動を両立させ、英海軍の強化と天文学研究の振興に寄与しました。学際的な視点で科学と政策の橋渡しを果たし、18世紀イギリスの海洋研究を支えました。

1728年サミュエル・モリノーイギリス天文学者 1689年

1853年

レオポルト・グメリン

(1788 - 1853)

化学者

ドイツの化学者。無機化学の研究と化学情報の体系化に貢献した。

1788年にドイツのハイデルベルクで生まれた。医学と化学を学び、各地の大学で教鞭を執った。無機化学の分野で多くの研究成果を挙げた。特に金属化合物の研究や鉱物の分析で知られる。1828年からマールブルク大学で教授を務めた後、ハイデルベルク大学に移った。化学知識を体系化した「ゲムリンハンドブック」を編纂し、現代化学データベースの先駆けとなった。1853年に66歳で没した。

1853年レオポルト・グメリン化学者 1788年

1880年

ロバート・フォーチュン

(1812 - 1880)

植物学者

スコットランド出身の植物学者・探検家。中国から茶樹をインドに移植した。

1812年にスコットランドで生まれた。ロイヤル・ホーティカルチャル・ソサエティの依頼で中国に派遣された。茶の栽培技術を学び、多数の茶樹や苗を密かに採取してインド東部へ移植した。その成果によりインドの茶産業の発展に大きく貢献した。さらに多くの観賞用植物もヨーロッパに紹介し、園芸学の発展にも寄与した。1880年に英国で没した。

1880年ロバート・フォーチュン植物学者 1812年

1905年

田口卯吉

(1855 - 1905)

経済学者

日本の経済学者・歴史学者。日本経済史研究の先駆者。

1855年に三重県で生まれた。東京帝国大学で経済学を学び、帰国後は政府税務局に勤務した。1897年に経済雑誌『経済雑誌』を創刊し、統計学や経済史の普及に努めた。日本の経済史を体系化した著書『日本経済史』は高く評価された。その業績により近代日本の社会科学研究に大きな影響を与えた。1905年に没した。

1905年田口卯吉経済学者 1855年

1906年

ウォルター・ウェルドン

(1860 - 1906)

生物学者

イギリスの生物学者・統計学者。生物統計学の先駆者として知られる。

1860年にロンドン近郊で生まれる。ケンブリッジ大学で自然史を学ぶ。生物学に統計学を導入し、個体群変異の解析を推進。フランシス・ゴルトンと共同で生物統計学（biometry）の基礎を確立。進化論や遺伝学の研究手法に大きな影響を与えた。 1906年に46歳で死去し、その功績は後世に受け継がれている。

1906年ウォルター・ウェルドン生物学者 1860年

1920年

高木兼寛

(1849 - 1920)

医学者

日本の医学者・海軍軍医。脚気の原因を解明し、食事改善策を示した。

1849年に薩摩藩（現鹿児島県）で生まれる。東京大学医科大学（現東京大学医科学部）を卒業後、海軍軍医に就任。軍隊での疫学調査から脚気の原因が白米中心の食事にあると突き止める。食事に麦飯を導入し、脚気患者を激減させた。近代栄養学の先駆者とされ、世界的にも評価される。 1920年に71歳で死去。

1920年高木兼寛医学者 1849年

1936年

成瀬正一

(1892 - 1936)

フランス文学者

日本のフランス文学者。パリ留学を経て文学研究を牽引した。

1892年に岐阜県で生まれる。東京帝国大学文学部仏文科を卒業後、フランスへ留学。パリ大学で近代フランス文学の研究に従事。帰国後、京都大学で教授として仏文学を講義。文学批評や翻訳を通じて日仏文化交流を促進。 1936年に44歳で死去、後進の育成にも尽力。

1936年成瀬正一フランス文学者 1892年

1941年

アニー・ジャンプ・キャノン

(1863 - 1941)

天文学者

アメリカの天文学者。恒星のスペクトル分類を確立した先駆者。

1863年にアメリカ・デラウェア州で生まれる。ハーバード大学で天体写真の解析に従事。 4万以上の恒星を観測し、OBAFGKM分類を完成。恒星のスペクトル分類法（ハーバード分類法）を体系化。女性科学者としてアメリカ天文学会に大きな影響を与えた。 1941年に78歳で死去。

1941年アニー・ジャンプ・キャノン 1863年

1949年

笹川臨風

(1870 - 1949)

歴史家

日本の歴史学者。特に中世史研究で知られる。

1870年に東京で生まれる。東京帝国大学で歴史学を学び、のちに同大学で教授を務める。中世日本史を専門とし、特に幕府政治や武家社会の研究で多くの業績を挙げた。代表著作『日本中世史論』などで詳細な史料分析を行い、学界に新たな視点を提供した。戦前戦後を通じて活発に講演を行い、多くの研究者を育成した。 1949年に逝去。

1949年笹川臨風 1870年

1955年

羽田亨

(1882 - 1955)

東洋史学者

日本の東洋史学者。アジア諸国の歴史研究に貢献した。

1882年に生まれ、東京帝国大学で東洋史を専攻。中国史や朝鮮史を中心に研究し、現地史料を用いた詳細な分析で知られる。代表的な論文に『古代中国の政治体制』などがあり、アジア史研究の基礎を築いた。戦後の学術交流にも積極的に参加し、多くの国際会議で日本の研究成果を紹介した。また、教育者として多数の後進を指導し、東洋史学の発展に寄与した。 1955年にその生涯を終えた。

1955年羽田亨東洋史

1960年

後藤誉之助

(1916 - 1960)

官僚、経済学者

官僚経済学者

日本の官僚・経済学者。戦後復興期の経済政策に関与。

1916年に生まれる。東京帝国大学で経済学を学び、財務省に入省。主計局などで予算編成に携わり、戦後日本の財政再建や経済成長政策に寄与した。経済理論にも造詣が深く、内閣の諮問機関で統計分析や政策提言を行った。論文『戦後日本の財政と経済成長』などを発表し、学界と官界をつなぐ役割を果たす。 1960年に逝去。

1960年後藤誉之助官僚経済学者 1916年

1982年

吉田静一

(1930 - 1982)

経済学者

日本の経済学者。経済理論と政策研究に取り組み、学界・政府に影響を与えた。

1930年生まれ。東京大学で経済学を専攻し、数理経済学を研究。新学術領域の開拓に尽力し、公共政策や経済計画に関する論文を多数発表。政府の諮問委員会メンバーとして経済政策の立案にも携わる。教育者としても後進の育成に貢献し、多くの研究者を輩出。 1982年4月13日に逝去。

1982年吉田静一経済学者 1930年