エビネ (海老根)

学名: Calanthe discolor
科名: ラン科

花言葉

  • 気品
  • 謙虚
  • 誠実

特徴

花色: 茶色と白、まれに緑や赤

説明

日本産の蘭の中で人気のあるもので、園芸品種もたくさんあります。名前の由来は、根に節が多く、海老の背に似ていることからエビネと呼ばれるようになりました。地表近くにできる根茎がエビのように曲がって連なっており、春に株の中心から1~3本の花茎が立ち上がり、茶色で唇弁は白の花、まれに緑や赤、薄黄色と唇弁が桃色や薄黄色のコンビの花を10~30輪ほど穂になって咲かせます。

豆知識

  • 環境省レッドリストの準絶滅危惧種に指定されている
  • 球茎は古いものが10年以上残ることがある
  • 園芸用の採集により野生個体数が激減した
  • 日本には多くの園芸品種が作出されている

利用方法

観賞用
  • 山野草園
  • ラン栽培
  • 観賞用鉢植え
薬用
  • 民間薬として利用された歴史がある

注意: 野生個体の採取は厳禁、準絶滅危惧種

食用

食用には適さない

その他
  • 園芸交配親
  • 保護活動の対象

毒性

症状: 特に毒性は報告されていない

サクラ (桜)

学名: Cerasus speciosa
科名: バラ科

花言葉

  • 精神の美
  • 優美な女性
  • 純潔

特徴

花色: 白、淡ピンク、濃ピンク

説明

春の花の代表で、長い日本列島では沖縄から北海道まで地域にそれぞれ適した種類があり、季節を追って様々なサクラを楽しむことができます。日本には9種を基本にして、変種をあわせると100以上のサクラが自生しており、園芸品種は200以上もあります。5枚の大きな花弁をもち、ひとつの花の中に雌しべと多数の雄しべをもつ両性花であることが特徴です。

豆知識

  • 日本の気象庁が桜の開花予想を発表している
  • 一つの花の寿命は約1週間
  • 染井吉野は日本で最も植栽されている品種
  • 桜前線は南から北へ約2ヶ月かけて進む

利用方法

観賞用
  • 公園の植栽
  • 街路樹
  • 庭木
  • 花見
薬用
  • 桜皮は咳止めとして利用
  • 花びらは桜茶として飲用

注意: 葉や種子には微量の毒性成分が含まれる

食用
  • 花びら
  • 若葉(塩漬け)
その他
  • 木材利用
  • 観光資源
  • 文化的シンボル

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 種子, 葉(大量摂取時)

症状: 種子には微量のシアン化合物が含まれるが、通常の利用では問題ない

レンゲソウ (蓮華草)

学名: Astragalus sinicus
科名: マメ科

花言葉

  • 私の苦しみを和らげる
  • やすらぎ
  • あなたは幸福です

特徴

花色: ピンク、紫

説明

長さ10~15cmほどの花茎に小さなマメの花を放射状に咲かせ、花の付け根近くは白く、花びらの先にかけてピンクは濃くなっていく花色が美しいです。草丈10~30cm、横にほふくするように広がっていくので、花が咲く季節には群生している光景を楽しむことができます。マメ科の植物として根に根粒菌を共生させ、土中の窒素を根に蓄えて土壌を肥沃にする性質があります。

豆知識

  • 学名のsinicusはラテン語で中国を指す
  • 1960年代まで日本で20万ha以上栽培されていた
  • 紫雲英(ゲンゲ)の名は紫の雲のような花の様子から
  • 蜂蜜の良い蜜源として知られる

利用方法

観賞用
  • 野草園
  • 自然風庭園
  • 群生地の観光
薬用
  • 民間薬として利用
  • 蜂蜜の蜜源

注意: 薬用利用は専門家の指導のもとで

食用
  • 若い茎葉
その他
  • 緑肥作物
  • 土壌改良
  • 蜜源植物

毒性

症状: 一般的に無毒とされている

シネラリア

学名: Pericallis × hybrida
科名: キク科

花言葉

  • いつも快活
  • 喜び
  • 純愛

特徴

花色: 青、紫、ピンク、白、赤

説明

カナリア諸島原産のペリカルリス属の草花を数種類掛け合わせてできた園芸品種です。「シネラリア」は「死ね」を連想させるため、園芸業界では「サイネリア」の名で流通しています。冬の寒い時期に室内を彩る鉢花として人気があり、11月~翌年5月にかけて花を咲かせます。青、紫、ピンク、白、赤など豊富な花色があり、葉の形がフキに似ていることからフキザクラとも呼ばれます。

豆知識

  • 名前を「シネラリア」から「サイネリア」に変更した珍しい花
  • カナリア諸島の複数種を交配して作られた
  • 葉がフキに似ているためフキザクラとも呼ばれる
  • 冬咲きの代表的な鉢花の一つ

利用方法

観賞用
  • 室内鉢植え
  • 冬の装飾
  • ギフト用鉢花
薬用
  • 特に知られた薬用効果はない

注意: 特に注意すべき点はない

食用

食用には適さない

その他
  • 室内装飾
  • 冬の贈り物

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 全草

症状: 軽度の皮膚刺激を起こす可能性がある