238年

ゴルディアヌス1世

(159 - 238)

ローマ皇帝

ローマ皇帝
古代ローマ帝国の皇帝として即位したが、数週間で退位に追い込まれた。 軍団と元老院の支持を受けた異例の皇帝。
ゴルディアヌス1世(159年-238年)は、ローマ帝国の短命の皇帝である。 貴族の出身でありながら、地方軍団と元老院の支持を受けて238年に即位した。 しかし、内紛の中で権力基盤が弱く、数週間で失脚した。 その治世は3世紀危機の象徴とされ、軍団皇帝時代の特徴を示す。 最終的には兵士の反乱により自殺に追い込まれたとも伝えられる。 後世には『軍団皇帝』の典型例として歴史研究の対象となっている。
238年 ゴルディアヌス1世 ローマ皇帝 159年
康正元年3月26日

畠山持国

(1398 - 1455)

室町幕府の管領

室町幕府の管領
室町幕府の有力管領として権勢を誇った守護大名。 管領職を巡る内紛に翻弄された時代を生き抜いた。
畠山持国(1398年-1455年)は、室町幕府の管領を務めた守護大名である。 畠山氏の分家出身ながら、幕府内で影響力を高めた。 将軍足利義持・義教の時代に管領として政治と軍事の両面で活躍。 管領職を巡る権力争いが絶えない中、畠山持国は巧みな外交手腕で勢力を維持した。 最終的には内紛の敗北により失脚し、その一生は室町幕府の不安定さを象徴している。
1455年 康正 3月26日 畠山持国 室町幕府 管領 1398年
1550年

クロード

(1496 - 1550)

ギーズ公

ギーズ公
ギーズ公家初代当主で、フランス王家に近い影響力を持った貴族。 軍事的指導者としても活躍した。
クロード(1496年-1550年)は、フランスのギーズ公初代当主である。 ヴァロワ朝に近い立場を活かし、王国内で大きな権勢を振るった。 ヴェルサイユ条約やイタリア戦争などの戦場で軍事指導者として手腕を発揮。 優れた政治手腕により領地を拡大し、ギーズ家の基礎を築いた。 その後継者たちもフランス宗教戦争で重要な役割を果たし、家名はヨーロッパに広まった。
1550年 クロード ギーズ公 1496年
1555年

フアナ

(1479 - 1555)

カスティーリャ女王

カスティーリャ女王
スペイン・カスティーリャ王国の女王として即位。 “狂女フアナ”の異名で知られる人物。
フアナ(1479年-1555年)は、スペイン・カスティーリャの女王である。 イサベル1世とフェルナンド2世の娘として生まれ、王位継承をめぐる政争に巻き込まれた。 精神的な不調から“狂女フアナ”と呼ばれ、政務は摂政に委ねられた。 しかし、その後も王位の象徴として重要視され、スペイン統一において名目上の女王とされた。 彼女の悲劇的な生涯はスペイン史に深い印象を残している。
1555年 フアナ カスティーリャ 1479年
寛永15年2月28日

天草四郎(益田時貞)

島原の乱の指導者

島原の乱の指導者
江戸時代初期のキリシタン反乱を率いた若き指導者。 “神童”と称されたその勇姿は伝説となった。
天草四郎(益田時貞、生年不詳-1638年)は、島原の乱の中心人物である。 キリシタン農民らをまとめ、幕府軍と激しい戦いを繰り広げた。 僅か17歳前後の若さで指導者となったその姿は“神童”と讃えられた。 しかし、最終的には幕府軍の大軍勢に敗れ、戦死したとされる。 島原の乱は江戸幕府のキリシタン弾圧史において象徴的な事件となった。
1638年 寛永 2月28日 天草四郎 島原の乱 1621年
1684年

ニコロ・アマティ

(1596 - 1684)

ヴァイオリン製作者

ヴァイオリン製作者
クレモナ派の名工として知られるヴァイオリン製作者。 後進に多大な影響を与えた巨匠。
ニコロ・アマティ(1596年-1684年)は、イタリア・クレモナ出身のヴァイオリン製作者である。 アマティ一族の工房を率い、その精緻な技術と美しい音色で高く評価された。 ストラディバリやグァルネリもアマティの工房で修業したとされる。 彼の作品は現在でも博物館や演奏家に愛用され、ヴァイオリン製作史における金字塔となっている。 アマティの工法は後世の楽器製作者に継承され、クレモナ派の伝統を確立した。
1684年 ニコロ・アマティ ヴァイオリン 1596年
1695年

ジャン=バティスト・コルネイユ

(1649 - 1695)

画家

画家
17世紀フランスのバロック画家。 宗教画や肖像画で名を馳せた。
ジャン=バティスト・コルネイユ(1649年-1695年)は、フランスのバロック様式の画家である。 王室や教会からの依頼を受け、壮麗な宗教画や肖像画を多数制作した。 光と影の対比を強調する技法で情感豊かな作品を生み出した。 その芸術性は当時のフランス絵画界に新たな潮流をもたらし、高く評価された。 生涯を通じて王侯貴族との交流を深め、後世の画家たちにも影響を与えた。
1695年 ジャン=バティスト・コルネイユ 1649年
1722年

アントニオ・ザンキ

(1631 - 1722)

画家

画家
イタリア・バロック絵画の代表的画家。 明暗対比を巧みに用いた作風が特徴。
アントニオ・ザンキ(1631年-1722年)は、イタリアのバロック期に活躍した画家である。 劇的な明暗表現とダイナミックな構図で知られ、多くの宗教画を手がけた。 ヴェネツィアやローマで活躍し、教会や宮殿の装飾画を多数残した。 その作品はバロック絵画の典型例として今日も高く評価されている。 後世の画家にも影響を与え、イタリア絵画の発展に寄与した。
1722年 アントニオ・ザンキ 1631年
1774年

レジノー・ウーティエ

(1694 - 1774)

天文学者、地理学者

天文学者 地理学者
啓蒙時代のフランスで活躍した天文学者・地理学者。 天体観測と地図制作に貢献した学者。
レジノー・ウーティエ(1694年-1774年)は、フランスの天文学者および地理学者である。 天文観測に基づく正確な星表を作成し、航海用の主要な地図制作にも携わった。 パリ天文台や多くの学術団体で研究を行い、学術誌にも論文を発表した。 その業績はヨーロッパ各地の航海者や研究者に利用され、航海術の発展に寄与した。 また、地理的調査の手法を体系化し、後世の地理学研究に大きな影響を与えた。
1774年 レジノー・ウーティエ 天文学者 地理学者 1694年
1782年

ピエトロ・メタスタージオ

(1698 - 1782)

詩人、劇作家

詩人 劇作家
18世紀イタリアの詩人・劇作家。 オペラ台本の名手として知られた。
ピエトロ・アンドレア・マティオッティ・メタスタージオ(1698年-1782年)は、イタリアの詩人および劇作家である。 多くのオペラ作品のリブレット(台本)を手がけ、その詩的表現と構成力が高く評価された。 ウィーン宮廷をはじめヨーロッパ各地の音楽家と協力し、オペラ文化の発展に寄与した。 その作品はフランツ・ヨーゼフ・ハイドンやヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトなどにも上演され、後世に影響を与えた。 メタスタージオのリブレットは数百年にわたり演奏され続け、オペラ史における重要な存在となっている。
1782年 ピエトロ・メタスタージオ 1698年
1814年

チャールズ・バーニー

(1726 - 1814)

オルガン奏者、作曲家、音楽学者

オルガン奏者 作曲家 音楽学者
イギリスのオルガン奏者で、作曲家・音楽史家としても知られる人物です。
1726年にイギリスで生まれたチャールズ・バーニーは、オルガン奏者として活躍しつつ、作曲や音楽理論の研究を行いました。 彼の代表作『音楽史概論(A General History of Music)』は、欧州音楽史の重要な文献とされています。 また、音楽家出身の視点から詳細な解説を加え、後世の音楽学研究に大きな影響を与えました。 さらに娘のフランシス・”ファニー”・バーニーは小説家としても有名で、家族全体が文化的なサロンを形成しました。 晩年まで精力的に活動し、1814年にその生涯を閉じました。
1814年 チャールズ・バーニー 1726年
1817年

シャルル・メシエ

(1730 - 1817)

天文学者

天文学者
フランスの天文学者で、小惑星や星雲のカタログ『メシエカタログ』で知られます。
1730年にフランスで生まれたシャルル・メシエは、主に彗星の観測を行いながら観測天体の区別に苦心しました。 その結果、18世紀に100を超える星雲や星団の一覧をまとめた『メシエカタログ』を完成させました。 このカタログは現在もM1〜M110として天文学者やアマチュア天文家に愛用され、深宇宙天体観測の基準となっています。 また、フランス海軍天文台で航海術に必要な星表の作成にも貢献しました。 1817年にその生涯を終えましたが、彼の業績は現代天文学にも大きな影響を与え続けています。
1817年 シャルル・メシエ 1730年