カタクリ (片栗)

学名: Erythronium japonicum
科名: ユリ科

花言葉

  • 初恋
  • 嫉妬
  • 情熱

特徴

花色: 薄紫色

説明

球根から上質の澱粉がとれるので、これを「片栗粉」といいますが、現在では観賞植物として利用されています。種子から発芽して花を咲かせるまでに7-9年ほどの歳月を必要とする貴重な植物で、「春の妖精」(スプリング・エフェメラル)と呼ばれます。1年のうちで地上に出ているのは春先の2ヶ月足らずで、開花の期間は2週間ほどと短い間だけです。自生地などで集団して咲いている姿はなかなか見事です。

豆知識

  • 種子にはエライオソームがつき、アリが種子を運んで分布を広げる
  • 種子が地中に入ってから平均8年目でようやく開花する
  • 花は晴天時のみ開花し、夕暮れには閉じる
  • 鱗茎が栗の片割れに似ていることから「片栗」と名付けられた

利用方法

観賞用
  • 山野草園
  • 自然庭園
  • 群生地の観光
薬用
  • 現在は薬用としての利用は少ない

注意: 野生個体の採取は控える

食用
  • 球根(鱗茎)
  • 若い葉
その他
  • 生態系保全の指標種
  • 環境教育

毒性

症状: 一般的に無毒とされている

ネメシア

学名: Nemesia strumosa
科名: ゴマノハグサ科

花言葉

  • 偽りのない心
  • 包容力
  • 正直

特徴

花色: 紫、ピンク、黄色、青、白

説明

春から秋まで、チョウのように軽やかな形の小さな花があふれるように咲きます。紫、ピンク、黄色、ブルー、白と花の色も豊富で、草丈は15~40cmほどです。葉はギザギザしており、伸びた茎の先に小さな花を連なって咲かせます。多くの品種が独特の香りをもっており、一年草と宿根ネメシアと呼ばれる多年草があります。

豆知識

  • 南部アフリカの固有属で約60種が確認されている
  • 一年草タイプと宿根ネメシアと呼ばれる多年草タイプがある
  • ゴマノハグサ科の中でも比較的日本の気候に適応しやすい
  • 花の形が金魚に似ているとも言われる

利用方法

観賞用
  • 花壇
  • 寄せ植え
  • コンテナガーデン
薬用
  • 特に知られた薬用効果はない

注意: 特に注意すべき点はない

食用

食用には適さない

その他
  • 切り花
  • 香料用(一部品種)

毒性

症状: 特に毒性は報告されていない

ケマンソウ (華鬘草)

学名: Lamprocapnos spectabilis
科名: ケシ科

花言葉

  • 恋心
  • あなたに従う
  • 従順

特徴

花色: ピンク、白

説明

アーチ状にしならせた花茎の先に総状花序をつくり、5~15個のハート形の花を横一列に下垂させます。草丈30~60cmで、花期は4~6月、花色はピンクおよび白です。仏堂の装飾具として使われる「華鬘(けまん)」が名前の語源で、別名タイツリソウ(鯛釣草)とも呼ばれます。9月ごろに地上部が枯れて休眠に入ります。

豆知識

  • 別名タイツリソウは釣りざおに鯛がぶら下がって見えることから
  • 室町時代に日本に観賞用として渡来
  • 森林の湿った場所を好む植物
  • 花の形から英名は「Bleeding Heart」(出血する心)

利用方法

観賞用
  • 庭園
  • 半日陰の花壇
  • 切り花
薬用
  • 民間薬として利用された歴史がある

注意: 全草に毒性があるため誤食に注意

食用

食用には適さない

その他
  • フラワーアレンジメント
  • 観賞用庭園植物

毒性

毒性レベル: 中程度

有毒部位: 全草, 特に根茎

症状: 誤食すると吐き気、嘔吐、下痢などの症状を引き起こす可能性がある

カスミソウ (霞草)

学名: Gypsophila elegans
科名: ナデシコ科

花言葉

  • 切なる願い
  • 感激

特徴

花色: ピンク

説明

白くてふんわりした花が春霞を思わせるため「霞草」と名づけられました。一年草で、1mほどの高さに育ち、無数の小さな花を咲かせます。ピンクのカスミソウは白い品種よりも珍しく、「切なる願い」「感激」という特別な花言葉を持ちます。石灰質の土壌を好んで育つ性質があります。

豆知識

  • 学名のGypsophilaは「石膏を好む」という意味
  • ピンクの品種は白い品種より珍しい
  • ドライフラワーにしても美しさが持続する
  • 切り花の花持ちは7-10日程度

利用方法

観賞用
  • 切り花
  • 花束の脇役
  • ドライフラワー
薬用
  • 石鹸の代用として使用された歴史がある

注意: 特に注意すべき点はない

食用

食用には適さない

その他
  • フラワーアレンジメント
  • 結婚式の装飾

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 根, 茎

症状: 大量摂取により軽度の胃腸障害を起こす可能性がある

モモ (桃)

学名: Prunus persica
科名: バラ科

花言葉

  • 私はあなたのとりこ
  • 天下無敵
  • 気立ての良さ

特徴

花色: ピンク、白

説明

中国の黄河上流、陝西・甘粛の両省にまたがる高原地帯が原産で、日本には弥生時代に渡来したとされます。実を楽しむための果樹のモモと、花を楽しむために品種改良された花桃があります。3月~4月に濃いピンク色や白の花をつけ、古くからモモには不老長寿を与え、邪気を払う神聖な力があると信じられてきました。3月3日の桃の節句でも親しまれています。

豆知識

  • 桃の節句は古代中国の上巳の節句に由来する
  • 花桃は花つきを良くするために品種改良された
  • モモの英名Peachはペルシャ経由で伝わったことに由来
  • 中国では3000年の栽培歴史がある

利用方法

観賞用
  • 庭木
  • 公園の植栽
  • 花見
薬用
  • 桃仁(種子)は漢方薬として利用
  • 葉は入浴剤として使用

注意: 種子には毒性があるため専門家の指導が必要

食用
  • 果実
その他
  • 節句の装飾
  • 木材利用

毒性

毒性レベル: 中程度

有毒部位: 種子, 葉(大量摂取時)

症状: 種子にはアミグダリンが含まれ、青酸を発生させる可能性がある