04月11日の出来事 - 戦争・紛争 | calendar.web-standard.org

1241年

モヒの戦い。モンゴル帝国がハンガリー王国に圧勝。

1241年、モンゴル帝国軍がハンガリー王国軍をモヒ近郊で撃破し、東欧への侵攻を加速させた決定的な戦いです。

1241年4月11日、モヒ（現在のハンガリー領）近郊でモンゴル帝国軍とハンガリー王国軍が衝突しました。モンゴル軍は優れた騎馬戦術と機動力を発揮し、ハンガリー軍を壊滅状態に追い込みました。この圧勝によりモンゴル帝国は東欧進出を一層加速させました。ハンガリーは大きな人的・経済的損失を被り、西方への防衛体制が壊滅的な打撃を受けました。モヒの戦いは中世ヨーロッパにおけるモンゴルの脅威を決定づける戦闘とされています。

1241年モヒの戦いモンゴル帝国ハンガリー王国

1512年

カンブレー同盟戦争: ラヴェンナの戦い。

1512年、カンブレー同盟戦争中に北イタリアのラヴェンナ近郊で行われ、フランス軍が勝利を収めた一方で総司令官が戦死した戦闘です。

1512年4月11日、北イタリアのラヴェンナ近郊でカンブレー同盟戦争の主要戦闘が勃発しました。フランス王国軍と神聖ローマ帝国・スペイン連合軍が激しく衝突し、フランス軍は戦術的に勝利しました。しかし、総司令官であったガストン・ド・フォワ公爵が戦死したため、戦果を十分に活かせませんでした。この戦いはイタリア戦争における重要な転機とされ、続く戦局に大きな影響を与えました。ラヴェンナの戦いは戦術・火砲運用の面でも評価されており、中世末期の戦争様式を象徴します。

1512年カンブレー同盟戦争ラヴェンナの戦い

嘉慶元年3月4日

白蓮教徒の乱。清で農民による弥勒信仰結社・白蓮教徒が叛乱。

1796年、清朝末期において弥勒信仰を掲げた白蓮教徒が蜂起し、大規模な農民反乱が発生しました。

1796年（嘉慶元年）4月11日、清朝で農民を中心とする白蓮教徒が弥勒菩薩の再臨を信じ蜂起しました。彼らは重税や官僚の腐敗に反発し、華北各地で反乱を拡大しました。清政府は討伐軍を派遣し、制圧に数年を要して多大な犠牲が出ました。白蓮教徒の乱は清末期の社会不安を象徴する事件で、各地の農村社会に深刻な影響を与えました。この反乱は中国の近代大規模反乱の先駆けと位置づけられています。

1796年嘉慶 3月4日白蓮教徒の乱清白蓮教

1945年

第二次世界大戦: アメリカ軍がブーヘンヴァルト強制収容所を解放。

アメリカ軍がナチス占領下のブーヘンヴァルト強制収容所を解放し、生存者を救出しました。

1945年4月11日、アメリカ陸軍第80歩兵師団がドイツ中部にあったブーヘンヴァルト強制収容所を解放しました。収容所には政治犯やユダヤ人、戦争捕虜らが過酷な環境下で強制労働を強いられていました。解放時には栄養失調や病に苦しむ多数の収容者が発見され、その実態が世界に衝撃を与えました。兵士たちは急遽設けられた医療施設で救護活動を行い、生存者の収容や食料供給を支援しました。この解放はホロコーストの残虐性を国際社会に明示し、戦後の人道法構築に大きな影響を与えました。

1945年第二次世界大戦ブーヘンヴァルト強制収容所

1951年

ダグラス・マッカーサーの解任: トルーマン米大統領がマッカーサー元帥を司令官から解任する。

トルーマン大統領が朝鮮戦争中のマッカーサー元帥を司令官職から解任した重大決定が下されました。

1951年4月11日、ハリー・S・トルーマン米大統領は朝鮮戦争指揮中のダグラス・マッカーサー元帥を解任しました。マッカーサーは中国との直接攻撃など強硬策を主張し、政府との意見対立が深刻化していました。大統領による文民統制の原則が重視され、軍と政府の権限分立が改めて国際社会で注目を集める契機となります。解任後、マッカーサーは帰国後に上院軍事委員会で公聴会を行い、大統領の政策批判を展開しました。この事件は米国の指導者間の権力関係や政策決定プロセスに対する国民の関心を高めました。

1951年ダグラス・マッカーサーの解任英語版トルーマンマッカーサー

1952年

国共内戦: 南日島戦役。

国共内戦の中、福建省沖合の南日島戦役が展開されました。海洋部隊による上陸作戦が特徴的です。

1952年4月11日、中国国共内戦の一場面である南日島戦役が発生しました。国民党軍は福建省沖合の南日島に対し、海軍と陸軍聯合作戦で上陸作戦を敢行します。共産党軍は島の防衛を試みるも、火力と物資の優位により制圧されました。この戦役は沿岸島嶼の掌握を巡る攻防の一例で、海上戦力の重要性を示しました。結果的に国民党側の一時的な戦果を得るも、大規模な戦略転換には至りませんでした。

1952年国共内戦南日島戦役

1955年

カシミールプリンセス号爆破事件。中華人民共和国政府がチャーターしたインド航空機「カシミールプリンセス号」が空中爆発。死者16人。

1955年4月11日、中華人民共和国政府がチャーターしたインド航空機「カシミールプリンセス号」が爆破され、16人が死亡しました。

カシミールプリンセス号は、中華人民共和国政府が要人輸送のためにチャーターしたインド航空の旅客機でした。1955年4月11日に機内で爆発が発生し、乗客・乗員16名が死亡しました。事件は政治的背景を持つテロ行為とされ、国際的な緊張を一層高める結果となりました。

1955年カシミールプリンセス号爆破事件中華人民共和国インド航空

1961年

ユダヤ人に対する最終的解決の立案・責任者でナチスドイツ元親衛隊大佐アドルフ・アイヒマンに対する「アイヒマン裁判」がイスラエルで始まる。

1961年4月11日、ナチス戦犯アドルフ・アイヒマンの裁判がイスラエルで開始されました。

アイヒマン裁判は、第二次世界大戦中にホロコーストの計画・遂行を担ったアドルフ・アイヒマンを裁く歴史的な法廷でした。エルサレムで開かれた公開裁判は国際的な注目を集め、ホロコーストの実態を世界に知らしめる契機となりました。最終的にアイヒマンは有罪判決を受け、1962年に死刑が執行されました。

1961年ユダヤ人親衛隊アドルフ・アイヒマン

1979年

ウガンダ民族解放戦線が首都カンパラを占拠。独裁政治を行っていたアミン大統領が国外逃亡。

ウガンダ民族解放戦線がカンパラを制圧し、アミン独裁政権が崩壊した。

1979年4月11日、タンザニア支援を受けたウガンダ民族解放戦線（UNLF）が首都カンパラを占拠。残虐な統治で知られたイディ・アミン大統領は国外へ逃亡し、独裁政権は事実上崩壊した。市内では跡地に解放の喜びが広がり、多くの市民が新政権に期待を寄せた。国際社会はアミン政権の犯罪行為を非難し、人道支援と復興支援に着手。この政変はアフリカ諸国の政治情勢にも大きな影響を与えた。

1979年ウガンダカンパラアミン

1994年

ルワンダ虐殺公立技術学校の虐殺: 国際連合平和維持活動にあたっていたベルギー軍が駐留先の公立技術学校から撤退後、学校がフツ族民兵に襲撃され2000名の避難民の大半が虐殺される。

1994年4月11日、ベルギー軍の撤退後にフツ族民兵が公立技術学校に襲撃し、避難民約2000名の大半が虐殺された悲劇的事件です。国際連合の平和維持活動の限界が浮き彫りになりました。

1994年4月11日、ルワンダ虐殺の最中にベルギー軍が駐留していた公立技術学校から撤退した直後、学校はフツ族民兵に襲撃されました。避難民として身を寄せていた約2000名のうち多数が武装勢力によって無差別に殺害され、学校や周辺地域は壊滅的な被害を受けました。国連平和維持軍（UNAMIR）は駐留軍の撤退を余儀なくされ、安全を提供できなかったことが後に大きな批判を呼びました。ルワンダ虐殺は約100日間で約80万人が犠牲になり、国際社会の介入の遅れが問題視されました。公立技術学校の虐殺は、その象徴的な一例として虐殺の残虐さと平和維持活動の課題を示しています。

1994年ルワンダ虐殺公立技術学校の虐殺国際連合平和維持活動フツ族民兵

2011年

ミンスク地下鉄でテロリストによる爆破事件発生。市民15人が死亡、外国人を含む204人が負傷。

2011年4月11日、ミンスク地下鉄の列車内で爆破事件が発生し、15人が死亡、204人が負傷しました。

2011年4月11日、ベラルーシの首都ミンスク地下鉄において爆弾テロが発生しました。始発駅近くの列車車両内で爆発が起こり、通勤客を中心に15人が死亡、204人が負傷する大規模な被害となりました。犯行声明や動機は不明のままで、捜査当局は国際テロ組織の関与など多角的に調査を進めました。事件は市民に大きな衝撃を与え、地下鉄の安全対策強化と警備体制の見直しが図られました。未曾有のテロ事件として、ベラルーシの歴史に刻まれました。

2011年ミンスク地下鉄

2023年

クーデターで政権を獲得したミャンマーの国軍が、反体制派の村を空爆。多数の死傷者が出た。

ミャンマー国軍による反体制派村への空爆が行われ、多数の死傷者が発生しました。

2023年4月11日、ミャンマーの国軍はクーデター後の統治を強化するため、反体制派が拠点とする村を空爆。攻撃により民間人を含む多くが死亡または負傷し、国際社会から非難の声が上がりました。国連や人権団体は即時停戦と人道支援を求め、難民流出の懸念が高まりました。空爆は市民の生活と安全を脅かし、武力による統治の残虐さを象徴する事件となりました。ミャンマー情勢は未だ緊張が続き、解決への道筋は見えていません。

2023年ミャンマー