04月11日の命日 - 科学者・研究者

1313年

ギヨーム・ド・ノガレ

(1260 - 1313)

フランス王フィリップ4世の法律顧問

フィリップ4世に仕え、テンプル騎士団解散などを主導したフランス王国の法律顧問。

ギヨーム・ド・ノガレ（1260-1313）は、フランス王フィリップ4世（賢明王）の信任を受けた法学者・顧問で、王権強化に貢献しました。1307年にはテンプル騎士団の資産没収と解散を主導し、教皇権と対立する王権の象徴的存在となります。行政・司法制度の整備にも携わり、中央集権化を推進しました。しかし、教皇クレメンス5世との確執から聖職者の権威を巡る争いが続き、生涯を政治的な駆け引きの中で送りました。晩年は国外での外交交渉にも従事し、1313年に死去しました。

1313年ギヨーム・ド・ノガレフランス王フィリップ4世 1260年

1875年

ハインリッヒ・シュワーベ

(1789 - 1875)

天文学者

ドイツの天文学者。太陽黒点の11年周期を発見し、後の太陽研究に大きな影響を与えた。

1789年にドイツ生まれ。薬剤師として働きながら天文学を研究。 1826年から観測を開始し、太陽黒点の定期的な変動を記録。 1843年に太陽黒点の約11年周期を発見し、太陽活動周期の概念を確立。この成果は後の太陽物理学や宇宙天気予報の基礎となる。ライプツィヒ大学などで講義を行い、多くの天文学者に影響を与えた。 1875年4月11日に没し、その功績はシュワーベ周期とも呼ばれる。

1875年ハインリッヒ・シュワーベ天文学者 1789年

1895年

ロータル・マイヤー

(1830 - 1895)

化学者、物理学者

化学者物理学者

ドイツの化学者。周期律表の研究でメンデレーエフとともに元素の規則性を示した。

1830年にドイツ・ベルリンで生まれる。ベルリン大学で化学を学び、後に教授として教壇に立った。原子量と原子容量の関係を研究し、周期的変動を示すグラフを作成。この研究はメンデレーエフの周期律表と同時期に行われ、元素分類の基礎を築いた。無機化学の分野で多くの論文を発表し、学界に大きな影響を与えた。 1895年4月11日に没。

1895年ロータル・マイヤー化学者物理学者 1830年

1938年

ブロニスワヴァ・ケウプルリャン＝ヴイチク

(1890 - 1938)

音楽学者

1938年ブロニスワヴァ・ケウプルリャン＝ヴイチク音楽学者 1890年

1941年

アルバート・スワード

(1863 - 1941)

植物学者、地質学者

植物学者地質学者

イギリスの植物学者・地質学者。古植物学の研究で知られる。

アルバート・チャールズ・スワードは1863年生まれで、ケンブリッジ大学で古植物学を研究しました。化石植物の分類や古気候の復元に貢献し、『英国の植物化石』などの著作を発表しました。1909年に王立協会フェローに選出され、1922年から1937年まで同大学の植物学教授を務めました。彼の業績は古植物学の発展に大きな影響を与え、地質時代の植物進化の理解に寄与しました。1941年4月11日に逝去しました。

1941年アルバート・スワード植物学者地質学者 1863年

1962年

中谷宇吉郎

(1900 - 1962)

物理学者、随筆家

物理学者随筆家

日本の物理学者・随筆家。東北大学で雪の結晶の研究を主導し、科学の魅力を伝える随筆でも知られる。

1900年に北海道余市町で生まれた中谷宇吉郎は、東北帝国大学（現東北大学）で物理学を学び、雪の結晶の成長過程を解析したことで知られます。1927年にはイギリスのケンブリッジ大学に留学し、リンデンマン教授の下で研究を深めました。帰国後は東北大学理学部教授として後進の育成に努めました。雪の結晶研究は気象学や結晶学に多大な影響を与え、彼の著書『雪の結晶』は一般にも広く読まれました。随筆家としても活躍し、科学の面白さを伝える文章を書き続けました。1962年4月11日に没しました。

中谷宇吉郎 1900年

1974年

アブラハム・ロビンソン

(1918 - 1974)

数学者

数学者。非標準解析を創始した研究者。

1918年にイングランドで生まれたアブラハム・ロビンソンは、非標準解析の理論を確立し、無限小の厳密な扱いを可能にしました。ケンブリッジ大学で学び、アメリカのイェール大学数学科教授として多数の論文を発表しました。彼の業績は数理論理学やモデル理論にも影響を与え、現代数学に新たな視点をもたらしました。1974年4月11日に没しました。

1974年アブラハム・ロビンソン数学者 1918年

1987年

プリーモ・レーヴィ

(1919 - 1987)

小説家、化学者

小説家化学者

ホロコーストの体験をもとに執筆した小説家・化学者。代表作に『もしこれが人間ならば』がある。

プリーモ・レーヴィ（1919–1987）はイタリアの化学者であり作家です。第二次世界大戦中、アウシュヴィッツ強制収容所に囚われた経験を『もしこれが人間ならば』で綴りました。戦後は化学者として企業に勤めながら、随筆や小説を執筆し続けました。記憶と人間性を深く見つめる作品は国際的に高い評価を受け、ホロコースト文学の重要な位置を占めています。 1987年4月11日に自殺により逝去しました。

プリーモ・レーヴィ 1919年

2001年

朝倉季雄

(1909 - 2001)

言語学者

日本の言語学者。朝鮮語や日本語の比較研究に貢献した。

1909年生まれ。東京外国語大学で朝鮮語を学び、その後言語学研究の道へ進む。日本語と朝鮮語の文法構造や音韻体系の比較研究を行い、多くの論文を発表。語族や方言研究にも携わり、言語接触のメカニズム解明に寄与した。京都大学などで教鞭を取り、後進の育成にも力を注いだ。 2001年に逝去。日本の言語学界に残した業績は高く評価されている。

2001年朝倉季雄言語学者 1909年

2002年

奥島啓弐

(1914 - 2002)

生産工学者、京都大学名誉教授、摂南大学名誉教授

生産工学者京都大学名誉教授摂南大学名誉教授

日本の生産工学者。京都大学名誉教授として生産システム論を提唱した。

1914年生まれ。京都大学工学部で生産工学を専攻し、長年研究に従事。ジャストインタイム生産方式や品質管理の理論的研究を展開し、日本のものづくり革新に寄与。摂南大学でも教育と研究を推進し、多くの技術者を育成。著書や論文を通じて生産システムの最適化手法を国内外に紹介。 2002年に逝去。生産工学の発展に大きな足跡を残した。

2002年奥島啓弐京都大学摂南大学 1914年

2009年

小林一郎

(1916 - 2009)

国文学者、元東洋大学短期大学学長

国文学者元東洋大学短期大学学長

日本の国文学者。東洋大学短期大学学長として教育と研究に尽力した。

1916年に生まれ、京都大学文学部で国文学を学ぶ。戦後は国文学者として古典文学研究に邁進し、とりわけ平安時代の和歌を専門とした。東洋大学短期大学学長として教育・研究体制の強化に努め、多くの学生を指導した。研究室では情熱的な指導で知られ、後進育成にも力を注いだ。学術論文や著書を多数発表し、国文学研究の発展に寄与。研究成果は学会で高く評価され、後進の研究者にも影響を与えた。 2009年に逝去した。

2009年小林一郎東洋大学短期大学 1916年

2011年

築島裕

(1925 - 2011)

国語学者、東京大学名誉教授

国語学者東京大学名誉教授

日本の国語学者。東京大学名誉教授として日本語研究に貢献した。

1925年生まれ。東京大学文学部で国語学を専攻し、日本語の文法や語彙研究に取り組んだ。教授として多数の研究論文や著書を発表し、国語学の発展に寄与した。教育者としても多くの学生を指導し、後進育成に力を注いだ。名誉教授としても講義を続け、言語研究の普及に努めた。 2011年に逝去した。

2011年築島裕東京大学 1925年