クンシラン (君子蘭)

学名: Clivia miniata
科名: ヒガンバナ科

花言葉

  • 情け深い
  • 高貴
  • 誠実

特徴

花色: オレンジ

説明

気品のある姿から「君子蘭」と名づけられましたが、蘭の仲間ではなく、ヒガンバナ科の植物です。正しい名称はウケザキクンシランです。整然と並んだ濃いグリーンの葉の上にまっすぐ伸びた花茎から美しい花を多くつける観葉植物で、鮮やかなオレンジ色の花と艶やかな葉とのコントラストが大変華やかです。花は10cmほどの長さで6枚の花びらがあり、15から20もの花がひとつのかたまりとなって咲きます。

豆知識

  • 名前に「蘭」とつくが実際はヒガンバナ科の植物
  • 開花には低温期間が必要で、冬の寒さが重要
  • 一つの株から20年以上花を楽しむことができる
  • 花の色によって品種が分類され、黄色やクリーム色の品種もある

利用方法

観賞用
  • 室内観葉植物
  • 鉢植え
  • 温室栽培
薬用
  • 特に知られた薬用効果はない

注意: 有毒成分を含むため内服は避ける

食用

食用には適さない

その他
  • 装飾用
  • 園芸用

毒性

毒性レベル: 中程度

有毒部位: 全草, 特に球根部分

症状: 誤食すると吐き気、嘔吐、下痢を引き起こす可能性がある

レンギョウ (連翹)

学名: Forsythia suspensa
科名: モクセイ科

花言葉

  • 達せられた希望
  • 期待
  • 希望

特徴

花色: 黄色

説明

ずらりと並んだ黄色い小鳥たちの尾羽をイメージして名づけられたとされています。地際から多くの枝を出し、2~3mの丈で株立ち状に生長します。3月~4月に株を覆うほどたくさんの黄色い花が開花し、直径2~3センチの合弁花で、四枚の花びらがあるように見えますが根元は筒状になって合体し、内側はオレンジ色を帯びます。古くは実が生薬として利用され、解毒、消炎効果があるといわれています。

豆知識

  • 枝の髄が早期に消失するため、節の部分を除いて中空になる
  • 半つる性の枝は地面に接触すると根を出し新しい株ができる
  • 漢方薬の「連翹」として2000年以上の使用歴がある
  • 黄色い花が咲く順番で春の進行を知ることができる

利用方法

観賞用
  • 庭木
  • 生垣
  • 公園の植栽
薬用
  • 解熱剤
  • 消炎剤
  • 利尿剤
  • 排膿剤

注意: 専門家の指導のもとで使用すること

食用

食用には適さない

その他
  • 切り花
  • 花材

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 果実, 葉

症状: 大量摂取により軽度の胃腸障害を起こす可能性がある

ヤグルマギク (矢車菊)

学名: Centaurea cyanus
科名: キク科

花言葉

  • 優雅
  • 繊細
  • 幸福

特徴

花色: 青紫色

説明

もとは麦畑などに多い雑草でしたが、園芸用に改良され紫、白、桃色などの品種が作られました。野生種は青紫色で、その美しさから最高級のサファイアの色味を「コーンフラワーブルー」として引き合いに出されます。花びらの形は矢車に似て放射状に広がり、4〜7月に開花します。ハーブの一種で、古くから薬用、食用、染料用、観賞用として利用されています。

豆知識

  • 種名の「cyanus」は「あさぎ色の」という意味
  • ナポレオンがプロポーズの際に贈った花として有名
  • 第一次世界大戦時にドイツ皇帝の紋章として使用された
  • 青い花の代表として様々な芸術作品に登場する

利用方法

観賞用
  • 切り花
  • 花壇
  • ドライフラワー
薬用
  • 眼精疲労の緩和
  • 消炎作用
  • 収斂作用

注意: 妊娠中の使用は避ける

食用
  • 花弁
  • 若葉
その他
  • 天然染料
  • 化粧品原料

毒性

症状: 一般的に無毒とされている

ハナシノブ (花忍)

学名: Polemonium kiushianum
科名: ハナシノブ科

花言葉

  • お待ちしています
  • 情けを持つ
  • 野生美

特徴

花色: 青紫色

説明

日本固有種で、九州(熊本県、宮崎県)に限られて生息している絶滅危惧IA類に指定された非常に貴重な植物です。高さ60〜100cmの茎に1〜1.5cmほどの青紫色の可愛らしい花を咲かせます。花びらは5つに分かれており、青紫色の花びらの中に黄色い雄しべがアクセントとなっています。葉はシダ植物のシノブ(忍)のように左右の小葉が交互に並ぶ奇数羽状複葉で、「花をつける忍」ということから花忍と名付けられました。

豆知識

  • 生息個体数は約2000個体程度と推定される
  • 平成7年に国内希少野生動植物種に指定された
  • 花は6-8月に咲き、花冠は長さ11-15mm
  • 羽状複葉の裂片は5-11対ある

利用方法

観賞用
  • 山野草園
  • 自然庭園
  • 保護栽培
薬用
  • 特に知られた薬用効果はない

注意: 絶滅危惧種のため採取は厳禁

食用

食用には適さない

その他
  • 植物学研究
  • 環境教育

毒性

症状: 特に毒性は報告されていない