04月09日の命日 - 科学者・研究者

1557年

ミカエル・アグリコラ

(1510 - 1557)

フィンランド語最古の文献著者

フィンランド語最古の文献を著した宗教改革者・言語学者。書き言葉の基礎を築きました。

1510年頃にフィンランドで生まれ、ドイツやスウェーデンで宗教改革と古典学を学びました。1543年に出版した『Abckiria（アルファベット教本）』はフィンランド語で最初の印刷書籍とされます。1551年には福音書をフィンランド語に翻訳し、地元語の聖書作成に貢献しました。トゥルク司教に任命され、宗教と教育の普及に尽力しました。フィンランド語の標準化を推進し、後世の文学と言語研究の基盤を築きました。1557年に没し、フィンランド語文化の父と称されます。

1557年ミカエル・アグリコラフィンランド語 1510年

1850年

ウィリアム・プラウト

(1785 - 1850)

化学者、医師、プラウトの仮説を提唱

化学者医師プラウトの仮説を提唱

イギリスの化学者・医師。元素説の先駆けとなるプラウトの仮説を提唱。

ウィリアム・プラウトは1785年にイギリスで生まれ、医師として診療に従事しながら化学研究を行いました。 1823年に発表した「プラウトの仮説」は、全ての元素は水素を基本単位として成り立つとする理論で、後の原子論に影響を与えました。また、プラウトは消化液の研究や栄養学の分野でも先駆的な業績を残しました。彼の業績は当時の科学界に大きな議論を呼び、現代化学の基礎形成に寄与しました。 1850年に没するまで、医学と化学の両面で多岐にわたる研究を続けました。

1850年ウィリアム・プラウトプラウトの仮説 1785年

1889年

ミシェル＝ウジェーヌ・シュヴルール

(1786 - 1889)

化学者

フランスの化学者で、脂肪酸研究や色彩対比の法則を提唱しました。

1786年、フランス生まれ。有機化学と無機化学の双方で研究を行い、特に動物脂肪の分解を解明。色彩対比の法則（シェーブルーの法則）を提唱し、美術や染色に影響。科学界の長寿研究者としても知られ、100歳を超えても執筆活動を続けた。 1889年に103歳で没し、その業績は化学と美術両分野で評価される。

1889年ミシェル＝ウジェーヌ・シュヴルール化学者 1786年

1915年

フリードリヒ・レフラー

(1852 - 1915)

細菌学者

ドイツの細菌学者で、ジフテリア菌の発見に貢献し、衛生学の発展に寄与しました。

1852年、ドイツで生まれる。ドイツ・ゲッティンゲン大学で医学を学び、細菌学に転向。 1884年、ジフテリア菌（Corynebacterium diphtheriae）を分離・培養に成功。多くの細菌学研究を行い、疫学と衛生学の基礎を築く。『Hygienische Rundschau』など学術誌の創刊に関わり、学術交流を促進。 1915年に没。モダン細菌学の礎を築いた先駆者として尊敬される。

1915年フリードリヒ・レフラー 1852年

1922年

パトリック・マンソン

(1844 - 1922)

医師、寄生虫学者

医師寄生虫学者

スコットランド出身の医師・寄生虫学者で、熱帯医学の父と呼ばれました。

1844年、イギリス・スコットランド生まれ。医学を学んだ後、中国海峡植民地で熱帯病の研究を開始。フィラリア症の媒介昆虫を発見し、寄生虫学の基礎を確立。 1898年にロンドンに熱帯医学学校を設立し、世界中の研究者を育成。 1907年にナイトの爵位を授与され、熱帯医学界で高く評価される。 1922年に逝去。寄生虫学と熱帯医学発展の礎を築いた。

1922年パトリック・マンソン英語版 1844年

1936年

フェルディナント・テンニース

(1855 - 1936)

社会学者

ドイツの社会学者で、コミュニティと社会の概念を提唱した近代社会学の先駆者です。

1855年、ドイツで生まれる。社会学と政治学を学び、研究を開始。 1887年に著書『Gemeinschaft und Gesellschaft（共同体と社会）』を発表。人間関係の基本単位として共同体（Gemeinschaft）と社会（Gesellschaft）を対比。概念は現代社会学の基礎理論として幅広く引用される。 1936年に逝去し、社会理論に大きな足跡を残した。

1936年フェルディナント・テンニース社会学者 1855年

1951年

ヴィルヘルム・ビヤークネス

(1862 - 1951)

気象学者、海洋学者

気象学者海洋学者

ノルウェーの気象学者・海洋学者。気象予報学の基礎を確立。

1862年にクリスチャニア（現オスロ）で生まれたヴィルヘルム・ビヤークネスは、流体力学を応用して気象現象を理論的に解明し、バーゲン学派と呼ばれる気象予報の手法を確立しました。海洋学の研究では大気と海洋の相互作用に関する先駆的な成果を挙げ、現代の数値予報モデルの礎を築きました。彼の理論は世界中の気象学に大きな影響を与えました。

1951年ヴィルヘルム・ビヤークネス気象学者海洋学者 1862年

1980年

中山伊知郎

(1898 - 1980)

経済学者

日本の経済学者として研究と教育に尽力した。

1898年に生まれた中山伊知郎は、大学で経済学を専攻し、研究者としてキャリアを築きました。マクロ経済学や財政学など幅広い分野で研究を行い、戦後日本の経済復興に関する提言で知られています。長年にわたり教壇に立ち、多くの学生を指導し後進育成に貢献しました。著書や論文は学界で高く評価され、経済学の発展に寄与しました。1980年に82歳で逝去しました。

1980年中山伊知郎経済学者 1898年

1992年

鳩山道夫

(1911 - 1992)

電子工学研究者

日本の電子工学研究者。技術進歩に寄与した。

1911年に生まれ、電子工学の研究に従事。無線通信や電子回路の基礎研究で業績を挙げた。戦後の日本の科学技術復興に貢献し、多くの技術者を育成。学術論文や学会活動を通じて研究成果を発表。 1992年4月9日に逝去し、その研究は現在も基礎として引き継がれている。

鳩山道夫 1911年

1992年

チャールズ・ギンズバーグ

(1920 - 1992)

電気工学者

電気工学の分野で活躍した研究者。

チャールズ・ギンズバーグは1920年に生まれた電気工学者です。電気工学の分野で研究活動を行い、複数の論文を執筆しました。通信や電力システムなどの技術発展に関心を寄せていたとされます。詳細な経歴は少ないものの、学会での発表実績が残っています。 1992年に永眠し、その功績は電気工学の歴史の一部となりました。

チャールズ・ギンズバーグ英語版 1920年

1997年

島薗安雄

(1920 - 1997)

精神科医、東京医科歯科大学名誉教授

精神科医東京医科歯科大学名誉教授

精神科医として治療と研究に携わり、大学教育にも貢献した人物。

島薗安雄は1920年生まれの日本の精神科医です。東京医科歯科大学名誉教授として長年にわたり教育・研究を行いました。精神衛生や臨床精神医学の発展に寄与し、多くの論文を執筆。患者のケアと研究を両立させ、後進の育成にも力を注ぎました。 1997年に他界し、その業績は専門家の間で今も評価されています。

1997年島薗安雄東京医科歯科大学 1920年

2002年

戸川敬一

(1909 - 2002)

ドイツ文学者、上智大学名誉教授

ドイツ文学者上智大学名誉教授

ドイツ文学研究の第一人者。上智大学で長年教育・研究に従事した。

1909年生まれ、ドイツ文学や文化を専門に研究。上智大学で教授として教鞭を執り、後進の育成に尽力。ゲーテやシラーなどの古典研究を通じて多くの論文を発表。日本におけるドイツ文学研究の発展に寄与。名誉教授の称号を得て、研究者・教育者として高く評価された。

2002年戸川敬一上智大学 1909年