04月08日の命日 - 科学者・研究者

1461年

ゲオルク・プールバッハ

(1423 - 1461)

天文学者

中世オーストリアの天文学者・数学者。プトレマイオス天文学の研究を通じて後世に影響を与えた。

ゲオルク・プールバッハ（1423年–1461年）は、オーストリア出身の天文学者・数学者。プトレマイオスの『アルマゲスト』を研究・解説し、天体運行表『天体暦表（Tabulae eccentricae）』を作成した。また、アストロラーベや六分儀などの天文観測機器の改良に貢献した。後継者レギオモンタヌスに教育を施し、ヨーロッパにおける天文学復興の契機となった。彼の業績はルネサンス期の科学発展に大きな影響を与えた。

1461年ゲオルク・プールバッハ天文学者 1423年

1706年

カスパル・シャムベルゲル

(1623 - 1706)

外科医、商人

外科医商人

ドイツの外科医・商人。日本に西洋医学を伝えた先駆者。

1623年にザクセン地方で生まれたドイツ人外科医。オランダ東インド会社にてインドや日本を巡る航海に従事し、長崎出島で西洋外科技術を紹介した。商人としても活躍し、日欧間の交易と文化交流に寄与。1706年に帰国後、医学の発展に貢献して生涯を閉じた。

1706年カスパル・シャムベルゲル 1623年

1835年

ヴィルヘルム・フォン・フンボルト

(1767 - 1835)

言語学者

ドイツの言語学者・哲学者。ベルリン大学創設に尽力した。

1767年にベルリンで貴族の家に生まれ、外交官としてパリやローマに赴任しながら言語と文化の関係を研究。『言語と学問の多様性についての試論』で言語相対性理論の先駆けとなる見解を示した。1810年にベルリン大学（現フンボルト大学）の設立を主導し、高等教育制度の基礎を築いた。哲学や教育理論にも造詣が深く、ヨーロッパの学問に大きな影響を与えた。

1835年ヴィルヘルム・フォン・フンボルト言語学者 1767年

1860年

フェリックス・デュジャルダン

(1801 - 1860)

自然科学者、地質学者、動物学者

自然科学者地質学者動物学者

フランスの動物学者・地質学者。原生動物学の先駆者。

1801年にパリで生まれ、法律を学ぶ傍ら自然科学に傾倒。1834年に『リゾポッドに関する研究』を発表し、原生動物分類学の基礎を築いた。顕微鏡観察で単細胞生物の多様性を明らかにし、新たな生物群を提唱。地質学的調査にも従事し、フランスの地層研究に貢献。1860年に没し、微生物学・動物学に大きな影響を与えた。

1860年フェリックス・デュジャルダン 1801年

1901年

ジュリオ・ビッツォゼロ

(1846 - 1901)

医学者

イタリアの医学者で、血小板の発見者として知られる。

ジュリオ・ビッツォゼロ（1846年生）はイタリアの医学者で、近代組織学の基礎を築いた研究者の一人です。顕微鏡観察により血液中の血小板（トロンボサイト）を発見し、その名称を提唱しました。また、白血球の機能や骨髄の構造研究でも業績を残し、病理学の発展に寄与しました。トリノ大学で教鞭を執り、多くの後進を育成しながら医学教育にも力を注ぎました。 1901年に没後も、彼の研究成果は血液学や組織学の分野で現在まで評価されています。

1901年ジュリオ・ビッツォゼロ 1846年

1919年

エトヴェシュ・ロラーンド

(1848 - 1919)

物理学者

ハンガリー出身の物理学者。重力測定実験で知られる。

エトヴェシュ・ロラーンド（1848年生）はトルコ大学などで教鞭を執りながら物理実験を行いました。特にトーションバランスを用いた重力異常の測定（エトヴェシュ実験）で世界的に評価されました。その研究は地球物理学や鉱床探査の基礎となり、エトヴェシュ定数として知られています。多くの論文を発表し、両大戦前の物理学界に重要な影響を与えました。 1919年に死去し、現在も地球物理学の分野で業績が継承されています。

1919年エトヴェシュ・ロラーンド 1848年

1929年

カール・ヴェルスバッハ

(1858 - 1929)

化学者

オーストリアの化学者・発明家。蛍光灯用マントルを発明し、希土類元素の研究でも知られる。

カール・ヴェルスバッハ（1858年生）はオーストリアの化学者・技術者でした。セリウムやランタンなどの希土類元素を独立して発見し、その性質を研究しました。彼が発明したガスマントル（蛍光灯用マントル）は照明技術に革命をもたらしました。また、マッチやライターの普及にも寄与し、日常生活に広く影響を与えました。 1929年に逝去し、その功績は化学工業の発展につながりました。

1929年カール・ヴェルスバッハ化学者 1858年

1936年

二宮忠八

(1866 - 1936)

軍人、航空機研究者

軍人航空機研究者

日本陸軍の軍人であり、航空機研究の先駆者。模型飛行機の実験を通じて日本の航空技術の礎を築いた。

二宮忠八は1866年に生まれ、日本陸軍士官として従軍するとともに航空機の研究開発に情熱を注いだ。1909年には円盤型の模型滑空機を発明し、実験を繰り返して飛翔原理の解明に貢献した。彼の研究成果は日本初期の航空技術確立に大きな影響を与え、後進の育成にも尽力した。軍事面でも日露戦争などに従軍し、技術面と実戦面の両立を図った。1936年に70歳で逝去し、その業績は今なお評価されている。

1936年二宮忠八 1866年

1936年

ローベルト・バーラーニ

(1876 - 1936)

医学者

オーストリア出身の耳科医で、ノーベル生理学・医学賞を受賞した医学者。

ローベルト・バーラーニは1876年にオーストリアで生まれ、前庭器官の研究で知られる。1914年には前庭機能の解明に関する業績によりノーベル生理学・医学賞を受賞した。彼の研究はめまいのメカニズム理解に大きく貢献し、現代耳科学の基礎を築いた。大学教授として後進の教育にも尽力し、多くの研究者を育成した。1936年に没するまで、臨床と研究の両面で活躍した。

ローベルト・バーラーニ医学者 1876年

1943年

平山清次

(1874 - 1943)

天文学者

日本の天文学者で、小惑星族「ヒラヤマ族」の発見者。

平山清次は1874年に日本で生まれ、東京帝国大学で天文学を学ぶ。1918年に小惑星の軌道要素を分析し、同様の軌道を持つ小惑星群を分類して後に「ヒラヤマ族」と呼ばれる小惑星族を発見した。彼の業績は天文学分野における群集力学の基礎研究となり、今日の小惑星研究に大きく寄与している。大学教授として後進の教育にも注力し、多数の研究者を育成。1943年に逝去するまで精力的に研究を続けた。

平山清次天文学者 1874年

1945年

ジョン・アンブローズ・フレミング

(1849 - 1945)

物理学者、電気技術者

物理学者電気技術者

イギリスの物理学者・電気技術者。真空管ダイオードを発明した。

ジョン・アンブローズ・フレミングは1849年にイギリスで生まれ、電気技術の研究に従事した。1904年に真空管を用いた最初のダイオード「フレミングバルブ」を発明し、電子工学の基礎を築いた。彼の発明は無線通信技術の飛躍的発展を支え、「電子工学の父」とも呼ばれた。ロンドン大学で教授を務め、多くの技術者を育成。1945年に96歳で逝去し、その功績は今なお高く評価されている。

1945年ジョン・アンブローズ・フレミング 1849年

1968年

アストリッド・クレーベ

(1875 - 1968)

植物学者、地質学者、化学者

植物学者地質学者化学者

スウェーデンの植物学者・地質学者・化学者として活躍した研究者。

1875年にスウェーデンで生まれ、植物学の研究に着手。化石植物の解析を通じて古環境の復元に貢献した。地質学や化学の分野でも論文を発表し、学際的研究を推進。初期の女性科学者として教育活動にも取り組んだ。 1968年に死去し、その業績は科学界に大きな影響を与えた。

1968年アストリッド・クレーベ英語版 1875年