1483年

ラファエロ・サンティ

(1483 - 1520)

画家

画家
ルネサンス期を代表するイタリアの画家・建築家。繊細な表現と調和のとれた構図で知られる。
ラファエロ・サンティ(1483-1520)はイタリア・ウルビーノ出身の画家・建築家であり、ルネサンス芸術の巨匠の一人です。若年期に師ペルジーノのもとで修業し、後にローマで教皇庁から多くの依頼を受けて活躍しました。代表作に「アテネの学堂」や「システィーナの聖母」があり、聖母子像の優雅で穏やかな表現は高く評価されています。また建築分野でもバチカンの一部設計に携わり、その多彩な才能を発揮しました。短い生涯ながら芸術に与えた影響は大きく、後世の画家に多大な影響を残しています。
1483年 ラファエロ・サンティ 画家 1520年
永禄7年2月25日

山口重政

(1564 - 1635)

常陸国牛久藩主

常陸国牛久藩主
常陸国牛久藩第1代藩主。幕府に仕え、藩政改革を推進した人物。
山口重政(1564-1635)は、戦国から江戸時代初期にかけて活躍した武将・大名です。豊臣秀吉、徳川家康に仕えた後、1605年に牛久藩(常陸国)を与えられて藩主となりました。領内では検地や財政改革を推進し、農業生産の向上と領民の生活安定に努めました。また幕府の政策にも協力し、地方政治と幕府運営の両面で手腕を発揮しました。1635年に没するまで、その実務的な統治力で知られました。
1564年 永禄 2月25日 山口重政 常陸国 牛久藩 1635年
1632年

マリア・レオポルディーネ・フォン・ティロル

(1632 - 1649)

神聖ローマ帝国皇后

神聖ローマ帝国皇后
神聖ローマ皇帝フェルディナント3世の最初の皇后。若くして逝去した悲劇の皇后。
マリア・レオポルディーネ・フォン・ティロル(1632-1649)は、オーストリア貴族出身の皇后で、神聖ローマ皇帝フェルディナント3世に最初の正妻として迎えられました。結婚後まもなく数児をもうけ、その優雅で慈愛に満ちた性格は宮廷内外で高く評価されました。しかし1649年、わずか17歳の若さで死去。その短い生涯にもかかわらず、彼女の存在は皇室や貴族社会に大きな影響を与え、後世の詩歌や絵画にも肖像が残されています。
1632年 マリア・レオポルディーネ・フォン・ティロル 神聖ローマ帝国 皇后 1649年
1660年

ヨハン・クーナウ

(1660 - 1722)

作曲家、オルガニスト、チェンバロ奏者

作曲家 オルガニスト チェンバロ奏者
バッハの前任として知られるドイツの作曲家・オルガニスト。チェンバロ曲の先駆者。
ヨハン・クーナウ(1660-1722)は、ドイツ・ライプツィヒで活躍した作曲家、オルガニスト、チェンバロ奏者です。ライプツィヒ教会のオルガニストとして勤め、後にトーマス教会の音楽監督を務めた時期には、バッハの前任者としても知られています。チェンバロのための組曲や『聖書的な対話』などを作曲し、バロック音楽における鍵盤楽器音楽の発展に貢献しました。豊かな旋律と技巧的なパッセージが特徴で、後の作曲家にも影響を与えました。
1660年 ヨハン・クーナウ 作曲家 オルガニスト チェンバロ 1722年
1664年

アルヴィド・ホルン

(1664 - 1742)

政治家

政治家
スウェーデンの政治家・実務家。『自由の時代』を主導した重鎮。
アルヴィド・ホルン(1664-1742)は、スウェーデンの政治家で、青派(自由党)の指導者として知られています。大北方戦争後の1697年に政務に参加し、1718年のカール12世死後には実権を掌握して『自由の時代』を主導。外交的平和政策を推進し、軍事的膨張からの撤退を図りました。長期にわたって首相に相当する地位にあり、スウェーデンの議会制政治発展に大きく寄与しました。その統治は慎重かつ現実的で、近代スウェーデン国家の基礎を築いたと評価されています。
1664年 アルヴィド・ホルン 政治家 1742年
1671年

ジャン=バティスト・ルソー

(1671 - 1741)

詩人

詩人
フランスの詩人。風刺詩や諷刺的なオードで知られる。
ジャン=バティスト・ルソー(1671-1741)は、フランスの詩人で、愛と自然を題材にした叙情詩や風刺詩を多く残しました。ルソーはパリを中心に活躍し、その詩風は優雅さと機知に富み、当時の宮廷社会でも高く評価されました。一方で皮肉や風刺を交えた作品により批判も受け、しばしば論争の的にもなりました。代表作に『叙情詩集』や『オード集』があり、18世紀フランス詩壇における重要な位置を占めています。
1671年 ジャン=バティスト・ルソー 詩人 1741年
1773年

ジェームズ・ミル

(1773 - 1836)

経済学者、歴史学者、哲学者

経済学者 歴史学者 哲学者
イギリスの哲学者・歴史家・経済学者。ベンサムの弟子で功利主義を推進。
ジェームズ・ミル(1773-1836)は、スコットランド出身の哲学者、歴史家、経済学者で、ジェレミー・ベンサムの功利主義を支持・普及したことで知られます。代表作『イギリス史』は簡潔な文体で歴史を叙述し、公共政策への影響も大きかった。さらに『政治経済学原理』などを著し、教育改革にも携わりました。息子のジョン・スチュアート・ミルも著名な哲学者となり、ミル家は功利主義思想の中心として後世に大きな影響を与えました。
1773年 ジェームズ・ミル 経済学者 歴史学者 哲学者 1836年
1801年

ウィリアム・ハロウズ・ミラー

(1801 - 1880)

鉱物学者、結晶学者

鉱物学者 結晶学者
イギリスの鉱物学者・結晶学者。『ミラー指数』を提唱。
ウィリアム・ハロウズ・ミラー(1801-1880)は、イギリスの鉱物学者・結晶学者で、結晶面の方位を示す『ミラー指数』を考案したことで有名です。ケンブリッジ大学で学び、後にトリニティ・カレッジのフェローとして研究を続けました。著書『結晶学入門』は当時の標準教科書となり、鉱物結晶学の基礎を確立しました。彼の業績は鉱物学のみならず、化学や物理学における結晶構造解析にも大きな影響を与えました。
1801年 ウィリアム・ハロウズ・ミラー 鉱物学者 結晶学者 1880年
1810年

フィリップ・ヘンリー・ゴス

(1810 - 1888)

自然科学者

自然科学者
イギリスの博物学者。海洋生物研究と宗教の調和を試みた著作家。
フィリップ・ヘンリー・ゴス(1810-1888)は、イギリスの博物学者・海洋生物学者で、多くの海洋動物を観察・記録しました。著書『シーライフ(Sea Life)』シリーズでは美しい挿絵と詳細な生態記述を通じて一般に博物学を普及させました。また宗教的信条と進化論的解釈を調和させようとした著書『オムファロス』を発表し、大きな議論を呼びました。後年は動物園の創設や自然史博物館の設立にも関わり、博物学の発展に貢献しました。
1810年 フィリップ・ヘンリー・ゴス 自然科学者 1888年
1812年

アレクサンドル・ゲルツェン

(1812 - 1870)

文学者、思想家

文学者 思想家
ロシアの思想家・文筆家。改革派として政府批判を展開した先駆者。
アレクサンドル・ゲルツェン(1812-1870)は、ロシアの思想家・作家で、農本主義的社会改革を提唱し、政治亡命先のパリやロンドンで『コロコル(鐘)』などの新聞を発行しました。知識人として農村共同体の自立を訴え、専制政治を批判する活動を行い、『ロシアの心』とも評される思想を広めました。弟子や支持者を通じてロシアの知識階級に影響を与え、後のナロードニキ運動にも影響を及ぼしました。文筆家としては自伝的著作『私の過去と考え』で知られ、その深い洞察と人間理解は現在でも評価されています。
1812年 アレクサンドル・ゲルツェン 文学者 思想家 1870年
1815年

ローベルト・フォルクマン

(1815 - 1883)

作曲家

作曲家
ドイツのロマン派作曲家。情熱的な旋律と豊かなハーモニーで知られる。
1815年にドイツで生まれたローベルト・フォルクマンは、ロマン主義音楽の世界で活躍した作曲家です。 彼は交響曲や歌曲、室内楽作品など幅広いジャンルで作曲を手がけ、繊細なメロディーと劇的な構成を特徴としました。 当時のヨーロッパ各地で彼の作品は上演され、高い評価を受けました。 また、彼の音楽は感情豊かな表現力と詩的な美しさを兼ね備えています。 1883年に没するまで、豊かな音色を追求し続けました。
1815年 ローベルト・フォルクマン 1883年
1820年

ナダール

(1820 - 1910)

写真家

写真家
19世紀フランスの写真家で、肖像写真や気球による空中撮影のパイオニア。
1820年にフランスで生まれ、本名はギャスパール=フェリックス・トゥルナション。 ナダールは肖像写真の技術を大きく発展させ、文学者や芸術家のポートレートで高く評価されました。 また、気球を用いた空中撮影にも挑戦し、当時としては画期的な航空写真を残しました。 写真スタジオをパリに開設し、カルティエ=ブレッソンらへの影響も大きいです。 1910年に没するまで、多彩な分野で映像表現の可能性を追求しました。
1820年 ナダール 写真家 1910年