小暑
夏の暑さが本格化し始める節気です。
梅雨明け頃のさわやかな空気とともに、暑中見舞いなど夏の風物詩が楽しめます。
日本の二十四節気の第11番目で、7月7日ごろにあたります。
文字通り「小さな暑さ」を意味し、本格的な猛暑の前触れです。
地域によっては農作業が忙しくなり、収穫の見通しを立てる時期にもなります。
この時期には土用の丑の日が近づき、うなぎを食べる風習もあります。
暑さ対策として、扇風機や冷房の使用が本格化します。
小暑
大暑
一年で最も暑さが厳しくなる節気です。
夏本番の厳しい暑さを乗り切る工夫が重視されます。
二十四節気の第12番目で、7月23日ごろにあたります。
「大きな暑さ」を意味し、一年で最も気温が高くなる時期とされます。
熱中症が増えるため、水分補給や休養が重要です。
地域によっては猛暑日が続き、暑さ対策グッズの需要が高まります。
伝統的にはこの時期に打ち水をして涼を取る風習があります。
大暑
立秋
暦の上では秋が始まる節気です。
猛暑の名残とともに、少しずつ秋の気配を感じ始めます。
二十四節気の第13番目で、8月7日ごろにあたります。
「秋の気配が立ち始める」という意味で、立春のように秋の始まりを示します。
実際にはまだ暑い日が続きますが、朝夕の風に涼しさを感じることがあります。
この節気を区切りとして、残暑見舞いや秋支度の準備が始まります。
伝統的な農作業では稲の生育状況を確認し、収穫に向けた管理が行われます。
立秋
処暑
暑さが和らぎ始める節気です。
蝉の声が次第に減り、秋の訪れを実感します。
二十四節気の第14番目で、8月23日ごろにあたります。
「暑さが処(おさ)まり退く」という意味を持ちます。
蝉の鳴き声が減り、夜になると涼しい風が吹くようになります。
農業では稲穂が色づき始め、稲刈りに向けた準備が進められます。
伝統的な風習として、お盆明けの行事や初秋の祭りが催されます。
処暑
白露
草木に白い露が宿る時期の節気です。
秋の深まりを感じるさわやかな朝が訪れます。
二十四節気の第15番目で、9月7日ごろにあたります。
「白い露」を意味し、草木や蜘蛛の巣に露が美しく輝きます。
朝晩の冷え込みが感じられ、秋の気配が一層深まります。
この時期にはお月見の準備が始まり、団子やすすきを飾る風習があります。
農作物では稲の実りが近づき、収穫に向けて作業が進みます。
白露
秋分
昼と夜の長さがほぼ等しくなる節気で、日本では祝日となっています。
祖先を敬い、自然をたたえる日です。
二十四節気の第16番目で、9月23日ごろにあたります。
昼夜の長さがほぼ均等になる「お彼岸」の中日とも重なります。
春分とともに太陽の通り道が真東から真西へ沈むとされます。
日本では「秋分の日」として国民の祝日に定められ、墓参りや法要が行われます。
季節の変化を感じながら、自然や先人への感謝を深める機会です。
秋分
寒露
露が冷たく感じられるようになる節気です。
秋が深まり、木の実や野菜が収穫期を迎えます。
二十四節気の第17番目で、10月8日ごろにあたります。
「寒さが進み、露が冷たくなる」ことを示します。
山の紅葉が始まり、落葉が目立つようになります。
農作業では柿や栗の収穫が盛んになり、秋の味覚が楽しめます。
気温の変化が大きいため、体調管理に注意が必要です。
寒露
霜降
初霜が降りる頃の節気です。
冬の気配が感じられ、紅葉も見頃を迎えます。
二十四節気の第18番目で、10月23日ごろにあたります。
「霜が降り始める」ことを表し、朝晩の冷え込みが一段と厳しくなります。
山岳地帯では初霜が観測され、紅葉がピークを迎えます。
農作物の管理では、防霜対策や越冬準備が行われます。
秋から冬への移ろいを感じられる季節の節目です。
霜降
立冬
暦の上で冬が始まる節気です。
冬支度や保存食作りが本格化します。
二十四節気の第19番目で、11月7日ごろにあたります。
文字通り「冬が立ち始める」という意味を持ちます。
山間部では初雪の便りも聞かれるようになり、冬支度が急がれます。
漬物や保存食の仕込みが始まり、寒さに備えた食文化が息づきます。
鍋料理や温かい飲み物が恋しくなる季節です。
立冬
小雪
雪の便りが届き始める節気です。
空気が冷え込み、冬の足音が近づきます。
二十四節気の第20番目で、11月22日ごろにあたります。
「小さな雪」を意味し、わずかな雪や霜が見られるようになります。
木々の葉が落ち、冬枯れの風景が広がります。
暖房器具の点検や冬服の準備が進められます。
年末年始に向けて、街のイルミネーションも始まります。
小雪