立春
二十四節気の最初で、暦の上では春の始まりを告げる日です。
立春は二十四節気の第1番目にあたり、太陽黄経が315度のときにあたります。
暦の上では春の始まりとされ、農作業の目安や季節の節目として古くから親しまれてきました。
この日を境に暖かい春が訪れるとされ、節分の翌日にあたります。
日本では行事として節分の豆まきや春の訪れを祝う風習があります。
現代でも季節の変わり目を感じる日として、暦や気象の区切りに使われます。
立春
雨水
雪が雨に変わり、氷が溶け始める頃を示す二十四節気の第2節気です。
雨水は二十四節気の2番目で、太陽黄経330度のときにあたります。
雪や氷が溶けて水になり、春の訪れを実感する時期です。
農耕の準備が本格化し、田畑の土起こしを始める目安とされます。
昔から農村では雨水を利用した水田の整備や種まきの時期として重要視されてきました。
現代でも気象情報や暦で春の進行を知る指標となっています。
雨水
啓蟄
冬ごもりしていた虫が地面から這い出すとされる第3の二十四節気です。
啓蟄は太陽黄経345度で、3番目の二十四節気にあたります。
冬の間土中で眠っていた虫たちが春の暖かさで目覚め、地上に這い出す時期です。
農家では畑作業を再開し、土を起こす目安として利用されてきました。
春の気配が一層深まり、自然界の生き物の活動が活発化します。
現代でも季節の変わり目を知る節目として、暦の上で広く親しまれています。
啓蟄
春分
昼と夜の長さがほぼ等しくなる春の節目、二十四節気の第4です。
春分は太陽黄経0度のときにあたる4番目の二十四節気です。
昼と夜の長さがほぼ同じになり、これを境に昼が長くなっていきます。
自然をたたえ、生物を慈しむ日として国民の祝日にも制定されています。
墓参りや家族で集う行事『お彼岸』の中日としても知られています。
農作業や花見など、春の恒例行事が各地で楽しまれます。
春分
清明
万物が清く明るく生き生きとする頃を示す二十四節気の第5です。
清明は太陽黄経15度のときにあたり、5番目の二十四節気です。
春の花々が咲き誇り、草木がいきいきと芽吹く季節です。
この日を基準にして気象観測や農作業の指針が立てられてきました。
中国や日本では自然を尊ぶ風習があり、清掃や墓参りを行う地域もあります。
『清明祭』と呼ばれる行事では、先祖を供養し春の訪れを祝います。
清明
穀雨
百穀を潤す雨が降る頃を意味する、二十四節気の第6節気です。
穀雨は太陽黄経30度で定まり、6番目の二十四節気にあたります。
春の雨が大地を潤し、穀物の芽吹きを助ける時期です。
農家では田起こしや種まきを本格的に行い、生長を見守ります。
『春の雨』と呼ばれ、田植え前の重要な準備期間として位置付けられます。
現代でも農業カレンダーや暦で欠かせない目安とされています。
穀雨
立夏
二十四節気の第7番目、暦の上で夏の始まりを告げる日です。
立夏は太陽黄経45度のときにあたり、5月上旬頃に訪れます。
この日から夏の気配が強まり、昼間の暑さを感じ始める時期です。
農家では田植え作業が本格化し、夏野菜の種まきが盛んになります。
伝統行事として菖蒲湯や冷麦など、夏を迎える風習が各地にあります。
現代でも季節の変わり目を告げる節気として注目され続けています。
立夏
小満
万物が次第に満ち始める時期を示す、二十四節気の第8です。
小満は太陽黄経60度で、8番目の二十四節気にあたります。
青草が茂り、作物の種子が膨らみ始める頃です。
麦の刈り取りや麦茶づくりなど、収穫前の行事が行われます。
自然のエネルギーが満ち溢れる季節として親しまれてきました。
暦や気象データで春から夏への移り変わりを知る目安とされています。
小満
芒種
穀物の穂が出る頃、田植えや種まきを行う二十四節気の第9です。
芒種は太陽黄経75度で定まり、9番目の二十四節気です。
芒(のぎ)のある穀物が実り始め、田植えや種まきの適期とされます。
農家ではこの時期に田植えを終え、夏作の準備を進めます。
日本各地では田植え歌や田植え祭りなどの伝統行事が行われます。
現代でも農事暦や気象情報で重要な指標とされています。
芒種
夏至
一年で昼が最も長く夜が最も短い、二十四節気の第10です。
夏至は太陽黄経90度に達したときにあたり、昼が最も長くなります。
北半球では6月下旬頃に訪れ、農作業や野外活動が活発化します。
古代から太陽崇拝や豊作祈願の行事として祝われてきました。
日本では田植えの最盛期にあたり、夏の風物詩として味わい深い日です。
現代でも太陽の恩恵を感じる節目として、さまざまなイベントが開催されます。
夏至
小暑
夏の暑さが本格化し始める節気です。
梅雨明け頃のさわやかな空気とともに、暑中見舞いなど夏の風物詩が楽しめます。
日本の二十四節気の第11番目で、7月7日ごろにあたります。
文字通り「小さな暑さ」を意味し、本格的な猛暑の前触れです。
地域によっては農作業が忙しくなり、収穫の見通しを立てる時期にもなります。
この時期には土用の丑の日が近づき、うなぎを食べる風習もあります。
暑さ対策として、扇風機や冷房の使用が本格化します。
小暑
大暑
一年で最も暑さが厳しくなる節気です。
夏本番の厳しい暑さを乗り切る工夫が重視されます。
二十四節気の第12番目で、7月23日ごろにあたります。
「大きな暑さ」を意味し、一年で最も気温が高くなる時期とされます。
熱中症が増えるため、水分補給や休養が重要です。
地域によっては猛暑日が続き、暑さ対策グッズの需要が高まります。
伝統的にはこの時期に打ち水をして涼を取る風習があります。
大暑