1640年

ガスパル・サンス

(1640 - 1710)

作曲家

作曲家
バロック期のスペインの作曲家・ギター奏者で、ギター音楽の発展に寄与した。
1640年スペインで生まれ、イエズス会で教育を受けた。1674年に刊行した『ガットギターのための音楽書(Instrucción de música sobre la guitarra española)』で17世紀ギター演奏技術を体系化。舞曲や変奏曲を多数作曲し、ギターをソロ楽器として高めた。王室や貴族に仕え、多くの弟子を育成。音楽理論にも精通し、後世のギター音楽に影響を与えた。1710年頃に没し、作品は現代でも親しまれている。
1640年 ガスパル・サンス 作曲家 1710年
1648年

グリンリング・ギボンズ

(1648 - 1721)

彫刻家

彫刻家
イギリスで活躍したバロック期の木彫家・彫刻家で、繊細な装飾彫刻で名高い。
1648年にオランダ系の家系に生まれ、1667年頃からロンドンで活動。チャールズ2世の宮廷彫刻家に任命され、宮殿や教会の装飾を手掛けた。木材を用いたレリーフや家具装飾で、花や果物などを緻密に表現。優れた陰影表現で立体感を出し、バロック美術の代表的作家とされる。1711年に聖パンクラス教会のファサード彫刻を完成させた。1721年にロンドンで死去。作品は現在も王室コレクションなどに所蔵される。
1648年 グリンリング・ギボンズ 彫刻家 1721年
1758年

ピエール=ポール・プリュードン

(1758 - 1823)

画家

画家
フランスの画家で、ロマン主義と古典主義を融合した詩情豊かな作風で知られる。
1758年にフランスで生まれ、アカデミー・ロマーヌで学ぶ。1789年にローマ賞を受賞してイタリアに留学し、古典的題材の研究を深めた。イタリア滞在中は神話や宗教画を手掛け、柔らかな色調と繊細な光の表現で高く評価された。帰国後はナポレオン家や教会からの注文を受け、多数の肖像画や装飾画を制作。代表作に『愛と美の寓意』や『ペスト患者を癒す神の姿』などがある。1823年に没し、その詩情豊かな画風は後世の画家にも影響を与えた。
1758年 ピエール=ポール・プリュードン 画家 1823年
1780年

エドワード・ヒックス

(1780 - 1849)

画家

画家
アメリカの民衆画家で、クエーカー教徒として『平和な王国』シリーズを描いた。
1780年にペンシルベニア州で誕生し、幼少期から絵画に親しむ。クエーカー教徒としての信仰を反映した宗教画を制作し、1823年頃から『平和な王国(The Peaceable Kingdom)』シリーズで名声を得る。素朴な色彩と構図で動物と人間が共存する幻想的な光景を描写。アメリカン・フォークアートの代表的作家とされ、多くの作品が州立美術館に所蔵される。1849年に没し、独自の視点と信仰が融合した画風は後世に評価され続けている。
1780年 エドワード・ヒックス 1849年
1843年

ハンス・リヒター

(1843 - 1916)

指揮者

指揮者
オーストリア出身の指揮者。ワーグナーやブラームスの主要作品の初演を数多く手掛け、名声を築いた。
1843年にオーストリアで生まれる。 若くして演奏家としての才能を示し、後に指揮活動に転向。 1870年代以降、ワーグナーの楽劇を積極的に演奏し、初演を多数担当。 ブラームスとも親交が深く、彼の交響曲や室内楽作品の普及に貢献。 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を務め、国際的な評価を獲得。 1916年に逝去し、近代音楽界に多大な影響を残した。
1843年 ハンス・リヒター 指揮者 1916年
1862年

レオニード・パステルナーク

(1862 - 1945)

画家

画家
ロシアの印象派画家。 詩人ボリス・パステルナークの父としても知られる。
1862年にロシア帝国(現ベラルーシ)で生まれる。 モスクワ美術学校で学び、印象派の手法を習得。 風景画や人物画を多数制作し、ロシア美術界で活躍。 詩人ボリス・パステルナークを息子に持ち、その教育にも深く関わった。 作品は繊細な色彩と光の表現で知られる。 1945年に逝去したが、その芸術的遺産は今も語り継がれている。
1862年 レオニード・パステルナーク 画家 1945年
1875年

ピエール・モントゥー

(1875 - 1964)

指揮者

指揮者
フランス出身の指揮者。 バレエ『春の祭典』初演で知られる。
1875年フランス・パリ郊外で生まれる。 ヴァイオリン奏者として音楽活動を開始。 1913年、ストラヴィンスキー『春の祭典』の初演を指揮し歴史に名を刻む。 20世紀前半にロンドン交響楽団やバレエ団の音楽監督を務めた。 アメリカに移住後、サンフランシスコ交響楽団を創設し長年率いた。 1964年に没し、指揮界の重鎮として評価され続けている。
1875年 ピエール・モントゥー 1964年
1876年

モーリス・ド・ヴラマンク

(1876 - 1958)

画家

画家
フランスのフォーヴィスム絵画を代表する画家。 大胆な色彩で知られる。
1876年フランスで生まれる。 フォーヴィスムの中心人物として、マティスらと共に活躍。 鮮烈な原色と荒々しいタッチで風景画や静物画を描く。 1900年代初頭の革新運動に参加し、美術界に衝撃を与えた。 1920年代以降はより穏やかな作風に移行。 1958年に逝去、20世紀絵画史に重要な位置を占める。
1876年 モーリス・ド・ヴラマンク 1958年
1882年

エミール・フィラ

(1882 - 1953)

画家、彫刻家

画家 彫刻家
チェコの画家・彫刻家。 キュビスム運動に関与した。
1882年チェコで生まれる。 パリでキュビスムに触れ、その影響を受ける。 チェコに戻り、モダンアートの発展に貢献。 油彩画や木彫、石彫など多様な作品を制作。 戦間期のアバンギャルド運動を牽引。 1953年に逝去し、後世に影響を与えた。
1882年 エミール・フィラ 画家 1953年
1885年

本居長世

(1885 - 1945)

童謡作曲家

童謡作曲家
日本の童謡作曲家。『七つの子』など多くの名作メロディを残した。
本居長世は明治18年に出生し、昭和期に活躍した童謡作曲家です。加藤まさをの詞に曲をつけた『七つの子』をはじめ、『こいのぼり』や『ペチカ』など、今なお歌い継がれる作品を数多く手がけました。やさしく温かみのある旋律は子どもから大人まで幅広く愛されています。また、音楽教育にも力を注ぎ、後進の育成にも貢献しました。その作曲スタイルは日本の童謡の礎を築いたと言われています。
本居長世 童謡 1945年
1907年

深井史郎

(1907 - 1959)

作曲家

作曲家
1907年 深井史郎 作曲家 1959年
1914年

マルグリット・デュラス

(1914 - 1996)

作家、映画監督

作家 映画監督
フランスの作家・映画監督。小説『愛人』で国際的に高い評価を得た。
マルグリット・デュラスは1914年にインドシナ(現ベトナム)に生まれ、第二次世界大戦後のフランス文学を代表する存在となりました。独特の断片的な物語構成と繊細な心理描写を特徴とし、1959年の小説『愛人』で国際的な注目を集めました。また自ら脚本を手掛けて映画監督も務め、映像表現の分野でも独自の世界観を展開しました。彼女の作品は近代小説の枠を超えた実験的な試みとして評価され、多くの現代作家に影響を与えました。1996年に亡くなるまで活発に執筆と制作を続け、その革新性は今なお高く評価されています。
1914年 マルグリット・デュラス 作家 映画監督 1996年