04月03日の命日 - 科学者・研究者

寛文3年2月25日

小幡景憲

(1572 - 1663)

兵学者

戦国から江戸時代初期に活躍した兵学者。

小幡景憲（1572-1663）は、戦国から江戸時代初期にかけて活躍した兵学者である。先進的な戦術理論や兵器技術に関する著作を執筆し、武家の軍学教育に貢献した。武田家や徳川家にも軍制運用の助言を行ったと伝えられる。江戸幕府成立後もその理論は継承され、多くの軍学書に引用された。彼の研究は日本の伝統的な軍学思想の発展に大きな影響を与えた。

1663年寛文 2月25日小幡景憲兵学者 1572年

1827年

エルンスト・クラドニ

(1756 - 1827)

物理学者

ドイツの物理学者で、音響学の基礎を築いた先駆者です。クラドニ図形の発見で知られています。

エルンスト・クラドニ（1756-1827）はドイツの物理学者で、音響学の父とも称されます。クラドニ図形の発見により、音波の振動モードを可視化する手法を確立しました。彼は音の研究にとどまらず、隕石の組成分析や地質学的調査にも関心を示しました。そして、実験装置の設計や製作を通じて科学教育の普及に尽力しました。晩年はベルリンで講義を行い、多くの弟子を育成しました。彼の業績は現代の音響工学や地球科学に大きな影響を与えています。

1827年エルンスト・クラドニ物理学者 1756年

1932年

ヴィルヘルム・オストヴァルト

(1853 - 1932)

化学者

ドイツの化学者で、物理化学の発展に貢献したノーベル賞受賞者です。

ヴィルヘルム・オストヴァルト（1853-1932）はドイツの化学者で、1909年にノーベル化学賞を受賞しました。触媒作用、化学平衡、浸透圧の研究を通じて物理化学の基礎を築き、『オストワルトの法則』として知られる法則を提唱しました。彼はライプツィヒ大学などで教鞭を執り、多数の著書を執筆して後進の育成に努めました。化学工学の発展にも寄与し、雑誌『Zeitschrift für physikalische Chemie』の創刊者の一人でもあります。晩年はエストニアやドイツで学術活動を続け、国際的な学会でも活躍しました。彼の理論は現代の化学および工学分野においても基盤となっています。

1932年ヴィルヘルム・オストヴァルト化学者 1853年

1981年

レオ・カナー

(1894 - 1981)

医学者、精神科医

医学者精神科医

アメリカの精神医学者。自閉症の先駆的研究で知られる。

レオ・カナーは1894年にオーストリア＝ハンガリー帝国で生まれ、後にアメリカに移住して児童精神医学を専門とした。1943年に自閉症を初めて医学的に記述し、『自閉症の11例の自閉的障害』を発表。以降、多くの後進を育てながら発達障害研究の基礎を築いた。1981年4月3日に逝去。

1981年レオ・カナー 1894年

1994年

ジェローム・ルジューヌ

(1926 - 1994)

小児科医、遺伝学者

小児科医遺伝学者

フランスの小児科医・遺伝学者。ダウン症の原因を世界で初めて解明し、「ヒト遺伝学」の発展に貢献した。

1926年にパリで生まれたルジューヌは、小児科医としてキャリアを積みながら遺伝学の研究を行った。1958年にダウン症が21番染色体のトリソミーによって引き起こされることを発見し、ヒト染色体異常の研究を大きく前進させた。パリ大学の教授を務め、数多くの論文を発表するとともに後進の育成にも尽力した。信仰心を背景に生命の尊厳を訴える社会活動も行い、カトリック教会からも高く評価された。晩年は患者支援と研究資金のための財団を設立し、亡くなるまで遺伝研究と臨床活動を続けた。

1994年ジェローム・ルジューヌ英語版 1926年

1996年

寺坂英孝

(1904 - 1996)

数学者、大阪大学名誉教授

数学者大阪大学名誉教授

日本の数学者。大阪大学名誉教授として研究と教育に尽力した。

1904年に生まれた寺坂は、大阪大学で数学の研究と教学に従事した。専門は数論や代数学で、多くの論文を発表し後進の指導にも注力した。大阪大学在任中は学部・大学院教育を改革し、研究環境の充実に寄与した。名誉教授に叙せられた後も学会活動や講演を通じて数学の普及に努めた。1996年に惜しまれつつ逝去し、その功績は現在も多くの研究者に影響を与えている。

1996年寺坂英孝大阪大学 1904年

2006年

木村陽二郎

(1912 - 2006)

植物学者、科学史家、東京大学名誉教授

植物学者科学史家東京大学名誉教授

1912年生まれの植物学者・科学史家。東京大学名誉教授として教育と研究に貢献した。

木村陽二郎は1912年に生まれ、植物分類学と科学史を専門とした。東京大学で長年教鞭を執り、多くの研究者を育成した。植物学の研究では日本固有種の分類や生態調査に取り組んだ。科学史の分野では、西洋科学の導入過程を解明し、日本の学術史研究を発展させた。 2006年に逝去し、その業績は学術界で高く評価されている。

木村陽二郎東京大学 1912年

2009年

高村勝治

(1916 - 2009)

アメリカ文学者、筑波大学名誉教授

アメリカ文学者筑波大学名誉教授

アメリカ文学の研究者として筑波大学で後進を指導。英米文学の魅力を日本に伝えた功績で知られる。

1916年に生まれ、アメリカ文学を専門に研究。英米の近代小説や詩の分析を進め、多数の論文を発表。筑波大学で長年教鞭を執り、多くの学生を育成。国内外の学会で講演を行い、日本の英米文学研究を牽引。教育者としても高い評価を受け、後進の学者を育成。 2009年4月3日に逝去。

2009年高村勝治筑波大学 1916年

2014年

有賀徹

(1926 - 2014)

衛生学者、日本大学名誉教授

衛生学者日本大学名誉教授

1926年生まれの衛生学者。日本大学名誉教授として教育と研究に貢献した。

有賀徹は1926年に生まれた。衛生学の研究に従事し、公衆衛生の向上に貢献した。日本大学で教鞭を執り、多くの学生を指導した。その業績は学術界で高く評価された。 2014年に逝去し、後進の研究者に影響を与え続けている。

2014年有賀徹日本大学 1926年

2017年

張琨

(1917 - 2017)

言語学者

中国の言語学者。漢語音韻論や方言研究で著名な学者。

張琨（ちょうこん）は1917年生まれの中国の言語学者。北京大学教授として長年にわたり漢語音韻論、方言学、古典中国語の研究に従事し、多数の学術論文と著書を発表した。特に南方方言のフィールドワークに力を入れ、中国語研究の基礎を築いた功績が高く評価されている。教育者としても多くの人材を育成し、中国語学界に大きな影響を与えた。

2017年張琨 1917年

2019年

江口吾朗

(1933 - 2019)

生物学者、基礎生物学研究所名誉教授、元熊本大学学長

生物学者基礎生物学研究所名誉教授元熊本大学学長

基礎生物学研究所の名誉教授で、熊本大学学長を務めた生物学者。

1933年生まれ。生物学の基礎研究に従事し、細胞や分子レベルでの生命現象の解明に取り組んだ。基礎生物学研究所では名誉教授として研究と教育をリードし、多くの研究者を育てた。熊本大学学長として教育改革や国際交流を推進し、大学の発展に寄与。多くの論文や研究成果を発表し、国内外で高く評価された。

江口吾朗基礎生物学研究所熊本大学 1933年

2020年

西丸與一

(1927 - 2020)

医師、法医学者、作家、横浜市立大学名誉教授、元ぱしふぃっくびいなす船医

医師法医学者作家横浜市立大学名誉教授元ぱしふぃっくびいなす船医

法医学の権威として横浜市立大学で教鞭を執り、船医としても活躍した医師兼作家。

1927年生まれ。医師として臨床と研究に従事した後、法医学者として未知の事例解明に取り組んだ。横浜市立大学では名誉教授として長年にわたり法医学の教育と研究を牽引した。また、執筆活動を通じて専門知識を一般向けにわかりやすく伝え、地方自治体の法医学事業にも貢献した。元ぱしふぃっくびいなす船医としてクルーズ船の船医を務めた経験を生かし、多岐にわたる知見を持つ。

2020年西丸與一横浜市立大学ぱしふぃっくびいなす 1927年