1796年

正十七角形が定規とコンパスだけで作図可能なことをカール・フリードリヒ・ガウスが発見。

1796年、若き数学者ガウスが定規とコンパスだけで正十七角形を作図できることを示しました。
カール・フリードリヒ・ガウスは19歳のときに、フェルマー数と呼ばれる特別な整数に基づく正多角形の作図理論を発展させました。その成果として、正十七角形が定規とコンパスのみで作図可能であることを証明しました。これは古代ギリシャ以来未解決だった問題で、1801年に発表された論文『算術の考察』で詳細が紹介されました。ガウスの発見は整数論と幾何学の橋渡しとなり、以後の数学発展に大きな影響を与えました。彼はこの功績により数学界で広く注目され、後に「数学の王子」と称されるようになりました。
1796年 正十七角形 定規とコンパスだけで作図可能 カール・フリードリヒ・ガウス
1842年

クロウフォード・ロングが初めてジエチルエーテルによる麻酔を用いて手術を行う。

1842年、外科医クロウフォード・ロングがジエチルエーテルを用いた初の麻酔手術を成功させました。
アメリカの医師クロウフォード・ロングは、ジョージア州で歯の腫瘍を切除する際にジエチルエーテルを吸入させ、疼痛を感じさせずに手術を完遂しました。この試みは世界で初めての全身麻酔手術とされ、外科手術の痛みから患者を解放する画期的な成果でした。発表は遅れたものの、後にエーテル麻酔は急速に普及し、外科医療の発展を促しました。多くの医師がこの技術を採用し、手術の安全性と成功率が大幅に向上しました。現代麻酔学の礎を築いた歴史的瞬間です。
1842年 クロウフォード・ロング ジエチルエーテル 麻酔
1858年

アメリカのハイマン・リップマンが、消しゴムをニカワで鉛筆に固定させる「消しゴム付き鉛筆」の特許を取得。

1858年、ハイマン・リップマンが消しゴムを鉛筆の端に装着する方式で特許を取得しました。
ペンシルユーザーの利便性向上を目指し、リップマンは動物性のニカワを用いて消しゴムを鉛筆に固定するアイデアを発明しました。この設計は従来の独立して使用する消しゴムと鉛筆を一体化し、執筆ミスの訂正を迅速にしました。発明はすぐに広まり、多くの文具メーカーが同様の製品を市場に投入しました。その結果、消しゴム付き鉛筆は学校やオフィスの必需品となり、文房具文化に革命をもたらしました。
1858年 アメリカ ハイマン・リップマン 消しゴム 鉛筆
1941年

ドイツで世界初のジェット戦闘機He280が初飛行。

世界初のジェット戦闘機He280がドイツで初の試験飛行に成功しました。
【開発背景】 ハインケル社が新型ジェットエンジンを試験用途に搭載して開発。 【初飛行】 1941年3月30日、He280はベルリン近郊で初飛行に成功。 【性能】 タービン式ジェットエンジンを2基装備し、従来機を超える速度を目指しました。 【課題】 エンジンの信頼性不足や製造コストの問題で量産化は見送られました。 【意義】 後のジェット戦闘機開発に大きな技術的道筋を示した先駆的モデルです。
1941年 ジェット 戦闘機 He280
1963年

新幹線の試験走行で、当時世界記録となる時速256kmを達成。

1963年3月30日、新幹線の試験走行で当時世界最高の時速256kmを達成しました。
1963年3月30日、新幹線試験車両が時速256kmを記録し、当時の世界鉄道速度記録を樹立した。 この成果は日本の高速鉄道技術の優秀性を示し、技術者たちの研究開発努力が結実したものだった。 試験走行は静岡県内の線路で行われ、車両の空力特性や軌道の安定性が検証された。 この記録は1964年の東海道新幹線開業に向けた自信を高め、注目を集めた。 新幹線は以後、日本の象徴的な高速交通システムとして広く認知されるようになった。
1963年 新幹線