03月30日の誕生日 - 科学者・研究者

1864年

フランツ・オッペンハイマー

(1864 - 1943)

社会学者

ドイツの社会学者・法社会学者。権力構造と犯罪の関係分析で知られる。

1864年にドイツで生まれ、法学と社会学を学んだ。『犯罪の社会学』などの著作で社会構造と法の相互作用を理論的に解明。権力の集中が犯罪や組織形成に与える影響を分析し、学界に大きな貢献をした。ナチス台頭により研究活動を制限され、一時亡命生活を送った。 1943年に没し、その理論は現代社会学にも影響を与え続けている。

1864年フランツ・オッペンハイマー社会学者 1943年

明治4年2月17日

小野塚喜平次

(1871 - 1944)

政治学者

日本の政治学者。

1871年明治 2月17日小野塚喜平次政治学者 1944年

1879年

ベルンハルト・シュミット

(1879 - 1935)

光学技術者

エストニア出身の光学技術者。シュミット式望遠鏡の考案者。

ベルンハルト・シュミットは1879年にエストニアで生まれた光学技術者です。彼は自作のシュミット望遠鏡に用いられるシュミット補正レンズを発明し、広視野天体写真撮影に革命をもたらしました。タルトゥ天文台で働き、多くの天文観測用機器の開発に携わりました。その技術は現在の天文学研究にも大きな影響を与えています。 1935年に没しました。

1879年ベルンハルト・シュミット光学 1935年

1882年

久野寧

(1882 - 1977)

生理学者

日本の生理学者。

1882年久野寧生理学者 1977年

1882年

メラニー・クライン

(1882 - 1960)

精神分析家

オーストリア出身の精神分析家。児童精神分析の先駆者。

メラニー・クラインは1882年にオーストリアで生まれた精神分析家です。子どもの遊びを通じて無意識を探る遊戯療法を確立し、児童精神分析の基礎を築きました。彼女の「位置関係理論」は、幼児内的対象関係の概念発達に大きく寄与しました。多数の論文と著作を発表し、現代精神分析学に多大な影響を与えました。 1960年にロンドンで没しました。

メラニー・クライン精神分析家 1960年

1886年

スタニスワフ・レシニェフスキ

(1886 - 1939)

論理学者、数学者

論理学者数学者

ポーランドの論理学者、数学者。

スタニスワフ・レシニェフスキは1886年にポーランドで生まれた論理学者・数学者です。ワルシャワ大学で教鞭をとり、メレオロジー（部分と全体の関係を扱う理論）を創始しました。形式論理学の体系化に取り組み、数学の基礎研究に大きく貢献しました。彼の独自の論理体系は後進の学者にも受け継がれました。 1939年に逝去しました。

1886年スタニスワフ・レシニェフスキ論理学者数学者 1939年

1886年

清水藤太郎

(1886 - 1976)

薬学者

日本の薬学者。

清水藤太郎薬学者 1976年

1892年

エルヴィン・パノフスキー

(1892 - 1968)

美術史家

ドイツ出身の美術史家で、図像学の研究で知られる。

エルヴィン・パノフスキーは1892年にハンブルクで生まれ、図像学（アイコノロジー）の創始者とされる。ナチス政権の台頭から逃れてアメリカに渡り、プリンストン大学で教鞭を執った。西洋美術の象徴的解釈を深めた著作は、絵画や彫刻の背後にある文化的・歴史的意味を掘り下げる手法として広く影響を与えた。1968年に没するまで、多くの論文や著書を通して美術史学の発展に寄与した。

エルヴィン・パノフスキー美術史家 1968年

1892年

ステファン・バナフ

(1892 - 1945)

数学者

ポーランドの数学者で、現代数学の基礎となるバナッハ空間を提唱。

ステファン・バナフは1892年にウクライナ領ルヴィウで生まれ、機能解析の発展に多大な貢献をした。バナッハ空間やバナッハ・タルスキのパラドックスなど、現代数学に不可欠な概念を数多く提唱し、リヴィウ大学を拠点とした「リヴィウ学派」を率いた。第二次世界大戦中も秘密裏に研究を続け、戦後はポーランド科学アカデミーの会員に選出された。1945年に急逝したが、その業績は後世の数学理論に深い影響を与え続けている。

ステファン・バナフ 1945年

1894年

セルゲイ・イリューシン

(1894 - 1977)

航空機設計者

ソ連の航空機設計者でイリューシン設計局の創設者。

セルゲイ・イリューシンは1894年にロシアで生まれ、レニングラード航空工学研究所で学んだ後、イリューシン設計局を設立した。第二次世界大戦中にはIl-2攻撃機やIl-4爆撃機の設計を指導し、戦後はIl-18旅客機などの開発を主導。複数回の社会主義労働英雄賞を受賞し、1977年にモスクワで逝去。ソ連航空産業の発展に大きく貢献した。

1894年セルゲイ・イリューシン航空機 1977年

1896年

波多野鼎

(1896 - 1976)

経済学者、政治家

経済学者政治家

波多野鼎は日本の経済学者で政治家。専門は財政学や地方自治論で、戦後の日本の復興と制度整備に寄与した。国会議員としても活動し、学界と政界をつなぐ役割を果たしました。

1896年に生まれた波多野鼎は、東京帝国大学で経済学を専攻し、特に財政政策や地方自治の研究で高い評価を得ました。戦前は大学教授として後進の育成に努め、戦後の混乱期には政府の経済復興計画に参画。 1947年には衆議院議員に当選し、財政委員長などを歴任。学者としての視点を活かしつつ、政治の場でも理論と実務の橋渡しを行い、日本社会の発展に貢献しました。 1976年に没するまで、教育者・研究者・政治家として幅広く活躍しました。

波多野鼎経済学者 1976年

1909年

エルンスト・ゴンブリッチ

(1909 - 2001)

美術史家

エルンスト・ゴンブリッチは、オーストリア生まれの美術史家。『The Story of Art（美術の物語）』などの著作で世界的に高い評価を受けました。

1909年オーストリアに生まれたエルンスト・ゴンブリッチは、ケンブリッジ大学で美術史を学ぶ。 1950年に刊行した『The Story of Art（美術の物語）』は世界中で翻訳され、ベストセラーとなった。 1970年代にはロンドン大学付属ウォーバーグ研究所の所長を務め、学術界を牽引。幅広い時代と地域を扱い、易しく理論的に美術を解説する作風が特徴。 2001年に没するまで、生涯を通じて美術史の普及と学術発展に大きく貢献しました。

1909年エルンスト・ゴンブリッチ美術史 2001年