03月27日の命日 - 科学者・研究者

寛永7年2月14日

永田徳本

(1513 - 1630)

室町時代から江戸時代にかけての医師

室町時代末から江戸時代初期にかけて活躍した医師。漢方医学を実践し、庶民医療に貢献した。

1513年に生まれ、京都や地方で医業を学ぶ。室町幕府衰退期から江戸幕府成立期にかけて診療活動を行い、多くの患者を救済。漢方医学を基盤とし、薬草の採取や処方に精通した。医学書の編纂や写本を通じて知識を広め、後世に伝えた。武家や寺社にも招かれ、上層階級への医療提供も行った。 1630年3月27日に没し、医師としての実績が後世に評価された。

1630年寛永 2月14日永田徳本室町時代江戸時代医師 1513年

1850年

ヴィルヘルム・ベーア

(1797 - 1850)

天文学者

ドイツの銀行家で天文学者。月の地図作製で知られる。

ヴィルヘルム・ベーアは1797年にベルリンのユダヤ系商人の家に生まれました。豊富な資金を背景に天文学研究に情熱を注ぎ、友人のマードラーと共に高精度の月面地図を制作しました。 1834年には著名な天文台を開設し、観測機器の改善や彗星の観測にも貢献しました。また、ビール＝マードラー月図として知られる詳細な月面図は科学史に残る業績です。 1850年3月27日に没し、その成果は現代の天文学にも影響を与え続けています。

1850年ヴィルヘルム・ベーア天文学者 1797年

1910年

アレキザンダー・アガシー

(1835 - 1910)

エンジニア、海洋学者

エンジニア海洋学者

スイス系アメリカ人の工学者・海洋学者。ハーバード大学で海底生物の調査を行った。

1835年にスイスで生まれ、ハーバード大学で数学・自然科学を学ぶ。父ルイ・アガシーの死後、カラメット・アンド・ヘクラ鉱山の技師長に就任。海洋探査に情熱を注ぎ、大西洋やカリブ海で深海掘削を指揮。海洋生物学の標本を多数収集し、ハーバード自然史博物館の発展に寄与。著書『Coral and Coral Islands』などを執筆。 1910年にマサチューセッツ州ケンブリッジで逝去。

1910年アレキザンダー・アガシーエンジニア海洋学者 1835年

1923年

ジェイムズ・デュワー

(1842 - 1923)

化学者、物理学者

化学者物理学者

イギリスの化学者・物理学者。真空フラスコ（デュワー瓶）を発明し低温物理学に貢献した。

1842年にスコットランドで生まれ、ケンブリッジ大学で研究を開始。王立協会フェローや王立研究所の教授を歴任。 1892年に真空二重ガラスフラスコを開発し、液体窒素の保存に利用。気体の低温液化や原子水素の研究で業績を上げた。多くの学会賞を受賞し、化学と物理の橋渡しを行った。 1923年にケンブリッジで逝去。

1923年ジェイムズ・デュワー化学者物理学者 1842年

1938年

ウィリアム・シュテルン

(1871 - 1938)

心理学者、哲学者

心理学者哲学者

ドイツの心理学者・哲学者。知能指数（IQ）の概念を提唱した先駆者。

1871年にドイツで生まれた。ヴッパータール大学などで教鞭を執り、個人心理学の創始者とされる。特に「知能指数（IQ）」の概念を提唱し、知能研究に大きな影響を与えた。哲学にも造詣が深く、多岐にわたる著作を残した。1938年に逝去し、その功績は現代心理学に受け継がれている。

1938年ウィリアム・シュテルン 1871年

1959年

小川芳樹

(1902 - 1959)

冶金学者・金属工学者

日本の冶金学者・金属工学者で、金属材料の研究に貢献した。

1902年に生まれ、東京帝国大学工学部金属工学科を卒業した。大学や研究所で冶金学の研究に従事し、金属材料の組織解析や特性評価に業績を残した。特に耐熱合金や鋼材の研究を進め、工学分野の発展に寄与した。多数の論文や技術報告を発表し、後進の育成にも力を注いだ。1959年に逝去した。

1959年小川芳樹 1902年

1967年

ヤロスラフ・ヘイロフスキー

(1890 - 1967)

化学者

チェコの化学者で、ポーラログラフィーを発明し1959年にノーベル化学賞を受賞した。

1890年にチェコで生まれ、カレル大学などで化学を学んだ。1922年に極性分析法（ポーラログラフィー）を開発し、分析化学の新たな手法を確立した。チェコスロヴァキア科学アカデミーの会員を務めるなど研究活動を続け、1959年にノーベル化学賞を受賞した。世界各地で研究成果が評価され、化学分析の発展に大きく寄与した。1967年に逝去した。

1967年ヤロスラフ・ヘイロフスキー 1890年

1978年

鈴木武樹

(1934 - 1978)

ドイツ文学者、評論家

ドイツ文学者評論家

日本のドイツ文学者・評論家。翻訳と批評活動で文学の普及に貢献。

1934年に生まれ、ドイツ文学を専攻して研究を開始。翻訳者としてゲーテやカフカなどの作品を日本語に紹介。批評家として文学雑誌に多くの論文を寄稿し、読者に深い洞察を提供。大学で教鞭を取り、後進の教育にも尽力した。異文化理解の架け橋として、文学を通じた国際交流を推進。 1978年に逝去し、その業績は学界で高く評価されている。

鈴木武樹ドイツ文学者評論家 1934年

1982年

ファズラー・ラーマン・カーン

(1929 - 1982)

建築技術者

バングラデシュ出身の構造技術者。「チューブ構造」を考案し超高層ビル設計を革新。

1929年にイギリス領インド（現バングラデシュ）で生まれ。スキッドモア・オーウィングズ・アンド・メリル（SOM）に所属し、トラス構造を応用したチューブ構造を開発。この構造はシアーズ・タワー（現ウィリス・タワー）やジョン・ハンコック・センターなどで採用され、超高層ビルの設計に革命をもたらした。工学教育にも力を注ぎ、学生や若手技術者の育成に貢献。建築的美観と構造効率を両立させた業績は、現代建築に大きな影響を与えた。 1982年3月27日に急逝した。

1982年ファズラー・ラーマン・カーン 1929年

1998年

フェルディナント・アントン・エルンスト・ポルシェ

(1909 - 1998)

実業家、自動車技術者、デザイナー

実業家自動車技術者デザイナー

オーストリア出身の実業家・自動車技術者・デザイナー。ポルシェ社の発展に貢献した。

1909年にオーストリアで生まれ、父フェルディナント・ポルシェの下で自動車工学を学んだ。戦後、ポルシェ社の設立に参加し、初の量産モデル356を手がけた。革新的なデザインと高度な技術でスポーツカー市場を開拓し、ブランドを世界に知らしめた。経営者としても手腕を発揮し、会社の成長に寄与した。晩年まで自動車開発に情熱を注ぎ続けた。1998年3月27日に88歳で逝去した。

1998年フェルディナント・アントン・エルンスト・ポルシェ実業家自動車デザイナー 1909年

2000年

河盛好蔵

(1902 - 2000)

フランス文学者、評論家、翻訳家

フランス文学者評論家翻訳家

日本のフランス文学者・評論家・翻訳家。フランス文学の紹介に貢献した。

1902年生まれ。パリ大学留学を経てフランス文学の研究を深めた。サルトルやプルーストなど主要作品の評論や翻訳を手がけ、日本に紹介した。文学理論にも造詣が深く、評論集は学術的評価が高い。大学教員として後進の指導にあたり、多くの研究者を育成した。2000年3月27日に97歳で逝去した。

2000年河盛好蔵 1902年

2002年

葛野辰次郎

(1910 - 2002)

アイヌ語・アイヌ文化の伝承者

アイヌ語とアイヌ文化の保存・継承に尽力した文化伝承者。口承文芸や歌謡の記録を通じ、日本文化の多様性を後世に伝えた。

1910年生まれ。アイヌ語の体系化と文法研究を通じ、言語消滅の危機を抑える活動を展開した。多くの口承詩歌を記録・翻訳し、学術界や一般に広く紹介。戦後は講演や執筆を行い、文化庁の無形文化財保持者に認定。地域住民と共にフィールドワークを重ね、現地の伝承者育成にも尽力。その功績は国内外の研究者や文化活動家に影響を与え、 2002年に逝去。

葛野辰次郎アイヌ語アイヌ文化 1910年