プリムラ・オブコニカ (常盤桜)

学名: Primula obconica
科名: サクラソウ科

花言葉

  • 神秘な心
  • 初恋
  • 青春

特徴

花色:

説明

プリムラ・オブコニカは中国原産のサクラソウ科の多年草で、12月から4月頃にかけて紫、ピンク、白、藤色など豊富な色彩の大きな花を咲かせます。プリムラの名はラテン語の「最初の」という意味の「プリマ」に由来し、早春、他の花に先駆けて咲くことから名付けられました。花が大きく花色が豊富で、株の中心から花茎が四方八方に伸びてブーケのような美しい姿を見せます。

豆知識

  • プリムラの名前は「カレンダー」の語源と同じラテン語に由来する
  • 品種改良により最近はプリミンをほとんど含まない園芸品種も開発されている
  • 冬の寒さにも比較的強く、室内の窓辺で美しい花を楽しめる
  • 花は日の出とともに開き、夜には閉じる性質を持つ

利用方法

観賞用
  • 鉢植え
  • 庭植え
  • 切り花
薬用
  • 古くから薬用として利用された記録がある

注意: プリミンという成分を含むため、素手で触れるとかぶれる可能性があります

食用

食用には適さない

その他
  • 香水の原料(一部品種)

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 茎, 葉

症状: 皮膚のかぶれ、発疹

シダレザクラ (枝垂桜)

学名: Cerasus itosakura 'Pendula'
科名: バラ科

花言葉

  • 円熟した美人
  • 優美
  • 艶麗

特徴

花色:

説明

シダレザクラは、枝垂れる枝に多数の花を咲かせるバラ科サクラ属の落葉高木で、イトザクラ(糸桜)とも呼ばれています。エドヒガンの枝が枝垂れる変種を元にした栽培品種で、3月後半から咲き始め、ソメイヨシノより少し早く開花します。枝垂れた枝から次々と脇枝を伸ばす様子が、細い糸が垂れているように見えることから「糸桜」の名前がつきました。花は直径3cm程度でソメイヨシノより小ぶりですが、白から薄紅色、濃いピンクまで多彩な色合いを楽しめます。

豆知識

  • 京都の円山公園のシダレザクラは樹齢約80年の名木として有名
  • シダレザクラは一重咲きから八重咲きまで多様な品種がある
  • 秋には黄色く紅葉し、四季を通じて楽しめる
  • ワシントンD.C.の桜は1912年に日本から贈られたものが起源

利用方法

観賞用
  • 庭木
  • 公園樹
  • 街路樹
  • 盆栽
薬用
  • 樹皮は桜皮として漢方薬に使用される
  • 咳止めや解熱作用があるとされる

注意: 専門家の指導なしに薬用として使用しないでください

食用
  • 花弁(食用として加工)
  • 葉(桜餅の包み)
その他
  • 木材は家具材として利用
  • 染料としての利用

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 種子, 樹皮(大量摂取時)

症状: シアン化合物による軽微な中毒症状(種子の大量摂取時)

キンセンカ (金盞花)

学名: Calendula officinalis
科名: キク科

花言葉

  • 慈愛
  • 乙女の姿
  • 失望

特徴

花色: オレンジ

説明

キンセンカは南ヨーロッパの地中海沿岸地方原産のキク科の一年草で、花の姿形が金色の盃のようだということから名がつけられました。学名のCalendulaはラテン語の「毎月の第1日」が語源で、どの月の初めにも同じように咲いているほど花期が長いことに由来します。花径10cmほどのオレンジ色や黄色の花を咲かせ、日の出とともに開き夜には花を閉じる特徴があります。古くから食用や薬用に使われ、「貧乏人のサフラン」と呼ばれるように花弁がサフランの代用品として利用されることもあります。

豆知識

  • 「カレンダー」の語源と同じラテン語に由来する名前を持つ
  • 古代ローマ時代から薬用植物として記録されている
  • 花は天気予報の役割を果たし、雨の日は花を閉じる
  • エリザベス1世が愛用したハーブとして知られる

利用方法

観賞用
  • 花壇
  • 鉢植え
  • 切り花
  • ドライフラワー
薬用
  • 軟膏として火傷や傷の治療
  • 消炎作用
  • 抗菌作用

注意: 妊娠中の使用は避けてください

食用
  • 花弁
  • 若葉
その他
  • 天然染料
  • 化粧品原料
  • 石鹸の材料

毒性

症状: 一般的に安全とされるが、大量摂取は避ける

ハナカイドウ (花海棠)

学名: Malus halliana
科名: バラ科

花言葉

  • 温和
  • 艶麗
  • 美人の眠り

特徴

花色:

説明

ハナカイドウは中国原産のバラ科リンゴ属の落葉高木で、江戸時代初期に日本に渡来しました。3月下旬から4月中旬頃に桜と並行して開花し、最大の特徴は花が下向きに咲くことです。開花前の赤いつぼみが垂れ下がる姿も個性的で、ピンクや白、赤などの花を咲かせます。楊貴妃を海棠の花にたとえた中国の故事から「美人の眠り」という花言葉が生まれました。丈夫で育てやすく、初心者にもおすすめの観賞用樹木として親しまれています。

豆知識

  • 楊貴妃の美しさを称える花として中国文学に頻繁に登場する
  • 下向きに咲く花は雨から花粉を守る進化的適応とされる
  • 春の短い期間しか咲かないため、儚い美しさの象徴とされる
  • 江戸時代の園芸書にも栽培方法が詳しく記載されている

利用方法

観賞用
  • 庭木
  • 公園樹
  • 盆栽
  • 切り花
薬用
  • 中国では根や樹皮を薬用として利用した記録がある

注意: 現在は薬用としての使用は一般的ではありません

食用

食用には適さない

その他
  • 木材は小物工芸品の材料

毒性

症状: 特に毒性は報告されていない

ハナニラ (花韮)

学名: Ipheion uniflorum
科名: ヒガンバナ科

花言葉

  • 悲しい別れ
  • 耐える愛

特徴

花色:

説明

ハナニラはアルゼンチン原産のヒガンバナ科の多年草で、明治時代に日本に導入されました。葉がニラに似ていて、葉茎を切ったときの香りがニラに似ていることから名付けられました。春に直径3cmほどの青紫、白、淡ピンクの星形の花を咲かせ、蜂蜜のような甘い香りがします。光に反応する性質があり、太陽に向かって花を開き、夜や雨の日は花を閉じます。非常に丈夫で手間いらずな植物で、球根は分球して年々花数が増えていきます。

豆知識

  • 葉だけの時はニラと見分けがつきにくく、誤食事故の原因となることがある
  • 球根は自然に分球して群生し、手間をかけずに美しい花畑を作る
  • 花は天気の良い日中のみ開き、夜間や雨天時は閉じる性質がある
  • 19世紀後半にヨーロッパの植物園から世界各地に広まった

利用方法

観賞用
  • 花壇
  • グランドカバー
  • ロックガーデン
  • 鉢植え
薬用

注意: 薬用としての利用は確認されていません

食用

有毒のため食用には適さない

その他
  • 切り花(小さな花束)

毒性

毒性レベル: 中程度

有毒部位: 全草, 球根

症状: 嘔吐、下痢、腹痛などの消化器症状

サクラソウ (桜草)

学名: Primula sieboldii
科名: サクラソウ科

花言葉

  • 初恋
  • 純潔
  • 希望

特徴

花色:

説明

サクラソウは日本のサクラソウ類の代表で、北海道南部から本州、九州の高原や原野に分布する多年草です。4月から5月にかけて、中央から1本の花茎を出して花径2~5cmの数輪の花を咲かせます。花色は白やピンクが主流で、江戸時代には約300品種に及ぶ品種が作られた古典園芸植物でもあります。埼玉県と大阪府の県花に指定されており、特に埼玉県さいたま市の田島ヶ原サクラソウ自生地は国の特別天然記念物として保護されています。

豆知識

  • 江戸時代には武士階級の間で品種改良が盛んに行われた
  • 現在約300の古典品種が保存されている
  • 埼玉県の田島ヶ原は日本最大の自生地として有名
  • 花の形が桜に似ていることから「桜草」と名付けられた

利用方法

観賞用
  • 古典園芸
  • 山野草栽培
  • 鉢植え
  • 庭植え
薬用
  • 民間薬として利用された記録がある

注意: 現在は薬用としての使用は推奨されていません

食用

食用には適さない

その他
  • 自然保護のシンボル
  • 園芸教育の材料

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 全草

症状: 大量摂取時に軽微な消化器症状の可能性