1911年

ニューヨークでトライアングルシャツウェスト工場火災が発生。工員146人が死亡。

1911年、ニューヨークのトライアングルシャツウェスト工場で大火災が発生し、146人が死亡した。
火災は工場の9階で発生し、非常口が施錠されていたため逃げ遅れた労働者が多数出た。多くの被害者は若い移民女性で、窓から飛び降りる姿が当時の悲惨さを物語る。劣悪な労働環境と安全設備の欠如が社会問題として浮き彫りになった。事件を契機にアメリカで労働安全法規の整備や労働組合運動が活発化した。後のビル管理法や消防法の改正にも大きな影響を与え、安全基準確立の転機となった。犠牲者を追悼するメモリアルパークも設置され、今なお記憶されている。
1911年 ニューヨーク トライアングルシャツウェスト工場火災
1918年

茨城県水戸市で大火。約1100戸が焼失。原因は蒸気機関車の火の粉。

1918年、蒸気機関車の火の粉が原因で水戸市中心部で大火が発生し、約1100戸が焼失した。
大正7年3月25日、常磐線を走行中の蒸気機関車から飛び散った火の粉が民家に引火した。強風にあおられた火炎は瞬く間に市街地を襲い、延焼が広がった。消防力の不足と防火設備の未整備が被害を拡大させ、多数の住宅が焼失した。被災者は仮設の避難所での生活を余儀なくされ、水戸市の復興には長期間を要した。後に鉄道車両からの火花防止策や消火設備の整備が進められた。地元史では「水戸大火」として深く記憶されている。
茨城県 水戸市 大火 蒸気機関車
1977年

福岡県平尾台で行われていた野焼きで、消防署員が巻き込まれて5人が殉職。

福岡県平尾台で行われた野焼き作業中、火勢が制御不能となり5人の消防署員が殉職した事故。 野焼きの危険性と安全管理の重要性を示しています。
1977年3月25日、福岡県北九州市の平尾台で春の野焼き作業が行われていました。 強風の影響で火勢が急激に拡大し、消防署員が燃え広がる炎に巻き込まれました。 この事故で5名の消防署員が現場で殉職し、安全対策の重要性が改めて浮き彫りになりました。 平尾台の野焼きは草原の維持管理のため定期的に行われる作業ですが、気象条件の把握や連携体制が課題となりました。 事故を受けて同様の野焼き作業では風速の制限や監視体制の強化が進められました。
1977年 福岡県 平尾台 野焼き
1990年

ニューヨークにてハッピーランド放火事件が発生し、87人が死亡。

ニューヨークのクラブ「ハッピーランド」で放火事件が発生し、87人が死亡した米国史上最悪級の火災事故。
1990年3月25日、ニューヨーク市ブルックリン区のナイトクラブ「ハッピーランド」で放火事件が発生しました。 犯人がクラブ外でガソリンをまき放火し、逃げ遅れた客ら87人が犠牲となりました。 当時の火災規制違反が相次いで指摘され、違法建築や非常口の閉鎖が問題となりました。 事件は米国史上最悪クラスのナイトクラブ火災とされ、消防法や建築基準の見直しを促しました。 犯行動機や責任追及を巡る裁判も長期化し、社会に衝撃を与えました。
1990年 ハッピーランド放火事件
2007年

能登半島地震。

2007年3月25日、能登半島を震源とするマグニチュード6.9の地震が発生し、大きな被害をもたらしました。
震度6強を観測した能登半島地震は、石川県能登地域を中心に甚大な被害を及ぼしました。 住宅の倒壊や道路の亀裂、土砂崩れが多発し、多数の避難者が発生。 1名の死亡、300人以上の負傷者を出し、復旧には数か月を要しました。 土木・建築基準の見直しや防災体制強化の契機となり、地域防災意識が高まりました。 地震後の余震活動や地殻変動の観測は、地震学研究にも貴重なデータを提供しました。
2007年 能登半島地震
2018年

ケメロヴォショッピングセンター火災が発生。

ロシア・ケメロヴォで発生したショッピングセンター火災で多数の死傷者が出た。
2018年3月25日、ロシア・ケメロヴォの「ウィンター・チェリー」ショッピングセンターで大規模火災が発生し、多数の死傷者が出た。 火災は映画館付近で始まり、館内に濃煙が充満、非常口の施錠など安全管理の不備が被害を拡大させた。 当時、館内には買い物や映画鑑賞をする家族連れが多数おり、犠牲者には子どもたちも含まれていた。 最終的に60人以上が死亡したと報じられ、ロシア政府は防火規制の強化や責任者処分を表明した。 この事故は施設の防火対策や避難訓練の重要性を世界に改めて示す悲劇となった。
2018年 ケメロヴォショッピングセンター火災