03月24日の命日 - 科学者・研究者

1776年

ジョン・ハリソン

(1693 - 1776)

時計製作者

海洋航法の革新をもたらしたイギリスの時計技師。

1693年にイギリスで生まれ、木工職人から時計職人へと転身。経度測定を可能にする海洋クロノメーターを発明し、航海術を革新。 H1からH4までのモデルを開発し、H4は航海試験で高い精度を実証。イギリス王室から賞金を獲得し、その技術は現代の精密機器に影響。 1776年に没し、時計工学と海洋航法の発展に大きく貢献した。

1776年ジョン・ハリソン時計 1693年

1864年

カール・クラウス

(1796 - 1864)

化学者

ドイツ出身の化学者。

1796年にドイツで生まれ、化学を学び金属や無機化学の研究に従事した。特殊金属の抽出法などの研究で知られ、19世紀前半の化学理論の発展に寄与した。数々の学術論文を発表し、教育者としても後進の育成に力を注いだ。近代化学の基礎構築に貢献した人物の一人とされる。1864年に没し、その業績は後の化学研究に影響を与え続けている。

1864年カール・クラウス化学者 1796年

1889年

高階経徳

(1833 - 1889)

旧典薬寮医師、明治天皇の侍医で日本最初の女医荻野吟子の師

旧典薬寮医師明治天皇の侍医で日本最初の女医荻野吟子の師

明治天皇の侍医で、日本初の女医・荻野吟子の師となった医師。

1833年に生まれ、旧典薬寮に所属して宮中医療に携わった。明治天皇の侍医として皇族の健康管理を担当し、その信頼を得た。医学教育にも力を注ぎ、日本初の女医・荻野吟子を指導して女性医師の道を開いた。近代日本の医学発展に貢献し、多くの後進を育成した。1889年に没するまで、その功績は高く評価され続けている。

1889年高階経徳典薬寮医師明治天皇荻野吟子 1833年

1899年

グスタフ・ヴィーデマン

(1826 - 1899)

物理学者

ドイツの物理学者。電気伝導や熱伝導の関係に関する研究で知られる。

ギュスターヴ・ハインリヒ・ヴィーデマンはドイツの物理学者。1826年に生まれ、キール大学で教鞭を取りながら電気伝導と熱伝導の関係を研究。 1853年にルドルフと共同でヴィーデマン-フランツの法則を発表した。分光学や電磁気学の分野でも業績を残し、後の物理学研究に大きな影響を与えた。 1899年に没し、現代物理学の礎を築いた。

1899年グスタフ・ヴィーデマン物理学者 1826年

1936年

ヨーゼフ・ヤーダスゾーン

(1863 - 1936)

皮膚科学者

近代皮膚科学の基礎を築いたドイツの皮膚科学者。接触皮膚炎の研究で知られる。

ヨーゼフ・ヤーダスゾーン（1863-1936）は、ドイツの皮膚科学者。接触皮膚炎や皮膚アレルギーに関する研究で知られ、パッチテストの手法を開発した。バーゼル大学皮膚科の教授として多くの医師を育成し、臨床皮膚科学の基礎を築いた。数々の学術論文や教科書を執筆し、ヨーロッパ各地で講演活動を展開。その業績は現代の皮膚科医療の発展に大きく貢献している。

1936年ヨーゼフ・ヤーダスゾーン皮膚科学者 1863年

1937年

牧野謙次郎

(1863 - 1937)

漢学者

1937年牧野謙次郎漢学者 1863年

1940年

エドアール・ブランリー

(1844 - 1940)

物理学者

無線通信技術の先駆者とされるフランスの物理学者。電波検出器（コヒーラ）を発明。

エドアール・ブランリー（1844-1940）は、フランスの物理学者。電波の検出に用いる「コヒーラ」と呼ばれる素子を発明し、無線通信の発展に貢献。パリ高等師範学校で教授を務め、電磁気学の研究に従事した。グリエルモ・マルコーニら初期の無線通信技術者に影響を与え、無線電信の実用化を促進。彼の研究はラジオ技術の基礎となり、現代の通信技術に大きな足跡を残した。

1940年エドアール・ブランリー 1844年

1946年

ギルバート・ルイス

(1875 - 1946)

化学者

ルイス構造式やルイス酸塩基理論で知られるアメリカの物理化学者。

ギルバート・ヌートン・ルイス（1875-1946）は、アメリカの物理化学者。電子対共有結合の概念を示す「ルイス構造式」を提唱し、化学結合論に革命をもたらした。酸と塩基の新しい定義を導入する「ルイス酸・塩基理論」を確立。熱力学や溶液化学の分野でも先駆的な研究を行い、多くの学術論文を発表。ハーバード大学を中心に教育・研究に携わり、20世紀化学の発展に寄与した。

1946年ギルバート・ルイス化学者 1875年

1950年

ハロルド・ラスキ

(1893 - 1950)

政治学者

イギリスの政治学者・政治理論家。労働運動を支持し、政治思想に影響を与えた。

ハロルド・ジョゼフ・ラスキ（1893-1950）は、イギリスの政治学者。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス（LSE）で教授を務め、政治理論を講じた。労働党の思想的支柱の一人として、社会主義的政策提唱に深く関与。著書『Authority in the Modern State』などで国家権力と自由の関係を論じ、多大な影響力を持つ。その理論は戦後の福祉国家形成や民主主義思想の発展に寄与した。

1950年ハロルド・ラスキ政治学者 1893年

1956年

ウィレム・ヘンドリック・ケーソン

(1876 - 1956)

物理学者

オランダの物理学者。分子間力の一種であるケーソン力を発見した。

1876年オランダに生まれ、ライデン大学で物理学を専攻。分子間力の研究を進め、1921年に分極分子間のケーソン力を理論的に解明。極低温物理学の先駆者として、ヘリウムの液化にも取り組んだ。ライデン大学やデルフト工科大学で教授を務め、多くの研究者を育成。業績は低温物理学の発展に大きく寄与し、学会や王立学会からも高い評価を受けた。 1956年に没し、物理学史に名を刻んだ。

1956年ウィレム・ヘンドリック・ケーソン 1876年

1962年

オーギュスト・ピカール

(1884 - 1962)

物理学者、冒険家

物理学者冒険家

スイスの物理学者で探検家。気球や潜水艇による高高度・深海探検で名を馳せた。

1884年にスイスで生まれ、チューリッヒ工科大学で物理学を学ぶ。 1931年、気球による成層圏飛行で世界最高高度記録を樹立。その後、潜水艇バチスカーフの開発に着手し、深海探査の可能性を切り拓く。 1953年に実験潜航で大洋深部を探査し、海底研究に貢献。学術論文や著作を通じて科学探検の魅力を広め、後進に影響を与えた。科学者としての業績と冒険家としての挑戦は後世に大きな影響を与えた。

1962年オーギュスト・ピカール冒険家 1884年

1971年

保井コノ

(1880 - 1971)

植物学者

日本初の女性植物学者。シダ植物の研究で知られる。

1880年に東京で生まれる。東京女子高等師範学校で学んだ後、植物学研究に進む。特にシダ植物の分類学に力を注ぎ、多くの論文を発表。 1949年に東京女子大学教授に就任し、日本初の女性理学部教授となる。後進の育成に尽力し、女性研究者の草分けとして知られる。 1971年に没し、その功績は今日も植物学界で語り継がれている。

1971年保井コノ植物学者 1880年