永治元年2月15日

熊谷直実

(1141 - 1207)

平安時代末期・鎌倉時代初期の武将

平安時代末期・鎌倉時代初期の武将
平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて活躍した武将。 源平合戦での奮戦と後年の出家で知られる。
熊谷直実は源平合戦において数々の戦功を挙げた武将である。 特に一ノ谷の戦いで平家方の俊英・平敦盛を討ち、その後深い後悔から出家し蓮生と名乗った。 鎌倉幕府成立後は武士としてだけでなく、僧侶としても活動した。 後世には武士の心の葛藤を象徴する人物として文学や演劇でも取り上げられている。 彼の人生は戦士から仏門へと転じた稀有な例として評価されている。
1141年 永治 2月15日 熊谷直実 平安時代 鎌倉時代 武将 1207年
寛喜元年2月27日

北条長時

(1229 - 1264)

鎌倉幕府第6代執権

鎌倉幕府第6代執権
鎌倉幕府第6代執権として政務を執った武士。 幕府中枢で権勢を振るった。
北条長時は承久の乱後の鎌倉幕府で第6代執権を務めた北条氏の一員である。 幼少期から幕府の政務に携わり、青年期には実務能力を評価されて重職に就任した。 在任中は内乱の再発防止や御家人の統率に努め、幕府の安定化を図った。 しかし内外の圧力や後継者争いなどにさらされ、在職期間は比較的短かった。 彼の治世は鎌倉幕府の礎を維持する試みにあふれていた。
1229年 寛喜 2月27日 北条長時 鎌倉幕府 執権 1264年
1490年

ゲオルク・アグリコラ

(1490 - 1555)

鉱山学者、鉱物学者

鉱山学者 鉱物学者
近代鉱物学の父と称されるドイツの学者。 『鉱山論』を著し鉱物資源の体系的研究を開始した。
アグリコラはドイツの学者で、鉱山学・鉱物学の基礎を築いた。 彼の代表作『鉱山論(De re Metallica)』は1556年に出版され、鉱床開発や鉱物化学の知見を詳細にまとめた。 大学教授として後進の育成にも尽力し、学問の普及に貢献した。 彼の研究は近代地質学や鉱山技術の発展に大きな影響を与えた。 工学と自然科学を融合させた先駆的な業績として評価されている。
1490年 ゲオルク・アグリコラ 鉱山 鉱物学者 1555年
享禄2年2月15日

龍造寺隆信

(1529 - 1584)

戦国大名

戦国大名
戦国時代の肥前国を支配した有力大名。 龍造寺氏の勢力拡大を推進した。
隆信は龍造寺氏当主として肥前国を中心に領国支配を確立した。 戦国時代の複雑な同盟関係を巧みに操り、島津氏や少弐氏と度々衝突した。 軍事的才能に富み、火縄銃や鉄砲隊の導入など新戦術を積極的に採用した。 しかし1584年の沖田畷の戦いで島津軍に敗れ戦死し、その没後に龍造寺氏は衰退した。 彼の支配地域はのちに佐賀藩の礎となった。
1529年 享禄 龍造寺隆信 戦国大名 1584年
1607年

ミヒール・デ・ロイテル

(1607 - 1676)

オランダの海軍軍人

オランダの海軍軍人
オランダ黄金時代を代表する海軍提督。 数々の海戦で勝利を収めた。
デ・ロイテルはオランダ東インド会社出身の海軍指揮官で、3度の英蘭戦争において連勝を重ねた。 1652年からの第一次英蘭戦争ではフリゲート艦隊を率い、バルト海沖などで功績を挙げた。 特に1666年の四日戦争や1667年のメドウェー河襲撃などで英国海軍を打ち破った。 その戦術眼は海戦史上でも高く評価され、オランダ海軍の黄金期を築いた。 生涯を海に捧げ、1676年にオフレイデン沖で戦傷が元で没した。
1607年 ミヒール・デ・ロイテル オランダ 海軍軍人 1676年
明暦3年2月10日

新井白石

(1657 - 1725)

江戸幕府老中、儒学者

江戸幕府老中 儒学者
江戸幕府老中を務めた儒学者・政治家。 学問と政治に精通した文武の士。
新井白石は幕府の老中として享保の改革を補佐し、財政再建や人材登用の制度改革を推進した。 幼少より儒学に親しみ、詩文や歴史書の編纂に貢献した学者でもある。 『読史余論』『西洋紀聞』など多くの著作を残し、外国事情の紹介や歴史解釈を通じて幕府運営に影響を与えた。 特に南紀徳川家出身ながら出世し得た背景には、実務能力と学識の高さがあった。 その業績は江戸時代の政治・思想史に大きな足跡を残している。
1657年 明暦 2月10日 新井白石 江戸幕府 老中 儒学者 1725年
1681年

ゲオルク・フィリップ・テレマン

(1681 - 1767)

作曲家

作曲家
バロック時代を代表するドイツの作曲家。 生涯で3000曲以上を作曲した。
テレマンはバロック音楽の巨匠で、オペラ、宗教曲、室内楽など幅広いジャンルで傑作を残した。 ライプツィヒ大学で音楽理論を学び、パリやイタリアの音楽とも積極的に交流した。 1721年からはハンブルク音楽院の楽長に就任し、市の音楽文化を牽引した。 バッハやヘンデルと並ぶ同時代の音楽家であり、その多作ぶりと革新的な作風は高く評価されている。 彼の作品は現代でも演奏・録音が盛んに行われている。
1681年 ゲオルク・フィリップ・テレマン 作曲家 1767年
1693年

ジョン・ハリソン

(1693 - 1776)

時計製作者

時計製作者
経度測定を可能にしたクロノメーター発明者。 精密時計技術のパイオニア。
ハリソンはイギリスの時計職人で、海洋航海の最大の課題だった経度問題を解決するためにクロノメーターを開発した。 彼のH1からH5までの時計は、木製部品や高精度機構を駆使し高い安定性を実現した。 特にH4は海上試験に成功し、英国王立天文学会から大賞金を授与された。 彼の業績は長距離航海の安全性を飛躍的に高め、現代の時間測定技術にも影響を与えた。 生涯を通じて精密機械工学の発展に貢献した。
1693年 ジョン・ハリソン 時計 1776年
宝暦13年2月10日

松平信明

(1763 - 1817)

第3代吉田藩主

第3代吉田藩主
江戸時代中期の吉田藩第3代藩主。 藩政改革に取り組んだ領主。
松平信明は吉田藩(現在の愛知県豊橋市周辺)を治めた大名で、藩政の立て直しに努めた。 領内の財政再建や農業振興策を積極的に導入し、年貢体系の改革を行った。 また、藩校の設立や学問奨励にも力を注ぎ、地域の文化水準を向上させた。 彼の治世下で吉田藩は安定した基盤を築き、維新期まで存続した。 地域社会との協調を重視した統治者として評価されている。
1763年 宝暦 2月10日 松平信明 吉田藩主 1817年
安永5年2月5日

調所広郷

(1776 - 1849)

薩摩藩家老

薩摩藩家老
薩摩藩の財政改革を主導した家老。 産業振興を図った実務家。
調所広郷は薩摩藩の財政再建を目的に、郷中制度や琉球貿易の拡大など多角的な改革を実施した。 さつま芋の奨励栽培や紡績業の振興により、藩の財源を安定化させた。 さらに郷中訓練を通じて藩兵の士気を高め、軍事力の強化にも貢献した。 彼の改革は薩摩藩の近代化に繋がり、後の明治維新を担う人材育成の基礎となった。 質実剛健を掲げた実務手腕は、今日でも評価されている。
1776年 安永 2月5日 調所広郷 薩摩藩 家老 1849年
1809年

ジョゼフ・リウヴィル

(1809 - 1882)

数学者

数学者
19世紀フランスの数学者。解析学や数論、微分方程式における先駆的業績で知られる。
ジョゼフ・リウヴィルは1809年にフランスで生まれ、複素解析や数論の研究に大きな貢献を果たしました。 リウヴィルの定理やリウヴィル数など、多くの概念が彼の名を冠しています。 1842年には初めて超越数の存在を証明し、代数学の難問に挑みました。 楕円関数や微分方程式の研究を通じて、解析学の発展を支えました。 1882年に逝去しましたが、その業績は現代数学にも継承されています。
1809年 ジョゼフ・リウヴィル 数学者 1882年
1820年

アレクサンドル・エドモン・ベクレル

(1820 - 1891)

物理学者

物理学者
フランスの物理学者。光電効果や蛍光現象の研究で先駆的業績を残した。
アレクサンドル・エドモン・ベクレルは1820年にパリで生まれ、物理学の発展に寄与しました。 1839年には光電効果を発見し、太陽電池技術の基礎を築いたとされます。 蛍光スペクトルや磁気光学の実験を通じて、物質の光学特性を解明しようと尽力しました。 ベクレル家の一員として、息子アンリ・ベクレルに科学の道を開きました。 1891年に逝去しましたが、彼の研究は電気工学や光学の発展へ大きく貢献しました。
1820年 アレクサンドル・エドモン・ベクレル 物理学者 1891年