03月23日の誕生日 - 科学者・研究者

1638年

フレデリクス・ルイシ

(1638 - 1731)

植物学者、解剖学者

植物学者解剖学者

オランダの植物学者・解剖学者。標本保存技術の先駆者として知られる。

フレデリクス・ルイシは17世紀から18世紀にかけて活躍したオランダの植物学者・解剖学者です。解剖学的な標本の保存技術を革新し、細胞や血管の構造を詳細に観察できる方法を開発しました。彼の技巧的な標本作製は『リアルライフ』と称賛され、多くの博物館で展示されました。また、植物標本の研究にも力を注ぎ、多様な植物種の分類に寄与しました。ロッテルダム解剖学校で教鞭をとり、多くの弟子を育成しました。1731年に亡くなるまで、博物学と解剖学の発展に大きな影響を与えました。

1638年フレデリクス・ルイシ植物学者解剖学者 1731年

1689年

ヨハン・アダム・クルムス

(1689 - 1745)

解剖学者

18世紀ドイツの解剖学者。医学教育に尽力した。

ヨハン・アダム・クルムスは1689年に生まれたドイツの解剖学者です。ハレ大学などで教鞭をとり、解剖学の講義と実習を体系化しました。彼が著した解剖学図譜は詳細な描写で高く評価され、当時の医学教育に大きく貢献しました。また、解剖実験の安全性や倫理面にも配慮した手法を提唱しました。1745年に没するまで、多くの医学生に影響を与えました。

1689年ヨハン・アダム・クルムス 1745年

1749年

ピエール＝シモン・ラプラス

(1749 - 1827)

数学者

フランスの数学者・天文学者。天体力学と確率論の基礎を築いた。

ピエール＝シモン・ラプラスは1749年に生まれたフランスの数学者・天文学者です。ラプラス変換やラプラスの方程式をはじめとする数学的手法を確立し、物理学の理論的基礎を強固にしました。『天体力学』では重力論を体系化し、星雲説を提唱して宇宙進化論の礎を築きました。また、確率論の発展にも寄与し、今日の統計学や物理学に多大な影響を与えました。ナポレオンから男爵位を授与され、政治家としても上院議員に任命されました。1827年に没するまで、科学界を牽引し続けました。

1749年ピエール＝シモン・ラプラス数学者 1827年

1769年

ウィリアム・スミス

(1769 - 1839)

地質学者

イギリスの地質学者。近代地質図作成の先駆者とされる。

ウィリアム・スミスは1769年に生まれたイギリスの地質学者で、『地質図の父』と称されます。地層中の化石組成が地層の年代を示すという化石相関の原理を発見し、地質年代学の基礎を築きました。1815年にはイングランドとウェールズの詳細な地質図を発表し、その精度と美しさが高い評価を受けました。彼の地質図は採掘や建設計画に革新をもたらし、産業革命を支える重要な資料となりました。財政的困難にもかかわらず研究を続け、生涯を通じて地質学の普及に努めました。1839年に没するまで、その業績は後世の地質学者に大きな影響を与えました。

1769年ウィリアム・スミス地質学者 1839年

1829年

ノーマン・ポグソン

(1829 - 1891)

天文学者

イギリスの天文学者で、小惑星の発見や星の明るさを測る目盛を提唱した人物。

ノーマン・ポグソンは1829年にイギリスで生まれ、マドラス天文台で観測を担当しました。多数の小惑星を発見し、恒星の明るさの比率を10進でもなく等比でもない5等比（Pogsonの比）として定義するなど、天文測光に大きな業績を残しました。1891年に没するまで、インドでの観測成果が後世に大きな影響を与えました。

1829年ノーマン・ポグソン天文学者 1891年

1858年

ルートヴィッヒ・クヴィデ

(1858 - 1941)

歴史学者、平和主義者

歴史学者平和主義者

ドイツの歴史学者・平和主義者で、1927年にノーベル平和賞を受賞した人物。

ルートヴィッヒ・クヴィデは1858年にドイツで生まれ、歴史研究の傍ら平和運動に参加しました。政府批判を込めた風刺的な出版物を刊行し、第一次世界大戦後には国際平和連盟（Ligue internationale de la paix et de la liberté）の設立に関わりました。1927年、その長年の平和活動が評価されてノーベル平和賞を受賞しました。1941年に没しましたが、平和主義の先駆者として今も尊敬されています。

1858年ルートヴィッヒ・クヴィデ歴史学者平和主義者 1941年

1873年

秦佐八郎

(1873 - 1938)

細菌学者

日本の細菌学者で、コッホ研究所で学び伝染病研究に貢献した人物。

秦佐八郎は1873年に日本で生まれ、ドイツのコッホ研究所に留学して細菌学を学びました。帰国後は東京帝国大学で教鞭を執り、赤痢菌や腸チフス菌の研究・分離に成功しました。ワクチン開発や診断法の確立に尽力し、日本の伝染病対策の基礎を築きました。1938年に没しましたが、その業績は現在の感染症研究に多大な影響を与えています。

1873年秦佐八郎細菌学者 1938年

1881年

ヘルマン・シュタウディンガー

(1881 - 1965)

化学者

ドイツの化学者。高分子化合物の理論を提唱し、1953年にノーベル化学賞を受賞。ポリマー科学の基礎を築き、現在のプラスチック産業に大きな影響を与えた。

1881年にドイツで生まれる。 1910年代から高分子化学の研究を開始し、分子量の大きな化合物が連続的な鎖状構造をもつことを提唱。 1920年代には「高分子」という概念を確立し、従来のコロイド理論に挑戦した。 1953年にはこれらの業績によりノーベル化学賞を受賞し、世界中で研究が加速。晩年まで活発に研究を続け、1965年に84歳で逝去。

ヘルマン・シュタウディンガー化学者 1965年

1882年

エミー・ネーター

(1882 - 1935)

数学者

ドイツの女性数学者。抽象代数学と理論物理学の分野で革新的な業績を残した。

1882年にドイツで生まれる。ゲッティンゲン大学で数論や代数学の研究に従事し、20世紀数学に大きな影響を与えた。対称性と保存則を結びつける「ノーターの定理」は理論物理学にも革新をもたらした。 1933年にナチス政権下で大学を追われ、アメリカに亡命。ブリンマー大学で教鞭を執り、多数の博士号取得者を育成。 1935年に53歳で逝去。

1882年エミー・ネーター 1935年

1900年

エーリヒ・フロム

(1900 - 1980)

精神分析学者

ドイツ出身の社会心理学者・精神分析学者。人間の自由と愛をテーマに著作を執筆。

1900年にドイツで生まれる。フロイトの精神分析を批判的に継承しながら独自の理論を構築。『自由からの逃走』などで個人の自由と社会構造の関係を探求。存在論的マルクス主義と心理分析を融合した新たな視点を提示。国際的なベストセラーとなり心理学・哲学界に大きな影響を与えた。 1980年に没。

1900年エーリヒ・フロム精神分析学者 1980年

1907年

ダニエル・ボベット

(1907 - 1992)

薬理学者

スイスの薬理学者。抗ヒスタミン薬の研究でノーベル生理学・医学賞を受賞。

1907年にスイスで生まれる。抗ヒスタミン薬を発見しアレルギー治療に貢献。 1957年にノーベル生理学・医学賞を受賞。神経伝達物質の研究でも顕著な業績を残す。大学教授として後進の育成にも尽力。 1992年に逝去。

1907年ダニエル・ボベット薬理学者 1992年

1908年

アルヒープ・リューリカ

(1908 - 1984)

航空技術者

ソ連の航空技術者。ジェットエンジンの開発で航空工学に貢献。

1908年にウクライナ（当時ソ連）で生まれる。世界初のタービン式ジェットエンジンを設計。 Lyulka AL-7など軍用機エンジンを開発。航空宇宙研究所で長年研究を続けた。ソ連の航空技術を世界水準に押し上げた。 1984年に逝去。

1908年アルヒープ・リューリカ航空 1984年