1921年
ロシアが新経済政策(ネップ)を施行。
1921年3月21日、ソビエトロシアでレーニンが新経済政策(NEP)を正式に導入しました。これにより小規模な私企業や農民の自営が一部容認され、市場経済的要素が復活しました。
新経済政策は、内戦で疲弊した経済の再建を目的として20世紀初頭の社会主義政策を一時的に緩和したものでした。農民は過剰生産物を市場で販売できるようになり、国内供給の改善に寄与。工業分野でも中小企業の運営が認められ、市場メカニズムが部分的に回復しました。ただし重工業や銀行など重要部門は依然として国有化されたまま維持。政策は1928年まで続き、スターリン政権の計画経済へ移行するまでソ連経済の基盤を支えました。NEPは社会主義経済と資本主義的要素の共存を試みた画期的な政策として評価されています。
1921年
ロシア
ネップ