03月21日の命日 - 科学者・研究者

1729年

ジョン・ロー

(1671 - 1729)

経済学者

スコットランド生まれの経済学者・銀行家。フランス財政改革とミシシッピ会社の設立で知られる。

ジョン・ローは1671年にエジンバラで生まれた金融家・経済学者である。1716年にフランスに渡り、中央銀行の先駆けとなるバンク・ジェネラルを設立した。ミシシッピ会社の株式発行を通じた紙幣制度を導入し、巨額の投機を生み出した。1720年のミシシッピ・バブル崩壊後は失脚し、国外追放となった。著書『通貨理論論考』で貨幣理論を体系化し、経済学史に名を残した。

1729年ジョン・ロー経済学者 1671年

1762年

ニコラ・ルイ・ド・ラカーユ

(1713 - 1762)

天文学者

フランスの天文学者。南半球の星表作成と88星座の命名で知られる。

ニコラ・ルイ・ド・ラカーユは1713年にパリ近郊で生まれた天文学者である。1750年から8年間、ケープタウン天文台で南半球の星を観測し、約10,000個の星を記録した。新星座の導入と星座名の整理を行い、現在使われる88星座の基礎を築いた。測定機器の改良にも貢献し、地球の子午線測定にも携わった。後世の天文学発展に大きな影響を与え、ラカーユクレーターなどに名を残した。

1762年ニコラ・ルイ・ド・ラカーユ天文学者 1713年

1795年

ジョヴァンニ・アルドゥイノ

(1714 - 1795)

地質学者

イタリアの地質学者で、地層学の区分を確立し『イタリア地質学の父』と呼ばれた。

ジョヴァンニ・アルドゥイノは1714年にイタリアで生まれ、地質学の先駆者となった。イタリア北部の地層研究を通じ、地質時代を『先成層』『中成層』『新成層』に区分した。鉱山技師としての経験を生かし、地層記述と採掘技術を結びつけた。著書『イタリア北部の地質史』で世界的に認められ、後の地質学発展に大きな影響を与えた。1795年に没するまで多くの弟子を育成した。

1795年ジョヴァンニ・アルドゥイノ英語版 1714年

1806年

コジモ・アレッサンドロ・コリーニ

(1727 - 1806)

博物学者

イタリア出身の博物学者で、ベルリン科学アカデミーの書記官を務めた。

コジモ・アレッサンドロ・コリーニは1727年にトスカーナで生まれ、自然史研究に従事した。ベルリン科学アカデミーの書記官として学術交流を推進し、多くの論文を発表した。化石や鉱物の分類研究を行い、初めてカモノハシの乳腺を記述した。フリードリヒ大王の庇護を受け、博物学の体系化に努めた。1806年に息を引き取り、成果は後の科学者に継承された。

1806年コジモ・アレッサンドロ・コリーニ 1727年

1827年

ミシェル・ガブリエル・パッカール

(1757 - 1827)

登山家、医師、植物学者、モンブラン初登頂者

登山家医師植物学者モンブラン初登頂者

モンブラン初登頂者として知られる登山家・医師・植物学者。

1757年にアルプス地方で生まれたミシェル・ガブリエル・パッカールは医師であり植物学者でもありました。1786年にはジャック・バルマとともにモンブラン初登頂を達成し、登山史に大きな足跡を残します。医師として地域医療に尽力しながら、山岳植物の収集と分類研究にも取り組みました。登山と科学を融合させた先駆的な活動で知られ、1827年にこの世を去りました。

1827年ミシェル・ガブリエル・パッカールイタリア語版モンブラン 1757年

1864年

ルーク・ハワード

(1772 - 1864)

化学薬品製造者、アマチュア気象学者

化学薬品製造者アマチュア気象学者

英国の化学薬品製造者で雲の分類を確立した気象学の先駆者。

1772年にロンドンで生まれたルーク・ハワードは、化学薬品製造業を営むかたわら、独学で気象学の研究を行いました。1803年に発表した『天候に関する論考』で、層雲・積雲・巻雲などの雲の分類を提案し、現代気象学の基礎を築きます。その革新的な方法論は気象観測と報告に革新をもたらし、後世に大きな影響を与えました。1864年に亡くなりました。

1864年ルーク・ハワード 1772年

1892年

アンニーバレ・デ・ガスパリス

(1819 - 1892)

天文学者

イタリアの天文学者で多数の小惑星を発見した。

1819年にナポリ王国で生まれたアンニーバレ・デ・ガスパリスは、天文学の分野で数多くの小惑星を発見した研究者です。カポディモンテ天文台に所属し、観測技術を駆使して10個以上の小天体を同定しました。また、教育者として後進の指導にも尽力し、イタリア天文学会の発展に寄与しました。1892年に没しました。

1892年アンニーバレ・デ・ガスパリス 1819年

1914年

アウグスト・ヴェーラー

(1819 - 1914)

鉄道技師

ドイツの鉄道技師で金属疲労研究の先駆者。

1819年にハノーファーで生まれたアウグスト・ヴェーラーは、鉄道技師として活動しながら金属疲労現象の研究を行いました。試験機を用いた実験により『ヴェーラー曲線』を提唱し、材料工学と構造安全性の基礎を築きました。その業績は土木工学や機械工学の発展に大きく貢献し、現在でも疲労設計に欠かせない理論として知られています。1914年に亡くなりました。

1914年アウグスト・ヴェーラー鉄道技師 1819年

1915年

フレデリック・テイラー

(1856 - 1915)

技術者、経営学者、科学的管理法発案者

技術者経営学者科学的管理法発案者

アメリカの技術者・経営学者で科学的管理法を提唱した。

1856年にフィラデルフィアで生まれたフレデリック・W・テイラーは、作業工程の時間分析を通じて生産性向上を図る『科学的管理法』を体系化しました。1911年の『科学的管理の原理』出版後、世界中の工場でその手法が導入され、経営学や工業管理の分野に革命をもたらしました。タイムスタディーやインセンティブ賃金制度の先駆者でもあり、現代の経営手法に大きな影響を及ぼしました。1915年に逝去しました。

1915年フレデリック・テイラー科学的管理法 1856年

1928年

エドワード・マウンダー

(1851 - 1928)

天文学者

イギリスの天文学者。「マウンダー極小期」を発見し、太陽活動研究に貢献した。

1851年にイギリスで生まれ、天文学の研究に従事した。太陽黒点の観測を通じて、1645年から1715年にかけて黒点活動が極端に減少していた期間を解明し、「マウンダー極小期」と命名した。この発見は太陽活動と地球の気候変動の関連を探るうえで重要な成果となった。観測データや論文を多数発表し、太陽物理学の発展に寄与した。 1928年に没し、後世の天文学研究に大きな足跡を残した。

1928年エドワード・マウンダー 1851年

1938年

ジョン・ベイツ・クラーク

(1847 - 1938)

経済学者

アメリカの経済学者。限界生産力理論を提唱し、クラーク・メダルの名称となった。

1847年にアメリカで生まれ、コロンビア大学などで教鞭を執った。限界生産力理論を提唱し、資本と労働の価値配分を説明した。この理論は新古典派経済学の基礎となり、後に「クラーク・メダル」が彼の名を冠して設立された。多数の学術論文を発表し、経済思想の発展に寄与した。 1938年に没し、現代経済学に大きな影響を与えた。

1938年ジョン・ベイツ・クラーク経済学者 1847年

1941年

伊藤篤太郎

(1866 - 1941)

植物学者

日本の植物学者。植物の多様性研究に貢献した。

1866年に生まれ、植物学の研究に従事した。植物の分類や生態に関する研究成果を多数発表し、学界で評価を得た。国内外の学術会議で発表を行い、日本の植物学の発展に貢献した。後進の教育にも携わり、多くの研究者を育成した。 1941年に没し、その業績は現在も研究資料として参照されている。

1941年伊藤篤太郎 1866年