03月18日の命日 - 政治家・指導者

978年

エドワード殉教王

(962 - 978)

イングランド王

イングランド王として在位しながら暗殺された殉教王。死後は聖人として崇敬を集める。

エドワード殉教王は975年から978年までイングランドを治めた若き王である。王位継承を巡る内紛の中で暗殺され、後に殉教者として列聖された。遺体はケルマー教会に安置され、多くの巡礼者がその聖遺物を訪れた。彼の死は王権と教会の関係を象徴する事件として中世に語り継がれ、文学や説教の題材となった。短い在位期間ながら、英國初期の王統に深い影響を残した。

978年エドワード殉教王イングランド 962年

治暦元年2月9日

藤原能信

(995 - 1065)

平安時代の公卿

平安時代の名門藤原氏の公卿。廷臣として朝廷で要職を務めた。

藤原能信は995年に生まれ、藤原北家に連なる公卿である。治暦の改元に伴い要職を歴任し、朝廷の政務に深く関与した。左右大臣や参議などの高位を経験し、法令や儀式の整備にも携わったとされる。摂関政治が形を整えつつあった時期に生存し、その一翼を担った重要人物である。晩年は隠居後も影響力を保ち、多くの後進を育てた。

1065年治暦 2月9日藤原能信平安時代公卿 995年

1745年

ロバート・ウォルポール

(1676 - 1745)

政治家、イギリス首相

政治家イギリス首相

初代英国首相とされる政治家。長期政権で18世紀英国を統治した。

ロバート・ウォルポールは1676年に生まれ、庶民院議員として政治家の道を歩んだ。1721年に財務大臣および蔵相を兼任し、実質的に初代首相として内閣を率いた。安定した財政運営と平和外交を推進し、約20年にわたり政権を維持した。彼の政党政治の先駆的手法と恩顧政治は「ウォルポリズム」と呼ばれ、後世の政治形態に大きな影響を与えた。1742年に失脚するまで英国政治を牽引した。

1745年ロバート・ウォルポール政治家イギリス首相 1676年

1781年

ジャック・テュルゴー

(1727 - 1781)

政治家、経済学者

政治家経済学者

フランス啓蒙思想期の経済学者・政治家。自由貿易を推進した。

ジャック・テュルゴーは1727年に生まれ、初代リモージュ総督として行政改革を実施した。1774年にルイ16世の下で財務総監に任命され、封建的特権の廃止や穀物貿易の自由化を進めた。重商主義を批判し、公共財の供給や格差是正を重視する政策を提案したが、特権階級の反発により1776年に失脚した。経済学者としては『人間不平等起源論』や教育改革論など多くの著作を残し、後の経済思想に影響を与えた。

1781年ジャック・テュルゴー経済学者 1727年

1898年

近衛忠煕

(1808 - 1898)

幕末期の公卿

幕末の公卿として朝廷で政治に参与した人物。

近衛忠煕は1808年に名門近衛家に生まれた公卿である。幕末には朝廷の要職を担い、王政復古や新政府樹立に関与した。明治維新後も公家としての伝統を守りつつ、新政府に協力した。朝廷の権威回復運動にも参画し、近代日本の基盤づくりに寄与した。 1898年に没し、公家社会に大きな影響を残した。

1898年近衛忠煕幕末 1808年

1913年

ゲオルギオス1世

(1845 - 1913)

ギリシャ王

ギリシャ王として長年在位し、国家の近代化と海軍力強化を推進した君主。

ゲオルギオス1世は1845年にデンマーク王子として生まれたが、1863年にギリシャ王に即位した。在位中はギリシャの軍事力整備やインフラ整備を推進し、近代国家の基礎を築いた。バルカン戦争や国内改革を通じて領土拡大と国家統合に尽力した。 1913年にはテッサロニキ訪問中に暗殺され、在位50年近くを誇った生涯を閉じた。

1913年ゲオルギオス1世ギリシャ 1845年

1915年

香川敬三

(1841 - 1915)

枢密顧問官、官僚

枢密顧問官官僚

明治から大正期の官僚で、内務省や枢密院で要職を歴任した人物。

香川敬三は1841年に生まれ、明治政府の官僚としてキャリアを開始した。内務省で地方行政や警察制度の整備に携わり、近代日本の基盤づくりに貢献した。後に枢密顧問官として天皇に政治助言を行い、国政の重要事項に参与した。行政手腕と政治的洞察力で多くの政策立案を支えた。 1915年に没し、近代日本の行政史にその名を残した。

1915年香川敬三枢密顧問官官僚 1841年

1936年

エレフテリオス・ヴェニゼロス

(1864 - 1936)

政治家、元ギリシャ首相

政治家元ギリシャ首相

ギリシャの政治家で、20世紀初頭に複数回首相を務めた指導者。

エレフテリオス・ヴェニゼロスは1864年にクレタ島で生まれた。クレタ自治運動を指導し、ギリシャとの統合を実現した初期の功労者である。首相としてバルカン戦争を勝利に導き、領土拡大と国家統一を推進した。憲法改正や社会改革を通じてギリシャの近代化に貢献した。 1936年に没し、ギリシャの近代国家建設に大きな影響を残した。

1936年エレフテリオス・ヴェニゼロス 1864年

1944年

ウィリアム・ヘイル・トンプソン

(1869 - 1944)

政治家、元シカゴ市長

政治家元シカゴ市長

アメリカの政治家。シカゴ市長を務め、派手な政治手法で知られた。

1869年にオハイオ州で生まれ、1915年から1923年、1927年から1931年の2期にわたってシカゴ市長を務めた。「ビッグ・ビル」の愛称で知られ、派手な演説や政治手法で注目を集めた。禁酒法廃止を支持し、都市インフラや公共事業を推進したが、マフィアとの関係が噂された。1931年に市長職を退任後は政界から退き、晩年はフロリダで過ごした。1944年3月18日に死去した。

1944年ウィリアム・ヘイル・トンプソンシカゴ 1869年

1954年

前田米蔵

(1882 - 1954)

政治家

日本の政治家。地方政治を中心に活動した。

1882年に生まれ、地方行政や政策立案に携わった。戦前は地域振興、戦後は復興期の施策に関与し、地域住民の信頼を集めた。政治の変遷期にあっても安定した活動を続け、1954年3月18日に逝去した。

1954年前田米蔵 1882年

1965年

ファールーク1世

(1920 - 1965)

元エジプト王

エジプト王国の第10代国王。最後の王として知られる。

1920年にカイロで生まれ、1952年のエジプト革命により王位を追われた。贅沢な宮廷生活で知られる一方、インフラ整備など近代化政策も推進した。退位後はイタリアへ亡命し、1965年3月18日に亡くなった。

1965年ファールーク1世エジプト 1920年

1983年

ウンベルト2世

(1904 - 1983)

イタリア王国国王

イタリア王国最後の国王。在位は短期間ながら歴史的転換期を象徴する存在だった。

1904年9月15日にイタリアのラッコニージ宮殿で生まれる。第二次世界大戦終結後の1946年5月9日に父ヴィットーリオ・エマヌエーレ3世の退位に伴い即位するも、同年6月2日の国民投票で王制廃止が決定し、6月12日に退位。以後はポルトガルへ亡命し、生涯を海外で過ごした。1983年3月18日に逝去し、イタリア王室の歴史に幕を下ろした。

ウンベルト2世イタリア王国 1904年