1950年

カリフォルニア大学バークレー校のグレン・シーボーグらが、98番元素(カリホルニウム)の合成に成功したと発表。

1950年3月17日、UCバークレーの研究チームが新元素98番目となるカリホルニウムの合成成功を発表しました。
カリホルニウム(元素記号Cf)は、バークレー校のシーボーグらが高エネルギー粒子を用いて合成。 原子核に中性子を照射し、トウリウムやカルシウムをベースに人工的に生成されました。 半減期は数時間から数日程度で、強い放射線を放出。 医療や工業用の放射線源として研究利用が進められています。 合成元素研究の発展は原子核物理学に新たな知見をもたらしました。
カリフォルニア大学バークレー校 グレン・シーボーグ カリホルニウム
1958年

アメリカで2番目、かつ史上初の太陽電池を搭載した人工衛星「ヴァンガード1号」(Vanguard TV 4)が打ち上げられる。世界で4番目の人工衛星として軌道に到達した。

1958年3月17日、太陽電池を搭載した世界初の人工衛星ヴァンガード1号が打ち上げられ、4機目の軌道衛星となりました。
ヴァンガード計画の一環として打ち上げられたTV-4号は、初の太陽光発電実験衛星。 直径約16cmの小型球形衛星で、アルミニウムとチタン製の構造。 太陽電池は1.5W程度の電力を供給し、電源寿命を大幅に延長。 地球の形状や大気密度を観測し、通信ビーコンとしても使用。 今日でも最長寿命の人工物として地球周回を続けています。
1958年 太陽電池 人工衛星 ヴァンガード1号
1985年

筑波研究学園都市で国際科学技術博覧会(つくば科学技術博)が開幕。9月16日まで。

1985年3月17日、筑波研究学園都市で国際科学技術博覧会(つくば科学技術博)が開幕しました。
この博覧会は「人・技術・未来」をテーマに、最新の科学技術展示や国際シンポジウムを開催しました。 会期は9月16日までの約6か月間にわたり、世界各国から研究機関や企業が参加しました。 ロボット工学や宇宙技術、エネルギー開発など多彩な分野の展示が行われ、来場者数は約2,000万人に達しました。 開催地の筑波研究学園都市は研究機関の集積をさらに加速させ、地域経済や学術交流に大きな影響を与えました。 博覧会跡地は研究公園として再整備され、現在も研究開発の中心地として機能しています。
1985年 筑波研究学園都市 国際科学技術博覧会 9月16日