03月15日の誕生日 | calendar.web-standard.org

承徳元年閏1月29日

藤原忠通

(1097 - 1164)

公卿

平安時代後期の公卿として活躍した宮廷貴族。摂関家の一員として院政期の政治に影響を与えた。

1097年（承徳元年閏1月29日）に生まれた藤原忠通は、藤原氏北家の出身で、公卿として朝廷の要職を歴任した。彼は院政が盛んだった平安時代末期に左大臣などを務め、天皇や上皇の信任を受けた。宮廷内の権勢争いにおいても安定した立場を保ち、摂関家の地位を維持した。また和歌や漢詩を好み、文化的な教養も備えていたとされる。 1164年に没し、公卿としての長い政界生活を終えた。

1097年承徳 1月29日藤原忠通公卿 1164年

1492年

アンヌ・ド・モンモランシー

(1492 - 1567)

軍人

フランス王家に仕えた名門貴族出身の軍人。イタリア戦争などで活躍しコンスタブルに任じられた。

1492年にフランスのモンモランシー家に生まれたアンヌ・ド・モンモランシーは、若くして騎士として軍務を開始した。フランソワ1世やアンリ2世など複数の王に仕え、イタリア戦争や宗教戦争において卓越した指揮能力を発揮。 1538年にはフランス王国大元帥（コンスタブル）に任命され、国家軍の最高司令官となった。さらに教会でも高い地位に就き、枢機卿としても活動した。 1567年に死去するまで、卓抜な軍事指導力と政治手腕でフランス王権を支えた。

1492年アンヌ・ド・モンモランシー軍人 1567年

1615年

インノケンティウス12世

(1615 - 1700)

ローマ教皇

17世紀末の教皇（在位：1691年～1700年）。教会改革と贅沢批判に取り組んだ指導者。

1615年にナポリ近郊で生まれ、枢機卿として教会行政を担当したピニャテッリは、1691年に教皇インノケンティウス12世として即位した。在位中は聖職者の多重叙階や贈収賄の禁止など、教会の腐敗浄化に努めた。聖職叙階における私生児の禁止や教皇庁財政の透明化を推進し、質素倹約を強調。さらに教皇領の行政改革や貧困層への救済事業にも注力した。 1700年に没し、その清廉な姿勢は教皇庁改革の先駆けとされる。

1615年インノケンティウス12世ローマ教皇 1700年

〈明〉崇禎11年/〈後金〉崇徳3年1月30日

順治帝

(1638 - 1661)

清の第3代皇帝

清朝第3代皇帝（在位：1644年～1661年）。幼少で即位し入関による中国統一を成し遂げた。

1638年に後金の王子として生まれ、1644年の北京入城とともに順治帝として即位した。幼少のため摂政ドロンガ・ホトが政務を執り、中国全土の統一と倭寇鎮圧を推進した。自らも儒学を学び、科挙の復活や文化政策を支持した。またイエズス会宣教師を保護し、キリスト教の伝来を許可するなど寛容政策を実施。 1661年に崩御し、清朝の基礎固めを行った治世として評価される。

1638年明崇禎後金崇徳順治帝清皇帝 1661年

1713年

ニコラ・ルイ・ド・ラカーユ

(1713 - 1762)

天文学者

フランスの天文学者。南半球の星表作成や天文台建設で功績を残した。

1713年にパリで生まれたニコラ・ルイ・ド・ラカーユは、18世紀を代表する天文学者の一人。 1750年から南半球の観測拠点として南アフリカ・ケープタウンに天文台を設立し、多数の星表を作成した。この観測で多くの新星や星雲を記録し、南半球の星空研究に大きく貢献。また天体の位置観測から地球の形状や重力分布の解明にも取り組んだ。 1762年に没するまで、天文学の国際的ネットワークを築き上げた。

1713年ニコラ・ルイ・ド・ラカーユ天文学者 1762年

1738年

チェーザレ・ベッカリーア

(1738 - 1794)

法学者、経済学者、啓蒙思想家

法学者経済学者啓蒙思想家

イタリアの啓蒙思想家・法学者。『犯罪と刑罰』で近代刑法の基礎を築いた。

1738年にミラノ近郊で生まれたチェーザレ・ベッカリーアは、法と刑罰の目的を論じた思想家。 1764年に発表した『犯罪と刑罰』で拷問や死刑を批判し、人道的な刑罰制度を提唱。その論考はヨーロッパ諸国の刑法改革に影響を与え、近代的法治国家の概念確立に貢献した。また経済学にも関心を示し、自由貿易や租税制度の改善に言及した。 1794年に病没するまで、啓蒙思想の一翼を担った。

1738年チェーザレ・ベッカリーア法学者経済学者啓蒙思想家 1794年

1767年

アンドリュー・ジャクソン

(1767 - 1845)

第7代米大統領

アメリカ合衆国の第7代大統領（在任：1829年～1837年）。ポピュリズムを強調し大統領権限を拡大した。

1767年にテネシーで生まれたアンドリュー・ジャクソンは、弁護士から政治家として頭角を現した。 1812年戦争でニューオーリンズの戦いに勝利し国民的英雄となる。 1829年に第7代大統領に就任し、民衆の支持を背景に行政権を強化した。先住民移住法を成立させ、インディアン強制移住を推進したことでも知られる。また中央銀行に対する対立（第二銀行戦争）を展開し、政権の民主化を図った。 1845年に没した。

1767年アンドリュー・ジャクソン米大統領 1845年

1779年

第2代メルバーン子爵ウィリアム・ラム

(1779 - 1848)

イギリス首相

イギリスの政治家・首相（在任：1834年〜1841年）。若きヴィクトリア女王を支えた師として知られる。

1779年に生まれたウィリアム・ラムは、保守党の重鎮として活躍した。 1834年に首相に就任し、若きヴィクトリア女王の信頼を得て政治を指導。穏健な社会改革や経済政策を推進し、産業の成長と福祉制度の基盤を整備。与野党の協力を重視した調整型リーダーシップで、政局の安定に貢献した。首相退任後も政治的影響力を保ち、1848年に没した。

1779年メルバーン子爵ウィリアム・ラムイギリス首相 1848年

1809年

ジョセフ・ジェンキンス・ロバーツ

(1809 - 1876)

リベリア共和国初代大統領

リベリア共和国の初代大統領（在任：1848年～1856年）。元奴隷で移民協会から移住し国家建設を推進。

1809年にアメリカ南部で生まれたジョセフ・ジェンキンズ・ロバーツは、後にリベリア移住協会の支援で同地へ渡る。 1829年にモンロビアに移住し、商業や外交に手腕を発揮した。 1847年の独立宣言後、初代大統領に選出され、憲法制定や国際承認の獲得に尽力。在任中は教育機関の設立やインフラ整備を推進し、国家基盤の構築に貢献した。 1856年に任期を終えた後もリベリアの発展に影響を与え、1876年に没した。

1809年ジョセフ・ジェンキンズ・ロバーツリベリア共和国初代大統領 1876年

1821年

ヨハン・ロシュミット

(1821 - 1895)

化学者、物理学者

化学者物理学者

オーストリアの化学者・物理学者。分子構造理論とロッシュミット定数で知られる。

1821年にボヘミアで生まれたヨハン・ロシュミットは、化学結合の理論的基盤を考察した先駆者。 1860年代に分子の視覚的モデルを提案し、構造化学の発展に寄与。ロッシュミット定数（分子数密度）を算出し、気体の分子挙動の理解を深めた。また反応速度論や気体力学に関する論文を発表し、物理化学の礎を築いた。 1895年に没し、その業績は後の化学・物理学研究に大きな影響を与えた。

1821年ヨハン・ロシュミット化学者物理学者 1895年

1821年

エドゥアルト・ハイネ

(1821 - 1881)

数学者

ドイツの数学者。実解析や特殊関数の研究で知られ、ハイネ・ボレルの定理に貢献した。

1821年にドイツで生まれる。ベルリン大学で数学を学び、実数関数の一様連続性やコンパクト性に関する理論を発展させた。特にハイネ・ボレルの定理は現代の位相解析に不可欠な概念となっている。多数の論文を執筆し、解析学の普及に努めた。その業績は後世の数学者にも大きな影響を与えた。

エドゥアルト・ハイネ数学者 1881年

1830年

パウル・フォン・ハイゼ

(1830 - 1914)

作家

ドイツの小説家・詩人。1910年にノーベル文学賞を受賞した。

1830年にドイツ・ベルリンで生まれる。数々の詩集や小説、戯曲を手がけ、特に中短編小説で高い評価を得た。1910年にはノーベル文学賞を受賞し、ドイツ文学の古典的作家の一人とされる。豊かな言語表現と心理描写に優れ、多くの後進作家に影響を与えた。

1830年パウル・フォン・ハイゼ作家 1914年