1943年

和歌山県東富田村で山火事。10日間にわたり周辺10ケ村に延焼、焼失面積計14,000町歩で記録が残るものでは戦前最大規模。明神村役場、民家32戸も焼失。

和歌山県東富田村で発生した大規模山火事が10日間燃え続け、戦前最大規模の焼失面積を記録。
1943年3月14日、和歌山県東富田村で山火事が発生し、乾燥した気候と強風により急速に拡大しました。 火は10日間燃え続け、周辺10か村を焼き尽くし、総焼失面積は14,000町歩に達しました。 明神村役場や民家32戸が焼失し、地域の農林業や住民生活に深刻な打撃を与えました。 消火活動には近隣の村々や軍隊も動員されましたが、鎮火には時間を要しました。 この山火事は戦前日本で記録された山火事被害として最大規模とされ、森林管理の教訓となりました。
和歌山県 東富田村 山火事 明神村
1965年

作家・戸川幸夫が沖縄・西表島で頭骨と毛皮を発見したヤマネコが新種であると鑑定される。1967年に「イリオモテヤマネコ」と命名。

西表島で新種のヤマネコが発見され、日本固有の希少種として注目を集めました。
1965年3月14日、西表島を訪れていた作家の戸川幸夫が頭骨と毛皮の一部を発見し、これが未知のヤマネコと鑑定されました。1967年に正式に「イリオモテヤマネコ」と命名され、日本固有の小型哺乳類として学術界を驚かせました。生息域は西表島のみとされ、極めて個体数が少ない希少種です。環境破壊や交通事故などによる死骸が報告されるなど、生息環境の厳しさが懸念されています。国内外で保護活動が進められ、種の保存が重要課題となっています。
1965年 戸川幸夫 イリオモテヤマネコ
1967年

上野動物園にて、アジアゾウのインディラが運動場から脱走。休職中のベテラン飼育員が駆けつけてなだめ、無事収容された。

上野動物園のアジアゾウが運動場から脱走し、騒動となりました。
1967年3月14日、東京・上野動物園のアジアゾウインディラが運動場の柵を越えて脱走しました。付近住民や来園者に一時的な恐怖が広がる中、休職中だったベテラン飼育員が急行し、インディラを優しくなだめて無事に収容しました。この一連の出来事は動物との信頼関係の重要性を改めて示し、園内の安全対策強化につながりました。脱走原因は老朽化した柵のわずかな隙間とされ、翌年に大規模な改修工事が実施されました。インディラはその後も多くの来園者に愛される存在となりました。
1967年 上野動物園 アジアゾウ
1987年

最後の捕鯨船が帰国の途につき、53年にわたる南氷洋での日本の商業捕鯨が終了。

1987年3月14日、日本の南氷洋での商業捕鯨が最終航海を終え、53年の歴史に幕を下ろした。
1987年3月14日、最後の商業捕鯨船団が南氷洋での操業を終え、母港への帰航を開始しました。これをもって日本が1954年から続けてきた南氷洋での商業捕鯨は53年ぶりに終了しました。国際捕鯨委員会(IWC)が商業捕鯨の一時停止を決定したことを受け、国内の漁業界や捕鯨者は対応を迫られました。捕鯨産業は長年にわたり地域経済や文化に深く根付いていましたが、この措置は環境保護の観点から世界的に注目されました。商業捕鯨の終了後、日本は調査捕鯨などの形態で鯨資源管理を続けています。
1987年 南氷洋 日本の商業捕鯨