モモ (桃)

学名: Prunus persica
科名: バラ科

花言葉

  • あなたのとりこ
  • 天下無敵
  • 気立ての良さ

特徴

花色: ピンク

説明

モモは中国原産のバラ科の落葉高木で、古く中国から渡来し、観賞用や果樹として広く用いられています。3~4月にかけて、桜よりも少し早く美しいピンクの花を咲かせます。花びらの先端が尖っているのが特徴で、1節に1~2個の花を付けます。園芸品種で花が特に美しいものを「ハナモモ」といい、庭木や枝物として広く栽培されています。3月3日のひな祭りは「桃の節句」とも呼ばれ、邪気を払い健康を祈願する花として親しまれています。

豆知識

  • 学名「persica」はペルシア由来を意味するが実際の原産地は中国
  • 日本には弥生時代に伝来したとされる古い栽培植物
  • 桃太郎の物語でも重要な役割を果たす日本文化の象徴
  • 現在の園芸品種ハナモモの多くは江戸時代に改良された

利用方法

観賞用
  • 庭木として植栽(ハナモモ)
  • ひな祭りの装飾用切り花
  • 公園や街路樹での利用
薬用
  • 桃の葉は湿疹や汗疹の薬湯に利用
  • 桃の花は便秘や利尿に効果があるとされる
  • 桃仁(種子)は漢方薬として利用

注意: 種子は有毒成分を含むため専門家に相談が必要

食用
  • 果実
  • 花(少量)
その他
  • 木材は家具や彫刻に利用
  • 桃の葉エキスは化粧品に配合
  • 祭礼用の桃の枝として重要

毒性

毒性レベル: 中程度

有毒部位: 種子, 葉(大量摂取時)

症状: 種子に含まれるアミグダリンによりシアン化物中毒の可能性

シザンサス (胡蝶草)

学名: Schizanthus × wisetonensis
科名: ナス科

花言葉

  • いつまでもいっしょに
  • 愛の絆
  • あなたと踊ろう

特徴

花色: 多色(ピンク、白、紫、黄など)

説明

シザンサスはチリのアンデス山系原産のナス科の一年草で、別名コチョウソウ(胡蝶草)とも呼ばれます。3月から5月にかけて、花付きが非常によく、満開の時は株が咲いた花で埋まってしまうこともあります。花は蝶が群れているような美しい姿で、花びらの縁が裂けることから「裂ける花」という意味の学名が付けられました。草丈は30cm~1m程度で、羽状に細かく裂けた繊細な葉が特徴的です。冷涼で乾燥気味の環境を好むため、雨の多い日本での地植えには不向きです。

豆知識

  • 属名のシザンサスはギリシア語の「裂ける花」に由来
  • 「Poor Man's Orchid」という英名は美しさに対して安価なことから
  • 満開時には一株で数百の花を咲かせることがある
  • 園芸品種の多くは種間交雑によって作出されている

利用方法

観賞用
  • 鉢植えでの観賞
  • 温室栽培
  • 切り花として利用
薬用
  • 一般的な薬用利用は知られていない

注意: ナス科植物のため注意が必要

食用

食用には適さない

その他
  • 園芸品種の交配親として利用
  • フラワーアレンジメントの材料
  • 温室での展示植物として人気

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 全草

症状: ナス科植物として軽度の胃腸不良を起こす可能性

ジャーマンカモミール

学名: Matricaria chamomilla
科名: キク科

花言葉

  • 苦難に耐える
  • あなたを癒やす
  • 逆境で生まれる力

特徴

花色:

説明

ジャーマンカモミールは地中海沿岸原産のキク科の一年草で、古くから薬用ハーブとして重宝されています。直径2cmほどの白い花は、成熟するにつれて黄色い中心部が盛り上がり、白い花弁が反り返った形になります。花にはリンゴのような甘いフルーティーな香りがあり、「地上のリンゴ」という意味の語源を持ちます。ドイツでは薬用植物として公式に認められており、鎮静作用や抗炎症作用があることで知られています。ハーブティーとして飲用されることが多く、ストレス緩和や安眠効果があるとされています。

豆知識

  • 学名「Matricaria」は「子宮」を意味し女性の薬草として利用された
  • ピーターラビットの物語でお母さんがピーターに飲ませた薬草茶
  • ドイツのコミッションEで治療用途が公式に承認されている
  • 花の中心部が中空になっているのが特徴的

利用方法

観賞用
  • ハーブガーデンでの栽培
  • 香りを楽しむ花壇
  • コンパニオンプランツとして利用
薬用
  • 鎮静・リラックス効果
  • 抗炎症作用
  • 消化促進効果

注意: キク科アレルギーの方は使用を避ける

食用
  • 葉(少量)
その他
  • アロマテラピー用精油
  • 入浴剤として利用
  • 化粧品の原料

毒性

症状: 適切な使用量では毒性なし(アレルギー反応は除く)

アーモンド (扁桃)

学名: Prunus dulcis
科名: バラ科

花言葉

  • 希望
  • 真実の愛
  • 永久の優しさ

特徴

花色: ピンク

説明

アーモンドは中央アジア原産のバラ科の落葉高木で、樹高5m程になります。3~4月に葉よりも先に、桜に似た花径3cmほどの花を枝いっぱいに咲かせます。花色は濃いピンクや桃色、白色などがあり、中央部分が濃い紅色になっています。花はモモや一重咲きのハナモモと瓜二つで、見分けが困難なほど似ています。果肉は薄く食用になりませんが、種子の殻を取り除いた部分が「生アーモンド」として食用になります。食用にされるのはスイート種(甘扁桃)で、ビター種(苦扁桃)は毒性があります。

豆知識

  • 世界のアーモンド生産量の約80%をカリフォルニアが占める
  • アーモンドの花は桃の花と見分けがつかないほど似ている
  • 一つのアーモンドを作るのに約4リットルの水が必要
  • 学名「dulcis」は「甘い」という意味のラテン語

利用方法

観賞用
  • 庭木として植栽
  • 公園での観賞用
  • 切り花として利用
薬用
  • アーモンドオイルはスキンケアに利用
  • 伝統医学では咳止めに使用
  • ビタミンEが豊富で抗酸化作用

注意: 苦扁桃(ビター種)は毒性があるため食用禁止

食用
  • 種子(スイート種のみ)
その他
  • アーモンドオイルの製造
  • 化粧品の原料
  • 木材は家具や彫刻に利用

毒性

毒性レベル: 中程度

有毒部位: 苦扁桃の種子, 葉(大量摂取時)

症状: 苦扁桃に含まれるアミグダリンによりシアン化物中毒の可能性