1811年

ユルバン・ルヴェリエ

(1811 - 1877)

天文学者

天文学者
フランスの天文学者。海王星の存在を計算で予言した業績で知られる。
1811年にフランスで生まれ、天文学と暦学を学んだ。 惑星の位置計算を行い、海王星の発見に大きく貢献した。 天体力学の論文を多数発表し、国際的に評価された。 1877年に没し、後世の天文学研究に影響を残した。
1811年 ユルバン・ルヴェリエ 天文学者 1877年
1822年

ジョゼフ・ベルトラン

(1822 - 1890)

数学者

数学者
フランスの数学者。数論や解析学、確率論の研究で業績を残し、ベルtrandの仮説で知られる。
1822年にパリで生まれ、エコール・ポリテクニークで数学を学んだ。 数論ではベルtrandの仮説を、確率論ではベルtrandのパラドックスを提唱し話題を集めた。 コレージュ・ド・フランス教授として長年教鞭を取り、後進の指導にも力を注いだ。 経済学や交換理論など多岐にわたる研究を行い、19世紀フランス数学界を牽引した。 1890年に他界し、理論数学の礎を築いた一人と評価されている。
1822年 ジョゼフ・ベルトラン 数学者 1890年
1870年

ルイ・バシュリエ

(1870 - 1946)

数学者

数学者
フランスの数学者。ブラウン運動を確率論的に扱い、金融数学の先駆者とされる。
1870年にフランスで生まれ、ブラウン運動に関する研究を行った。 1900年に発表した論文で、株価変動を数学的に解析する先駆的手法を提示。 確率過程の理論を確立し、その後の統計物理学や金融工学に大きな影響を与えた。 パリ大学などで教鞭を取り、多くの研究者を育成。 1946年に亡くなり、現代の確率論研究の基礎を築いた。
1870年 ルイ・バシュリエ 数学者 1946年
1877年

モーリス・アルブヴァクス

(1877 - 1945)

社会学者

社会学者
フランスの社会学者。『集団記憶』の概念を提唱し、記憶研究の基礎を築いた。
1877年に生まれ、エミール・デュルケームに師事して社会学を学んだ。 集団の記憶が社会構造に与える影響を論じた著作で高く評価された。 戦間期にはフランス各地の社会調査を主導し、地域社会の相互関係を分析。 第二次世界大戦中にはレジスタンス活動に関わり、逮捕後まもなく亡くなった。 1945年に没し、その理論は後世の記憶社会学に大きな影響を与えた。
1877年 モーリス・アルブヴァクス 社会学者 1945年
1890年

ヴァネヴァー・ブッシュ

(1890 - 1974)

技術者

技術者
アメリカの技術者・科学行政官。メメックス構想の提唱者。
1890年3月11日、マサチューセッツ州で生まれる。 マサチューセッツ工科大学(MIT)で電気工学を学び、技術者として活躍。 第二次世界大戦中は科学諮問委員会を通じて軍事研究を統括し、OSRDを設立。 1945年のエッセイ『As We May Think』でメメックス構想を提唱し、情報科学やハイパーテキストの先駆けとなった。 戦後は国家科学財団(NSF)創設に尽力し、アメリカの科学研究基盤を確立。 1974年に94歳で没。
1890年 ヴァネヴァー・ブッシュ 技術者 1974年
1891年

マイケル・ポランニー

(1891 - 1976)

物理化学者、哲学者

物理化学者 哲学者
ハンガリー出身の物理化学者・哲学者。暗黙知の概念を提唱した。
1891年3月11日、ブダペストで生まれる。 ケンブリッジ大学で物理化学を研究し、コロイド科学の分野で功績を残す。 1950年代以降、知識の伝達過程における『暗黙知(tacit knowledge)』の重要性を説いた。 主要著作に『Personal Knowledge』や『The Tacit Dimension』があり、科学的方法論に影響を与えた。 1950年にロイヤル協会フェローに選出される。 1976年に85歳で没。
1891年 マイケル・ポランニー 物理化学者 哲学者 1976年
1892年

高柳光寿

(1892 - 1969)

歴史学者

歴史学者
日本の歴史学者。日本近世史の研究で知られる。
1892年3月11日に生まれる。 日本の大学で歴史学を学び、戦前・戦後を通じて日本近世史研究を進める。 江戸時代の社会・経済史に関する論文を多数発表し、独自の資料調査を重ねた。 後進の育成にも尽力し、日本学士院賞などを受賞。 1969年に没し、享年77。
1892年 高柳光寿 歴史学者 1969年
1915年

J・C・R・リックライダー

(1915 - 1990)

計算機科学者

計算機科学者
“インターネットの父”と称される計算機科学者。人間とコンピュータの共生を提唱した。
1915年にアメリカで生まれ、MITで心理学と電気工学を学んだJ・C・R・リックライダー。 戦後、ARPA(後のDARPA)の情報処理技術局IPTOを設立し、インターネットの前身となるARPANET構想を推進。 「人間とコンピュータの共生(man-computer symbiosis)」という概念を提唱し、対話型コンピューティングの基礎を築いた。 スタンフォード大学でも研究・教育に従事し、多くの研究者を育成。 1990年に亡くなり、そのビジョンは現代のインターネットへと受け継がれている。
1915年 J・C・R・リックライダー 計算機科学者 1990年
1917年

原田伴彦

(1917 - 1983)

歴史学者

歴史学者
日本の中世史を研究した歴史学者。京都大学名誉教授として後進の育成に貢献した。
1917年に日本で生まれ、東京大学で歴史学を専攻した原田伴彦。 中世日本史、特に鎌倉・室町時代の政治史や社会史を研究テーマとし、多くの論文を発表。 京都大学文学部教授として教鞭を執り、数多くの博士課程学生を指導。 学問の厳密性と史料批判を重視し、日本史学界に新たな視点をもたらした。 1983年に逝去したが、彼の業績は現在も中世史研究の基盤として語り継がれている。
1917年 原田伴彦 歴史学者 1983年
1917年

小島慶三

(1917 - 2008)

エコノミスト、経済学者、政治家

エコノミスト 経済学者 政治家
日本の経済学者で政治家としても活躍したエコノミスト。市場経済の研究で知られる。
1917年生まれの小島慶三は、東京商科大学(現一橋大学)で経済学を修めた。 財政政策や市場経済の研究に従事し、数々の論文や著書を執筆。 大学教授として後進の教育に携わる一方、政治家としても参議院議員を務め、経済政策の立案に寄与。 実務と学問を橋渡しする姿勢で、経済学界と政界の両面にわたり影響力を発揮。 2008年に逝去し、その幅広い活動は今も評価されている。
小島慶三 2008年
1920年

ニコラス・ブルームバーゲン

(1920 - 2017)

物理学者

物理学者
レーザー分光の研究で1981年のノーベル物理学賞を受賞した物理学者。
1920年にオランダで生まれたニコラス・ブルームバーゲンは、マサチューセッツ工科大学で学位を取得。 光学的コヒーレンスやレーザーを用いた分光手法を開発し、分子運動論に新たな知見をもたらした。 1981年にアーサー・ショーロー、キップ・ソーンと共にノーベル物理学賞を受賞。 キャリアの大半をアメリカの研究機関で過ごし、多くの研究者を指導した。 2017年に97歳で逝去し、その卓越した業績は現在も物理学の基礎となっている。
1920年 ニコラス・ブルームバーゲン 物理学者 2017年
1922年

和田寿郎

(1922 - 2011)

心臓外科医

心臓外科医
心臓外科分野で先駆的手術を行った日本の心臓外科医。
1922年に日本で生まれ、東京大学医学部で外科医の道を志した和田寿郎。 心臓手術の技術向上に尽力し、バイパス手術や人工心肺装置の導入に貢献。 国内外の学会で研究成果を発表し、後進の医師を数多く育成。 医学教育にも熱心で、大学病院で長年講義と臨床に携わった。 2011年に逝去し、その卓越した技術と教育活動は現在の心臓外科医療に引き継がれている。
1922年 和田寿郎 2011年