1876年
グラハム・ベルが電話による会話に成功。第一声は 「Mr. Watson. Come here; I want to see you.(ワトソン君、ちょっと来てくれ。用事がある。)」。
グラハム・ベルが電話で初めて音声を伝えることに成功した。
1876年3月10日、アレクサンダー・グラハム・ベルはボストンの実験室で助手ワトソンを呼ぶ有名な言葉を発し、電話による会話に初めて成功した。
発せられた第一声は「Mr. Watson, come here; I want to see you.」で、ベルの実験が実用性を示す決定的瞬間となった。
この成果はベルの電話特許取得を後押しし、以降電気通信技術の発展を大きく促進した。
電話は遠隔地間のリアルタイムコミュニケーション手段として急速に普及し、社会や経済に革新をもたらした。
ベルの成功は科学技術史における画期的マイルストーンとされている。
1876年
グラハム・ベル
電話
1926年
日本初の国産潜水艦「伊号第一潜水艦 (初代)」が竣工。
日本初の国産潜水艦「伊号第一潜水艦 (初代)」が竣工した。
1926年3月10日、横須賀海軍工廠で国産初の潜水艦「伊号第一潜水艦 (初代)」の竣工式が行われました。
全長約60メートル、排水量約600トンの設計は技術者の工夫と試験を重ねて完成しました。
これにより日本海軍は潜水艦建造技術を自立させ、海軍力強化の戦略的基盤を築きました。
以後、日本は潜水艦艦隊の整備を加速させ、太平洋戦争期における潜水艦戦術の礎となりました。
国産潜水艦の成功は造船技術全般の発展にも貢献しました。
1926年
伊号第一潜水艦 (初代)
1937年
日本初の国産ハンググライダー「頓所式1型」が初飛行。
日本初の国産ハンググライダー「頓所式1型」が初飛行に成功した。
1937年3月10日、技術者・頓所氏が設計した日本初の国産ハンググライダー「頓所式1型」が初飛行に成功しました。
機体は木製骨組みと帆布を組み合わせ、全長約8メートルの三角翼を持っていました。
試験飛行は山間部で行われ、滑空距離は数百メートルに達しました。
この成果は日本航空界における軽航空機技術の発展に新たな可能性を示しました。
戦後のグライダー普及やスポーツ飛行の礎となった重要な一歩です。
1937年
ハンググライダー
頓所式1型
1965年
気象庁が富士山山頂で富士山レーダーを用いた観測を開始。
気象庁が富士山山頂に設置したレーダーを用いた観測を開始。
1965年3月10日、気象庁は富士山頂に設置された富士山レーダーによる観測を開始した。
従来の地上観測や気象衛星では捉えにくかった山岳地帯の気象状況をリアルタイムで把握可能にした。
レーダー装置は強風や降雪など過酷な環境下でも稼働できるよう耐久性を強化して設計された。
観測データは山岳地帯の気象予測や防災情報に活用され、その後のレーダー技術発展にも寄与した。
この取り組みは日本の高層気象観測技術の一大飛躍と評価された。
1965年
気象庁
富士山
富士山レーダー
1977年
天王星の環が発見される。
天王星の環が発見され、土星以外の環を持つ惑星が明らかに。
1977年3月10日、天文学者ジェームズ・エリオットらの観測チームが天王星の環を発見した。
恒星食現象を解析することで、天王星の前後で複数の環が存在することが明らかになった。
これまで土星のみとされていた惑星環の存在が天王星にも確認された画期的な出来事である。
発見された環は暗く細い構造で、成分や形成過程の解明にはその後の探査が必要とされた。
この発見は惑星科学に新たな視点をもたらし、環を持つ惑星研究の発展に寄与した。
1977年
天王星の環
1982年
惑星直列。全ての惑星が太陽から見て95度以内に入る。
全ての惑星が太陽から見て95度以内に並ぶ惑星直列が発生。
1982年3月10日、太陽系のすべての惑星が太陽から見て95度以内に位置する惑星直列が起きた。
この現象は各惑星の公転周期が重なり合うことで発生する珍しい天文現象である。
地球からは一度に複数の惑星を肉眼観察しやすく、天文ファンの間で話題を呼んだ。
占星術上の「大惑星直列」とは異なり、天文学的には厳密な一直線上には並ばない。
同様の条件が揃うのは数十年先とされ、貴重な観測機会となった。
1982年
惑星直列
2006年
アメリカの火星探査機「マーズ・リコネッサンス・オービター」が火星の軌道に投入。
NASAのマーズ・リコネッサンス・オービターが火星軌道投入に成功し、詳細探査が始まりました。
2006年3月10日、アメリカ航空宇宙局(NASA)の火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービター(MRO)が火星軌道への投入に成功。
MROは高解像度カメラやレーダーなど多様な観測機器を搭載し、火星の地形や氷冠、気象変動を詳細に観測。
火星表面の古環境や水の痕跡を調査することで、生命存在の可能性を探る重要なデータを提供。
このミッションはその後の火星探査ミッションへのターゲット選定や軌道サポートとしても活用されました。
現在も運用が続き、多くの科学成果を挙げている長寿ミッションです。
2006年
火星探査機
マーズ・リコネッサンス・オービター
火星
2013年
パンスターズ彗星 (C/2011 L4)が太陽に最も近いた。
パンスターズ彗星が近日点を通過。
晴天時に肉眼で観測可能な輝きを見せました。
パンスターズ彗星(C/2011 L4)はハワイのパンスターズ広域画像サーベイで2011年に発見された新彗星。
2013年3月10日に太陽に最接近(近日点)し、約0.30天文単位まで接近しました。
接近時には夕方の空で尾を伸ばし、肉眼で観察できる明るさを記録。
その尾は太陽風との相互作用で伸びをみせ、彗星研究に貴重なデータを提供しました。
地球から見える周期が長いため、次回の観測が困難な貴重な天体現象でした。
2013年
パンスターズ彗星 (C/2011 L4)