1861年

タラス・シェフチェンコ

(1814 - 1861)

詩人

詩人
ウクライナの国民詩人で民族文化復興の先駆者。
タラス・シェフチェンコ(1814-1861)は、ウクライナ出身の詩人、画家、思想家です。農奴出身ながら詩集『コブザル』でウクライナ語詩の礎を築き、民族文化の復興を唱えました。ロシア帝国の弾圧により逮捕・追放されながらも創作を続け、その詩作は自由と正義を求める声を代弁しています。肖像画や風景画でも才能を発揮し、芸術家としても高く評価されました。没後はウクライナ独立運動の象徴となり、国民的英雄とされました。
1861年 タラス・シェフチェンコ 詩人 1814年
1887年

井上井月

俳人

俳人
江戸末期の独創的な俳人で自由奔放な作風が特色。
井上井月(1822-1887)は、岡山藩士の家に生まれた俳人です。蕉風にとらわれないユーモアや風刺を交えた独自の句風を確立しました。放浪の旅を続けながら全国各地で多くの俳句を詠みました。弟子を取らず一匹狼の作風を貫いたことで知られています。没後、その自由な精神は新興俳句運動に影響を与えました。
1887年 井上井月 俳人 1822年
1930年

金子みすゞ

(1903 - 1930)

童謡詩人

童謡詩人
日本の童謡詩人。繊細な感性と優しい詩風で知られる。
金子みすゞは1903年に山口県で生まれ、本名は金子テル。幼少期から詩作に親しみ、1919年に童謡詩人としてデビューした。自然や生き物への深い共感を詩に込め、『星とたんぽぽ』『私と小鳥と鈴と』など多数の作品を残した。繊細な言葉遣いと普遍的なテーマが幅広い世代に愛された。1930年に自ら命を絶ち、享年26歳。死後、その作品は再評価され、今も多くの人々に親しまれている。
1930年 金子みすゞ 童謡 1903年
1937年

エヴゲーニイ・ザミャーチン

(1884 - 1937)

小説家

小説家
ロシアの小説家。ディストピア小説『われら』で知られる。
エヴゲーニイ・ザミャーチンは1884年にロシアで生まれ、初期ロシア未来派の作家として活躍した。1921年に執筆した小説『われら』は全体主義社会を描いた先駆的なディストピア作品であり、後のオーウェルやハクスリーらに影響を与えた。その過激な内容のためソビエト当局から検閲を受け、国外での出版を余儀なくされた。1931年にソビエト連邦を離れ、以後フランスで執筆活動を続けた。1937年にパリで逝去した。
1937年 エヴゲーニイ・ザミャーチン 小説家 1884年
1940年

ミハイル・ブルガーコフ

(1891 - 1940)

小説家

小説家
ロシアの小説家。医師としての経験を活かし、幻想的な物語世界を描き出した。
1891年にウクライナのキエフで生まれ、医師として従軍後に文筆活動を開始。 小説『巨匠とマルガリータ』などの代表作で知られ、社会主義リアリズム下の検閲に挑戦した。 ユーモアと風刺を交えた作風は世界中で評価され、死後に真価が認められた。 劇作家としても活動し、舞台作品を翻訳・上演するなど文化交流にも寄与。 1940年に没したが、その革新的な幻想文学は現代まで影響を与え続けている。
1940年 ミハイル・ブルガーコフ 小説家 1891年
1953年

峠三吉

(1917 - 1953)

詩人

詩人
広島出身の詩人。 原爆体験をもとに反戦・平和を訴えた。
1917年に広島市で生まれる。 早稲田大学在学中から詩作を始め、戦前から文学活動に従事。 1945年8月6日の原爆投下で被爆し、その体験を「原爆詩集」にまとめる。 鋭い批評精神で戦争の悲惨さを訴え、多くの詩人や市民に影響を与えた。 1946年に結核を患い療養生活を続ける中でも創作を続行。 1953年に死去。短い生涯で平和への希求を詩に刻み続けた。
1953年 峠三吉 1917年
1978年

能島武文

(1898 - 1978)

演劇評論家、翻訳家

演劇評論家 翻訳家
日本の演劇評論家・翻訳家。演劇作品の評論と翻訳を通じて日本の舞台芸術の発展に貢献した。
能島武文(1898年-1978年)は、日本の演劇評論家・翻訳家として活躍した人物。 評論活動を通じて西洋演劇や日本近代演劇の意義を分かりやすく解説し、多くの読者に影響を与えた。 翻訳家としても欧米の戯曲を日本語に翻訳し、日本の演劇界に新たな視点をもたらした。 その評論は演劇界内外で高く評価され、後進の研究者や演劇人にも多大な影響を与えた。 また、演劇史や舞台芸術を体系的にとらえる著作も残し、日本の演劇研究の基礎を築いた。
能島武文 1898年
2007年

時実新子

(1929 - 2007)

川柳作家、エッセイスト

川柳作家 エッセイスト
川柳作家・エッセイスト。軽妙な観察眼で日常を詠んだ作品が人気。
1929年生まれ。川柳作品を多数発表し、ユーモアと風刺に富んだ作風で知られる。 エッセイストとしても活躍し、日常生活や人間関係を題材にした文章を執筆。 文芸誌や新聞に連載を持ち、幅広い読者層を獲得。 川柳教室を主宰し、新人川柳作家の育成にも尽力。 随筆集や句集は数多くの版を重ね、長年愛読されている。 その軽妙な筆致と深い洞察は現代日本文学に影響を与えた。
時実新子 川柳 1929年
2017年

ロバート・ジェームズ・ウォラー

(1939 - 2017)

作家、カメラマン、音楽家

作家 カメラマン 音楽家
ベストセラー『マディソン郡の橋』で知られる作家。写真家・ミュージシャンとしても活躍。
1939年アメリカ・アイオワ州生まれ。 大学で政府経済学を専攻後、カメラマンや講師として活動。 1980年代から作家として執筆を始める。 1992年発表の小説『マディソン郡の橋』は全世界で4000万部以上を売り上げた。 写真集や楽曲も手がけ、多彩な才能を発揮。 2017年3月10日、米国で死去。享年77。
ロバート・ジェームズ・ウォラー 1939年
2019年

及川和男

(1933 - 2019)

小説家、「北の文学」元編集委員

小説家 「北の文学」元編集委員
北海道を舞台にした作品で知られる小説家。『北の文学』元編集委員。
1933年生まれ。 小説家として活躍し、北海道を題材にした作品を多数発表。 文学誌『北の文学』編集委員を務め、地域文学の振興に尽力。 繊細な描写と人間描写で読者の共感を呼ぶ。 2019年3月10日、逝去。
2019年 及川和男 北の文学 1933年
2020年

玄吉彦

(1940 - 2020)

小説家

小説家
鋭い人間洞察と現代社会のテーマを描く小説家。
玄吉彦は1940年生まれの日本の小説家です。 人間心理や社会問題に深く切り込む作品群で知られています。 多くの短編や長編小説を発表し、文学賞の候補にも度々挙がりました。 リアルな描写と緻密なプロットで読者を惹きつけ、文学ファンから高い評価を得ました。 その作品は現代文学を語るうえで欠かせないものとして位置付けられています。
玄吉彦 1940年
2024年

谷川晃一

(1938 - 2024)

画家、エッセイスト、美術評論家、絵本作家

画家 エッセイスト 美術評論家 絵本作家
1938年生まれの日本の画家・エッセイスト・美術評論家・絵本作家。
谷川晃一は1938年生まれの日本の画家、エッセイスト、美術評論家、絵本作家です。 独自の画風で数々の作品を発表し、絵画展や個展で高い評価を受けました。 エッセイや評論で美術界の動向を鋭く分析し、評論家としても活躍しました。 子ども向けの絵本を執筆し、芸術の楽しさを多くの読者に伝えました。 ワークショップや講演活動を通じて次世代の芸術家育成にも貢献しました。 その多才な才能は多くの分野で後進に影響を与えました。
谷川晃一 1938年