03月10日の命日 - 科学者・研究者

1825年

カール・モルワイデ

(1774 - 1825)

モルワイデ図法発案者

ドイツの数学者・地図製作者で、モルワイデ図法を考案した。

カール・モルワイデ（1774年 - 1825年）は、ドイツの数学者で地図製作者。 1805年に地理投影法の一種である「モルワイデ図法」を発表し、等積図法として知られる。ライプツィヒ大学などで数学と天文学を教授し、測地学研究にも携わった。モルワイデ図法は地球表面の面積を正確に表現する特性を持ち、地図学に革新をもたらした。 1825年に没するまで、その研究成果は多くの地図製作や地理学の発展に寄与した。

1825年カール・モルワイデモルワイデ図法 1774年

1847年

チャールズ・ハチェット

(1765 - 1847)

化学者

イギリスの化学者で、新元素ニオブを発見した研究者。

チャールズ・ハチェット（1765年 - 1847年）は、イギリスの化学者。 1801年に鉱石コロンビア石の研究中に新元素を発見し、後にニオブ（当時はコロンビウムと命名）と命名した。彼の発見は金属化学の発展に寄与し、金属元素の分類研究を促進した。ロンドン王立協会の会員として活躍し、研究成果を学術論文として発表した。化学分析技術の改良にも取り組み、冶金学や分析化学の発展に貢献した。晩年まで研究を続け、1847年に没した。

1847年チャールズ・ハチェット化学者 1765年

1916年

ウォルター・S・サットン

(1877 - 1916)

生物学者、医学者

生物学者医学者

アメリカの生物学者・医学者。染色体遺伝説を提唱し、遺伝学の発展に貢献した。

ウォルター・S・サットンは1877年に米国で生まれ、細胞分裂の観察から染色体が遺伝形質を運ぶことを示唆した。メンデルの法則と染色体の関係を結び付ける染色体遺伝説を独立に提案し、遺伝学の基礎を築いた。医学の分野でも研究を続け、初期の整形外科にも携わった。晩年は軍医として第一次世界大戦に従軍した。1916年に39歳で逝去したが、その業績は現代遺伝学の礎となった。

1916年ウォルター・S・サットン生物学者医学者 1877年

1925年

ジョン・フィルモア・ヘイフォード

(1868 - 1925)

測地学者

アメリカの測地学者。ハイフォード楕円体を提唱した。

ジョン・フィルモア・ヘイフォードは1868年に米国で生まれ、地球の形状と重力分布の研究に生涯を捧げた。1924年に提唱したハイフォード楕円体（国際楕円体1924とも呼ばれる）は、その後の地理測量や地図作成の標準となった。彼の精密な測地観測は海抜基準の設定や測量技術の向上に貢献した。米軍測量部門でも指導的役割を果たし、多数の測量プロジェクトを主導した。1925年に逝去した。

1925年ジョン・フィルモア・ヘイフォード測地学者 1868年

1948年

エヴゲニー・スルツキー

(1880 - 1948)

経済学者

ロシア出身の経済学者。統計学とマクロ経済学の発展に大きく寄与した。

1880年にロシア帝国領内で生まれる。パリで経済学を学び、後にソビエト連邦で教鞭を執る。「スルツキー方程式」として知られる消費関数の理論を発表。景気循環や動学的経済モデルの研究でも先駆的な業績を残した。ソ連の学術機関で多くの研究者を育成し、計量経済学の基礎を築く。 1948年に死去。現代のマクロ経済学に多大な影響を与え続けている。

1948年エヴゲニー・スルツキー経済学者 1880年

1982年

代田稔

(1899 - 1982)

医学博士、ヤクルト開発者

医学博士ヤクルト開発者

乳酸菌飲料ヤクルトを開発した日本の医学博士。

代田稔（1899年-1982年）は、日本の医学博士であり、プロバイオティクス研究の先駆者。独自に分離培養した乳酸菌「シロタ株」を用いて、1935年に乳酸菌飲料ヤクルトを商品化した。ヤクルトは腸内環境を整える飲料として国内外で広く普及し、健康食品市場に革命をもたらした。代田は生涯を通じて微生物学と栄養学の発展に努め、多数の論文を発表した。彼の研究は現代の乳酸菌製品開発に大きな影響を与え、国際的にも高い評価を受けている。

1982年代田稔医学博士ヤクルト 1899年

1992年

渡辺茂

(1918 - 1992)

システム工学者

日本のシステム工学者。

1992年渡辺茂 1918年

2002年

牧角三郎

(1921 - 2002)

法医学者、九州大学名誉教授

法医学者九州大学名誉教授

日本の法医学者。九州大学名誉教授として研究と教育に貢献した。

1921年生まれ。九州大学医学部で法医学を専攻した。同大学の教授として数十年にわたり後進を指導した。法医学的手法を用いた死因究明や身元確認の研究で業績を挙げた。論文や学会発表を通じて法医学の発展に貢献した。退職後も名誉教授として研究活動を続け、若手研究者を支援した。

牧角三郎九州大学 1921年

2005年

千国安之輔

(1911 - 2005)

蜘蛛学者

日本の蜘蛛学者。クモ類の生態や分類研究において業績を残した。

1911年生まれ。生物学を学び、特にクモ類の研究に集中した。野外調査を通じて多数のクモの新種を発見した。標本収集や分類体系の整備に貢献し、学術論文を多数発表した。大学や研究機関で学生の指導にも携わり、後進を育成した。生涯を通じて蜘蛛学の発展に尽力した。

2005年 1911年

2005年

藤川正信

(1922 - 2005)

図書館情報学者、翻訳家、元図書館情報大学学長

図書館情報学者翻訳家元図書館情報大学学長

日本の図書館情報学者、翻訳家。図書館情報大学の学長を務め、情報学の発展に貢献した。

1922年生まれ。図書館情報学の発展に大きく寄与し、多くの研究成果を残した。国外の文献を翻訳・紹介し、日本の図書館運営や情報検索システムの研究基盤を築いた。 1975年から図書館情報大学学長を務め、教育カリキュラムの整備と組織運営を主導した。積極的に学際的研究を推進し、情報学と他分野の架け橋としても活躍。後進の育成に尽力し、多くの研究者や専門家を輩出。その功績と業績は国内外で高く評価されている。

藤川正信図書館情報大学 1922年

2005年

赤羽根義章

(1958 - 2005)

国語学者

日本の国語学者。日本語教育と辞典編纂に貢献した。

1958年生まれ。古典文学の研究を基盤に国語教育や辞典編集の分野で活躍。国語辞典や漢字字典の編纂に携わり、言語資源の整備に貢献。大学教授として後進の育成にも注力。言語政策や日本語教育に関する論文を多数執筆。シンポジウムや講演会での啓発活動も積極的に行った。その研究は日本語学界で高い評価を受けた。

赤羽根義章国語学者 1958年

2006年

満田久輝

(1914 - 2006)

農芸化学者、京都大学名誉教授

農芸化学者京都大学名誉教授

日本の農芸化学者。植物資源の化学利用研究に貢献した。

1914年生まれ。農芸化学を専門とし、植物由来物質の機能性研究に取り組んだ。大豆タンパク質や植物油脂の化学的改質に関する研究で知られる。京都大学で長年教授を務め、多くの研究者を育成。学内外で産学連携プロジェクトを推進し、実用化研究に貢献。学術論文や著書を多数発表し、国内外で高く評価された。退官後も名誉教授として講演や教育に携わり、その業績は現在も引き継がれている。

2006年満田久輝京都大学 1914年