03月09日の命日 - 科学者・研究者

1847年

メアリー・アニング

(1799 - 1847)

古生物学者

イギリスの古生物学者・化石収集家。若くして海岸で貴重な化石を発見し、古生物学の発展に貢献した。

1799年にイングランド南西部のライムリージスで生まれた。幼少期から化石に興味を示し、1811年に最初のイクチオサウルス化石を発見。その後もプレシオサウルスやアンモナイトなど多くの重要標本を収集。学術界では性別や身分の壁に挑みながら、新種の魚竜類や首長竜の研究を支援。彼女の業績は当時の考古学と古生物学の礎を築き、後世に大きな影響を与えた。

1847年メアリー・アニング古生物学者 1799年

1851年

ハンス・クリスティアン・エルステッド

(1777 - 1851)

物理学者、化学者

物理学者化学者

デンマークの物理学者・化学者で、1820年に電流が磁場を生み出す現象を発見した。

1777年にコペンハーゲンで生まれ、デンマーク王立大学で学ぶ。 1820年、電線に流れる電流が磁針を振れることを示し、電磁気学の基礎を築いた。この発見はオーステッドの法則と呼ばれ、マクスウェルらによる電磁理論発展の出発点となった。化学の分野でもガスの分析やユニバーサル測定温度の研究に貢献。科学教育に熱心で、コペンハーゲン技術学校の設立にも関わった。

1851年ハンス・クリスティアン・エルステッド物理学者化学者 1777年

1880年

ルードルフ・スヘッフェル

(1844 - 1880)

植物学者

ルードルフ・スヘッフェルは1844年にドイツで生まれ、植物分類学に多大な貢献をした学者です。

ルードルフ・スヘッフェル（1844-1880）はドイツの植物学者で、多くの新種発見と熱帯植物の分類研究に尽力しました。 1870年代にはヨーロッパ各地や海外遠征で採集活動を行い、膨大な標本を収集しました。彼の詳細な形態学的観察は学界で高く評価され、後の分類学の基礎を築きました。標本や研究成果は現在も主要な学術資料として保管され、植物学研究に貢献し続けています。 36歳という若さで亡くなりましたが、その功績は今日も評価されています。

1880年ルードルフ・スヘッフェル植物学者 1844年

1883年

アーノルド・トインビー

(1852 - 1883)

経済学者

アーノルド・トインビーは19世紀の英国の経済学者で、公共政策や労働問題の研究で知られています。

アーノルド・トインビー（1852-1883）はイギリスの経済学者で、産業革命期の財政や税制問題を研究しました。ケンブリッジ大学で学んだ後、公共政策や労働者の生活向上をテーマに論文を発表し、社会改革を提唱しました。その研究成果は19世紀後半の経済学界に影響を与え、後の学者にも多大な示唆を与えました。彼の著作は労働問題や社会政策の議論に貢献し、現代社会経済学の基礎の一端を担いました。 31歳で若くして亡くなったものの、その理論は今日も高く評価されています。

1883年アーノルド・トインビー経済学者 1852年

1886年

ウイリアム・スミス・クラーク（クラーク博士）

(1826 - 1886)

札幌農学校初代教頭

ウイリアム・スミス・クラークは札幌農学校の初代教頭を務め、「Boys, be ambitious!」の言葉で知られる米国の農学者です。

ウイリアム・スミス・クラーク（1826-1886）はアメリカの農学者で、1876年に札幌農学校（現北海道大学）の初代教頭に就任しました。来日後は北海道の農業技術の普及と学生教育に尽力し、日本の近代農業の基礎を築きました。帰国時に残した「Boys, be ambitious!（少年よ、大志を抱け）」の言葉は日本人に深い感銘を与えました。彼の教育理念は多くの優秀な人材を育て、北海道の発展に大きく寄与しました。 1886年に帰国中に亡くなりましたが、その精神は今日まで語り継がれています。

1886年ウイリアム・スミス・クラーク札幌農学校 1826年

1908年

ヘンリー・ソービー

(1826 - 1908)

地質学者

英国の地質学者で、岩石の顕微鏡分析の先駆者。

1826年にイングランドで生まれ、地質学と鉱物学に興味を示した。顕微鏡を用いた岩石薄片の観察技術を確立し、鉱物組織の解析を先導した。学界に多くの論文を発表し、地質学の微細構造解析の重要性を広めた。王立協会フェローに選出され、その功績は各国の研究者から高く評価された。晩年も研究を続け、1908年3月9日にその生涯を閉じた。

1908年ヘンリー・ソービー地質学者 1826年

1954年

V・ヴァルフリート・エクマン

(1874 - 1954)

海洋物理学者

スウェーデンの海洋物理学者で、エクマン層を提唱した先駆的な研究者。

V・ヴァルフリート・エクマン（1874年生まれ）はスウェーデンの海洋物理学者です。北極研究を行う中で、風と海流の関係を理論化し「エクマン層」の概念を提唱しました。エクマン理論は海洋・気象学の基礎モデルとなり、現代の海洋循環研究に大きな影響を与えました。多数の学会論文を発表し、国際的な科学コミュニティで高い評価を得ました。 1954年3月9日にその生涯を閉じました。

1954年 V・ヴァルフリート・エクマン海洋物理学者 1874年

1956年

パウル・クレッチマー

(1866 - 1956)

言語学者

ドイツの言語学者。音韻論や方言学の研究で知られました。

1866年にドイツで生まれ、大学で言語学を専攻した。音声学や音韻論を研究し、特にドイツ語方言の体系的分析で業績を上げた。多くの論文や著書を発表し、比較言語学や方言学の発展に寄与した。学界では厳密なデータ収集と論理的な分析手法が評価され、後進の研究者に影響を与えた。 1956年に逝去し、その研究は現在も言語地図作成や方言研究で参照されている。

パウル・クレッチマー言語学者 1866年

1969年

ヴァルター・クリスタラー

(1893 - 1969)

地理学者・都市学者

ドイツの地理学者・都市学者。中心地理論を提唱しました。

1893年にドイツで生まれ、地理学の研究に没頭。 1933年に発表した『中心地理論』は、都市とサービスの分布を説明する代表的なモデルとなった。大学教員として後進の育成にも尽力し、地理学教育の発展に貢献した。研究は都市計画や地域開発の基礎理論として世界中で活用された。 1969年に逝去し、その理論的成果は現在も都市地理学の基盤とされている。

ヴァルター・クリスタラー地理学者・都市学者 1893年

1972年

矢崎芳夫

(1894 - 1972)

医師、医学者、衛生学者

医師医学者衛生学者

衛生学の分野で多くの研究を残した医学者。公衆衛生の向上に貢献した先駆者。

1894年に生まれ、医学を志して研究の道へ。感染症予防や公衆衛生の重要性を提唱し、多数の論文を発表。大学教員として後進の育成にも努め、日本の衛生学研究を牽引。地域社会での衛生環境改善にも携わり、政策提言を行った。その業績は戦後の公衆衛生体制構築に大きく寄与。 1972年3月9日に没したが、今日の衛生学に多大な影響を与え続けている。

矢崎芳夫医師医学者衛生学者 1894年

1974年

エール・サザランド

(1915 - 1974)

生理学者

1971年にノーベル生理学・医学賞を受賞した生理学者。細胞内シグナル伝達の研究で先駆的な業績を残した。

1915年、アメリカに生まれ、医学を学ぶ。副腎皮質ホルモンの作用機序を研究し、細胞内セカンドメッセンジャーであるcAMPを発見。この業績が評価され、1971年にノーベル生理学・医学賞を受賞。その後も代謝調節や神経伝達に関する研究を推進し、生理学分野に大きな影響を与えた。精力的な教育活動でも知られ、多くの研究者を育成。 1974年3月9日に逝去したが、その功績は現在も生理学の礎として語り継がれている。

1974年エール・サザランド生理学者 1915年

1981年

マックス・デルブリュック

(1906 - 1981)

生物物理学者

分子遺伝学の先駆者で1969年にノーベル生理学・医学賞を受賞した生物物理学者。

1906年ドイツ・ベルリン生まれ。バクテリオファージ（細菌ウイルス）の研究を通じて遺伝子の本質解明に貢献し、“ファージグループ”の中心人物となった。 1953年にアメリカに渡り、カリフォルニア工科大学で研究を続けた。 1969年にジョージ・W・ビードル、エドウィン・L・テルマンと共にノーベル生理学・医学賞を受賞。その後もコールド・スプリング・ハーバー研究所で後進の育成に尽力し、分子生物学の発展に寄与した。 1981年に75歳で逝去。

1981年マックス・デルブリュック生物物理学者 1906年