03月08日の命日 - 科学者・研究者

1709年

ウィリアム・カウパー

(1666 - 1709)

外科医、解剖学者

外科医解剖学者

イギリスの外科医・解剖学者。人体構造の詳細な記述と副前立腺腺の発見で知られる。

ウィリアム・カウパー（1666年―1709年）は、17世紀後半に活躍した英国家庭医学の先駆者。筋肉と骨格の体系的な研究を行い、『Myotomia Reformata』などの解剖学書を刊行した。1699年には男性生殖器の副前立腺腺（Cowper腺）を初めて記述し、近代解剖学の発展に大きく貢献した。

1709年ウィリアム・カウパー外科医解剖学者 1666年

1869年

ジョン・エリクソン

(1803 - 1869)

発明家

スウェーデン出身の機械技術者・発明家。蒸気機関やスクリュー推進器の改良で知られる。

ジョン・エリクソン（1803年―1869年）は、スウェーデン生まれの発明家・機械技術者。蒸気機関の効率化に取り組み、螺旋（スクリュー）推進器を改良することで船舶の航行性能を飛躍的に向上させた。さらに、南北戦争期には装甲艦USSモニターの設計を指揮し、海軍技術の近代化に大きく貢献した。

ジョン・エリクソン発明家

1917年

フェルディナント・フォン・ツェッペリン

(1838 - 1917)

飛行船技術者

ツェッペリン飛行船の開発者として知られるドイツの技術者。航空史に革命をもたらしました。

1838年にドイツで生まれ、プロイセン軍の士官として長年従軍しました。退役後、飛行船の実現可能性に着目し、硬性飛行船の設計を開始します。 1900年に初のツェッペリン飛行船LZ1が飛行に成功し、その後多くの改良型が誕生しました。第一次世界大戦中には偵察や輸送に利用され、民間にも航路が開設されました。彼の事業は航空輸送の礎を築き、現代航空機開発へとつながる影響を残しました。 1917年3月8日に78歳で逝去しました。

1917年フェルディナント・フォン・ツェッペリン飛行船 1838年

1923年

ヨハネス・ファン・デル・ワールス

(1837 - 1923)

物理学者

オランダの物理学者。実在気体の振る舞いを説明する有名な方程式を提唱しました。

1837年にオランダで生まれ、ライデン大学で研究を行いました。彼の名を冠したファン・デル・ワールス方程式は、分子間相互作用を考慮し実在気体の状態を説明します。 1910年にノーベル物理学賞を受賞し、その功績は統計力学の発展に大きく寄与しました。晩年まで大学で研究と教育にあたり、多くの後進を育成しました。 1923年3月8日に86歳で亡くなりました。

1923年ヨハネス・ファン・デル・ワールス物理学者 1837年

1938年

ウィリアム・ブルックス

(1851 - 1938)

農学者

日米の農業発展に貢献した農学者。北海道農学校設立に関わり、作物育種などで業績を残しました。

1851年にアメリカで生まれ、ハーバード大学で農学を学びました。 1883年に北海道農学校（現北海道大学）に招かれ、教育・研究体制の構築に尽力します。糖用ビートや麦などの作物育種を進め、北海道農業の基礎を築きました。帰国後も農学者として品種改良や農業教育に貢献し、多くの留学生を受け入れました。 1938年3月8日に87歳で亡くなり、日米の学術交流に大きな足跡を残しました。彼の功績は現在の北海道農業にも受け継がれています。

1938年ウィリアム・ブルックス農学者 1851年

1946年

フレデリック・ランチェスター

(1868 - 1946)

自動車工学・航空工学エンジニア

イギリスの工学者。自動車産業の先駆者であり、“ランチェスターの法則”を提唱した。

1868年にイングランドで生まれ、自動車と航空工学の分野で多くの革新をもたらしました。1899年に自身の自動車製造会社を設立し、独自のエンジン設計や空気動力学の応用で業界に貢献しました。また、戦闘力学を数理的に解析した“ランチェスターの法則”を提唱し、軍事学にも影響を与えました。航空機のプロペラ設計や流体力学研究でも先駆的な成果を残し、実践と理論を融合させた工学者として知られています。1946年に逝去しました。

1946年フレデリック・ランチェスター自動車工学航空工学エンジニア 1868年

1946年

肥沼信次

(1908 - 1946)

医学者

日本の医学者。

肥沼信次医学者 1908年

2001年

田畑茂二郎

(1911 - 2001)

国際法学者

日本の国際法学者。大学教授として戦後の国際法研究をリードした。

1911年生まれ。法学を専攻し、大学教授として国際法の教育と研究に専念した。特に海洋法や領土問題の研究で高い評価を受け、多数の論文と著書を刊行した。日本国際法学会の役員を歴任し、学術活動を通じて後進の育成にも貢献した。2001年3月8日に逝去。

2001年田畑茂二郎国際法学者 1911年

2017年

森田浩一郎

(1925 - 2017)

医学博士

日本の医学博士。

森田浩一郎医学博士 1925年

2017年

ジョージ・オラー

(1927 - 2017)

化学者、ノーベル化学賞受賞者

化学者ノーベル化学賞受賞者

ハンガリー系アメリカ人の化学者。1994年にノーベル化学賞を受賞。

1927年にハンガリーで生まれる。有機化学の研究に従事し、カルボカチオンの研究で画期的な成果を上げる。 1994年に『カルボカチオン化学の開拓』によりノーベル化学賞を受賞。カリフォルニア大学などで教鞭をとり、多くの後進を育成。生涯を通じて化学分野に貢献し、2017年に逝去。

ジョージ・オラーノーベル化学賞 1927年

2021年

ジブリル・タムシル・ニアヌ

(1932 - 2021)

歴史学者、劇作家、作家、ハワード大学・東京大学名誉教授

歴史学者劇作家作家ハワード大学・東京大学名誉教授

ギニア出身の歴史学者・劇作家。マンディンゴ叙事詩の研究で名高い。

1932年、ギニアで生まれる。西アフリカの歴史や口承文学の研究に従事。 1960年に発表した『サウンドジャタ』はマンディンゴ叙事詩を文学作品としてまとめた画期的な著作。ハワード大学や東京大学で教鞭を執り、多文化理解の促進に尽力。数々の論文や戯曲を執筆し、アフリカ口承文学の国際的普及に寄与。 2021年3月8日に逝去した。

ジブリル・タムシル・ニアヌハワード大学東京大学 1932年

2024年

ハーバート・クレーマー

(1928 - 2024)

物理学者、ノーベル物理学賞受賞者

物理学者ノーベル物理学賞受賞者

ドイツ出身の物理学者。半導体ヘテロ構造研究で2000年のノーベル物理学賞を受賞。

ハーバート・クレーマー（Herbert Kroemer）は1928年8月25日にドイツで生まれた物理学者。ヘテロ構造半導体の理論的研究を進め、超高速電子デバイスの基礎を築いた。 2000年には「半導体ヘテロ構造による超高速電子デバイスの理論」でノーベル物理学賞を受賞。大学教授として後進の育成にも力を注ぎ、多数の論文を発表。 2024年3月8日に96歳で没した。

ハーバート・クレーマーノーベル物理学賞 1928年