永仁元年1月29日

北畠親房

(1293 - 1354)

公家

公家
鎌倉時代後期から南北朝時代にかけて活躍した公家・史家。『神皇正統記』を著し、皇位継承の正統性を論じた。
北畠親房は鎌倉時代後期の公家として生まれ、宮廷で要職を務めた。 南北朝の動乱期において後醍醐天皇側に立ち、政治的・軍事的活動を行った。 史書『神皇正統記』を著し、天皇の正統性と皇統譲位の理論を示した。 学者としても軍事史や政治思想に深い造詣を持ち、日本の中世史研究に影響を与えた。 死後もその思想は後世に受け継がれ、皇位継承の理念として重視された。
1293年 永仁 1月29日 北畠親房 公家 1354年
1566年

カルロ・ジェズアルド

(1566 - 1613)

作曲家

作曲家
イタリア・ルネサンス期の貴族で作曲家。官能的で実験的なマドリガーレを多数残した。
カルロ・ジェズアルドはナポリ王国領ヴェノーザの公爵家に生まれた。 マドリガーレ作曲家として、複雑な調性感と大胆な和声進行を特徴とする作品を手がけた。 個人的な悲劇として、妻とその愛人を殺害した事件で知られ、その後は宗教曲にも取り組んだ。 息子たちの支援を受けながら生涯にわたり創作を続け、『五声のマドリガーレ集』などが代表作である。 その革新的な音楽は後世の作曲技法に影響を与え、ルネサンス音楽の重要人物とされる。
1566年 カルロ・ジェズアルド 作曲家 1613年
1714年

カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ

(1714 - 1788)

作曲家

作曲家
ドイツの作曲家・チェンバロ奏者。『ハンブルク・ソナタ集』などで古典派音楽の基礎を築いた。
ヨハン・セバスティアン・バッハの次男としてライプツィヒに生まれた。 プロイセン宮廷でチェンバロ奏者および作曲家として活躍し、『感情表現様式』を唱えた。 交響曲、室内楽、鍵盤音楽を多彩に手がけ、『ハンブルク・ソナタ集』や『チェンバロ協奏曲』が代表作である。 自由なリズムと大胆な和声を用い、バロックから古典派への過渡期において革新的な役割を果たした。 その作品は後のハイドンやモーツァルトに高く評価され、古典派音楽の発展に寄与した。
1714年 カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ 1788年
1748年

ウィレム5世

(1748 - 1806)

オラニエ公

オラニエ公
オランダのオラニエ公・スタッドハウダー(総督)。フランス革命期に失脚し、英国へ亡命した。
ウィレム5世は1748年にオラニエ公家に生まれ、1772年にオランダ連邦共和国のスタッドハウダーに就任した。 彼は政治的手腕を発揮しながら国家運営にあたったが、フランス革命の波により1795年に失脚した。 フランス軍の侵攻を受けて英国に亡命し、オランダ亡命政府を組織して母国の再興を図った。 亡命先では政治活動を続けたものの、1806年に亡くなり生前望んだ復権は果たせなかった。 彼の死後、オランダは王政復古を迎え、オラニエ家の世襲は継続された。
1748年 ウィレム5世 1806年
1799年

サイモン・キャメロン

(1799 - 1889)

アメリカ合衆国陸軍長官

アメリカ合衆国陸軍長官
アメリカの政治家。南北戦争初期にリンカーン政権の戦争長官を務めた。
サイモン・キャメロンは1799年にペンシルベニア州で生まれ、州議会や上院で活躍した。 1861年、エイブラハム・リンカーン大統領の下で第27代戦争長官に就任し、軍備拡張を指揮した。 しかし行政手腕や汚職疑惑を巡り内部対立が深まり、同年中に退任を余儀なくされた。 退任後も政界に影響力を持ち、1889年まで政治活動を続けた。 その生涯は北部共和党の勢力拡大と戦時政策に大きく関与したことでも評価される。
1799年 サイモン・キャメロン アメリカ合衆国陸軍長官 1889年
1804年

アルヴァン・クラーク

(1804 - 1887)

天文学者、望遠鏡製作者

天文学者 望遠鏡製作者
アメリカの天文学者・望遠鏡製作者。大型望遠鏡の光学設計で先駆的な成果を挙げた。
アルヴァン・クラークはマサチューセッツ州で生まれ、眼鏡職人の家系に育った。 1830年代から精密光学機器の製作に取り組み、特に望遠鏡の研磨技術を革新した。 1860年代には大口径反射望遠鏡を開発し、星団や銀河の観測に貢献した。 クラーク光学研究所を設立し、多くの天文台に高性能望遠鏡を供給した。 その業績により、天文観測機器の発展に大きく寄与した。
1804年 アルヴァン・クラーク 天文学者 望遠鏡 1887年
嘉永5年2月18日

高村光雲

(1852 - 1934)

彫刻家

彫刻家
明治から大正期に活躍した日本の彫刻家。『老猿』など写実的な作品で知られる。
高村光雲は1852年に江戸で生まれ、東京美術学校で彫刻を学んだ。 日本の伝統的木彫技法と西洋彫刻技術を融合させ、写実的な表現に優れた。 宮殿や公共建築の装飾彫刻にも携わり、東京駅などの名所にも作品を残している。 代表作『老猿』は生き生きとした質感と動きで高く評価された。 後進の育成にも尽力し、近代日本彫刻の基礎を築いた。
1852年 嘉永 2月18日 高村光雲 彫刻家 1934年
1859年

ケネス・グレアム

(1859 - 1932)

小説家

小説家
イギリスの小説家・児童文学作家。『たのしい川べ』(The Wind in the Willows)で知られる。
ケネス・グレアムは1859年にイギリスで生まれ、銀行家として働きながら執筆を始めた。 1908年に発表した『たのしい川べ』(The Wind in the Willows)は、河辺の動物たちの友情と冒険を描き、世代を超えて愛読されている。 他に短編集も手がけ、ユーモアと叙情性を併せ持つ作品を残した。 その温かみのある語り口は多くの読者を魅了し、児童文学の古典として評価されている。 1932年に亡くなるまで多彩な物語を提供し続けた。
1859年 ケネス・グレアム 小説家 1932年
1878年

平賀譲

(1878 - 1943)

造船工学者

造船工学者
日本の造船工学者。日本海軍の艦船設計に携わり、技術革新を推進した。
平賀譲は1878年に山口県で生まれ、東京帝国大学工科大学で造船学を学んだ。 海軍技術本部に入局し、艦船の構造計算や設計理論の研究を行った。 軽巡洋艦や駆逐艦の設計に携わり、高速性と耐航性を両立させた技術を確立した。 戦前・戦中の日本海軍の艦艇開発に多大な影響を与え、数多くの設計図を手掛けた。 戦後は大学教授として後進育成に努め、造船工学の発展に寄与した。
1878年 平賀譲 造船 工学者 1943年
1879年

オットー・ハーン

(1879 - 1968)

物理学者

物理学者
ドイツの物理学者。核分裂の発見により1944年にノーベル化学賞を受賞した。
オットー・ハーンは1879年にフランクフルトで生まれ、ケルン大学で化学を学んだ。 放射性元素の研究を進め、ウラン原子核の分裂反応を最初に実験的に確認した。 この発見は核エネルギー利用や核兵器開発の基盤を築いた。 戦時中にも研究を続け、終戦後は原子核化学の研究と教育に尽力した。 1944年にノーベル化学賞を受賞し、晩年まで科学界に影響を与え続けた。
1879年 オットー・ハーン 物理学者 1968年
1882年

嶋田青峰

(1882 - 1944)

俳人

俳人
1882年生まれの日本の俳人。昭和時代に活動し、数多くの俳句を残した。
1882年に生まれる。 明治末から昭和にかけて俳人として活動した。 日常や自然を題材とした俳句を詠んだ。 詳細な活動記録は限られている。 1944年に没する。
1882年 嶋田青峰 俳人 1944年
1886年

エドワード・カルビン・ケンダル

(1886 - 1972)

生化学者

生化学者
アメリカの生化学者。1950年ノーベル生理学・医学賞を受賞。
1886年にアメリカで生まれる。 コロンビア大学で研究を行い、甲状腺ホルモンの構造を解明した。 1950年にトーデウス・ライヒシュタインらとともにノーベル生理学・医学賞を受賞。 その後も酵素やステロイド化合物の研究に大きく貢献。 1972年に没する。
1886年 エドワード・カルビン・ケンダル 生化学者 1972年