189年

プブリウス・セプティミウス・ゲタ

(189 - 211)

ローマ皇帝

ローマ皇帝
ローマ皇帝セウェルス帝の次男として即位し、兄カラカラと共同統治を行ったが、政争に敗れ若くして殺害された。
プブリウス・セプティミウス・ゲタはローマ皇帝セプティミウス・セウェルスの次男として生まれた。父の逝去後、兄のカラカラとともに211年に共同皇帝に即位した。当初は円滑な共同統治が期待されたが、権力闘争が激化し、カラカラの命を受けて暗殺された。その死後には彼の記憶を抹消するダムナティオ・メモリアエが行われた。わずか数カ月の在位だったが、兄弟間の悲劇はローマ史に深い爪痕を残した。
189年 プブリウス・セプティミウス・ゲタ ローマ皇帝 211年
天文16年2月16日

佐竹義重

(1547 - 1612)

戦国大名

戦国大名
常陸国を拠点に勢力を広げた戦国大名。「常陸の梟雄」と称される剛勇さで知られる。
佐竹義重は戦国時代に常陸国を拠点として活躍した佐竹氏の第18代当主である。若くして家督を継ぎ、周辺大名との抗争を勝ち抜いて領地を拡大した。豪胆かつ冷静な指揮で「常陸の梟雄」と呼ばれ、恐れられた。晩年は羽柴秀吉(豊臣秀吉)に臣従し、関ヶ原の戦いでは東軍に属した。1612年に没すると、その統率力と勇猛さは後世に語り継がれた。
1547年 天文 2月16日 佐竹義重 戦国大名 1612年
慶長7年1月14日

狩野探幽

(1602 - 1674)

狩野派絵師

狩野派絵師
江戸幕府の御用絵師として活躍した狩野派を代表する画家。障壁画や山水画に優れた手腕を発揮した。
狩野探幽は狩野派絵師の名門に生まれ、江戸幕府の御用絵師として二条城二の丸や大坂城などの障壁画を手がけた。墨絵や山水画に秀で、繊細で優雅な作風が特色である。父の狩野探淵や兄弟と共に狩野派を発展させ、江戸狩野派の隆盛に大きく寄与した。多くの門弟を育て、江戸絵画界に強い影響を残した。1674年に没し、後世の日本美術史において重要な位置を占める。
1602年 慶長 1月14日 狩野探幽 狩野派 1674年
1663年

トマソ・アントニオ・ヴィターリ

(1663 - 1745)

ヴァイオリニスト、作曲家

ヴァイオリニスト 作曲家
イタリア・バロック期のヴァイオリニスト兼作曲家。現在も演奏される名作を残した。
トマソ・アントニオ・ヴィターリはバロック音楽を代表するイタリアのヴァイオリニスト兼作曲家で、1663年に生まれた。主にソナタや協奏曲などの器楽曲を手掛け、その技巧的かつ表現豊かなヴァイオリン作品で高く評価された。特に「シャコンヌ ト短調」は現代に至るまで演奏され続ける代表作である。生涯の多くをドイツやイタリア各地で音楽活動に費やし、後世の作曲家に影響を与えた。1745年に没し、その作品はバロック音楽の重要なレパートリーとなっている。
1663年 トマソ・アントニオ・ヴィターリ ヴァイオリニスト 作曲家 1745年
1678年

フィリッポ・ユヴァラ

(1678 - 1736)

建築家

建築家
イタリア・バロック期を代表する建築家。優雅な宮殿や教会を設計した。
フィリッポ・ユヴァラはバロック建築の巨匠として知られるイタリアの建築家で、1678年に生まれた。ローマで学んだ後、トリノを中心に活躍し、サヴォイア家の宮殿や教会を数多く設計した。代表作にはトリノ郊外のスーペルガ教会や狩猟用パヴィリオン「スタピー二ージ宮殿」がある。華麗かつ均整の取れたデザインはバロック建築の頂点と評価されている。1736年に没し、その建築スタイルはイタリア建築界に持続的な影響を与えた。
1678年 フィリッポ・ユヴァラ 建築家 1736年
1693年

クレメンス13世

(1693 - 1769)

ローマ教皇

ローマ教皇
在位中にイエズス会を擁護し、芸術や教育の振興に尽力したローマ教皇。
クレメンス13世は本名ガエターノ・リッツォで、1693年にヴェネツィア共和国で生まれた。1758年に教皇に即位し、在位期間中にイエズス会を強く支持した。教会改革や教育振興に力を注ぎ、ローマやバチカン諸施設の修復を推進した。啓蒙思想の浸透と反発が激しい時代にあって、伝統的カトリックの立場を堅持した。1769年に逝去し、その保守的な政策は教会史上でも特異な存在とされる。
1693年 クレメンス13世 ローマ教皇 1769年
寛保3年2月12日

小出英常

(1743 - 1775)

第6代園部藩主

第6代園部藩主
江戸時代中期の園部藩第6代藩主。領地の統治と藩政改革に取り組んだ。
小出英常は1743年に生まれ、若くして園部藩主の地位を継承した。藩政において財政再建や年貢徴収制の整備に努めたと伝えられている。領内の治安維持や城下町の整備にも関心を示し、藩士の登用も行った。1775年に32歳で没し、その短い治世は領民との関係強化に一定の成果を残した。詳細な記録は限られるものの、藩政への尽力が評価されている。
1743年 寛保 2月12日 小出英常 園部藩主 1775年
宝暦10年1月20日

松浦静山

(1760 - 1841)

第9代平戸藩主

第9代平戸藩主
平戸藩の第9代藩主で、学問と文化を愛した文人大名。
松浦静山は1760年に生まれ、平戸藩第9代藩主として領政にあたった。文人としても知られ、俳句や和歌を嗜み、歴史書『甲子夜話』を著した。広く蘭学や唐学に関心を示し、藩校の整備や学術研究を奨励した。地理学や測量にも強い興味を持ち、『寛政重修諸家譜』の編纂にも関与した。1841年に没し、その学識と文化事業は江戸後期の知識人社会に大きな影響を与えた。
1760年 宝暦 1月20日 松浦静山 平戸藩主 1841年
1765年

ニセフォール・ニエプス

(1765 - 1833)

発明家

発明家
世界初の写真を撮影した、写真術の先駆者であるフランスの発明家。
ジョゼフ・ニセフォール・ニエプスは1765年にフランスで生まれ、写真術の基礎を築いた発明家である。1826年頃にヘリオグラフィと呼ばれる技法を開発し、世界最古の定着写真とされる「窓からの眺め」を撮影した。ニエプスは蝋板感光法や油画との融合を試み、記録媒体としての写真の可能性を探求した。ルイ・ダゲールと共同研究を行ったが、経済的理由から自身の方法を断念し、ダゲールと決別した。1833年に没したが、その功績は写真発明史に不朽の足跡を残している。
1765年 ニセフォール・ニエプス 発明家 1833年
1780年

アレクサンドル・デシャペル

(1780 - 1847)

非公式のチェスの世界チャンピオン

非公式のチェスの世界チャンピオン
19世紀前半に活躍したフランスのチェス名手。非公式ながら世界チャンピオンと称された。
アレクサンドル・デシャペルは1780年にフランスで生まれ、19世紀前半のチェス界を席巻した名手である。ナポレオン戦争に従軍した経験を持ちながら、戦後はパリのサロンで活躍し、数々の勝利を収めた。公式の王座戦は存在しなかったものの、彼の強さは非公式の世界チャンピオンと称されるほどだった。後進の育成にも熱心で、多くの愛好家にチェスの魅力を伝えた。1847年に没し、当時の優れた棋譜は後世に貴重な記録として残されている。
1780年 アレクサンドル・デシャペル チェスの世界チャンピオン 1847年
1785年

アレッサンドロ・マンゾーニ

(1785 - 1873)

詩人、小説家、劇作家

詩人 小説家 劇作家
イタリアの代表的な詩人、小説家、劇作家。
1785年にミラノで生まれたイタリア文学の巨匠。代表作『婚約者』はイタリア語を統一し、近代イタリアの文学に大きな影響を与えた。詩や演劇にも才能を発揮し、ロマン主義の流れを牽引した。信仰心が深く、カトリックの価値観を作品に反映した。死後もイタリア国内外で高い評価を受け続けている。
1785年 アレッサンドロ・マンゾーニ 詩人 小説家 劇作家 1873年
1788年

アントワーヌ・セザール・ベクレル

(1788 - 1878)

科学者

科学者
フランスの電気化学や電気分解の研究で知られる科学者。
1788年にパリで生まれ、電気化学のパイオニアとして活躍した。電気分解の法則を発見し、後の電気化学の発展に大きく寄与した。複合物の電気反応に関する研究を行い、その成果は電気技術の基礎となった。物理学者アンリ・ベクレルの祖父としても知られる。1878年に永眠し、その功績は後世に受け継がれている。
1788年 アントワーヌ・セザール・ベクレル 科学者 1878年