03月03日の命日 - 芸術家・音楽家

1706年

ヨハン・パッヘルベル

(1653 - 1706)

作曲家

ドイツのバロック作曲家。『カノンとジーグ』で広く親しまれている。

ヨハン・パッヘルベル（1653年生まれ）は、バロック時代のドイツを代表する作曲家兼オルガニストである。ニュルンベルクやエルランゲンでオルガン奏者として活躍し、多くの教会音楽を作曲した。特に『カノンとジーグニ長調』は、シンプルながら美しい構造で現代にも人気が高い。彼の作品は後の音楽家にも影響を与え、バロック室内楽の発展に貢献した。 1706年3月3日に没した。

1706年ヨハン・パッヘルベル作曲家 1653年

1768年

ニコラ・ポルポラ

(1686 - 1768)

作曲家

イタリアのバロック期作曲家・声楽教師。多くのオペラを手がけた。

ニコラ・ポルポラ（1686年生まれ）は、ナポリを拠点に活躍したバロック期の作曲家である。宮廷や教会の祭事向けにオペラや宗教音楽を多数作曲し、独自の旋律美を確立した。また声楽教師としてファリネッリをはじめとする名歌手を育成し、その教育法は高く評価された。その作品はイタリア各地で上演され、当時の音楽文化に大きな影響を与えた。 1768年3月3日に没した。

1768年ニコラ・ポルポラ 1686年

1792年

ロバート・アダム

(1728 - 1792)

建築家

スコットランド出身の建築家・デザイナー。アダム様式を確立。

ロバート・アダム（1728年生まれ）は、18世紀のイギリスでネオクラシック建築を牽引した。『アダム・スタイル』と呼ばれる独自の装飾意匠を用い、内外装の調和を重視した。数多くの邸宅や公共建築を手がけ、後の建築家にも大きな影響を与えた。家具やインテリアデザインにも携わり、建築と空間全体をトータルにデザインした。 1792年3月3日に没し、その業績は現在も高く評価されている。

1792年ロバート・アダム建築家 1728年

1824年

ジョヴァンニ・バッティスタ・ヴィオッティ

(1755 - 1824)

作曲家、ヴァイオリニスト

作曲家ヴァイオリニスト

イタリア生まれのヴァイオリニスト・作曲家。フランス・ヴァイオリン学校の祖と呼ばれる。

1755年にイタリアで生まれ、幼少期から音楽に親しんだ。パリで演奏家として名声を築き、多数のヴァイオリン協奏曲を作曲した。フランス・ヴァイオリン学校の発展に貢献し、多くの門弟を育成。演奏活動の傍らで指揮者も務め、コンサート・スピリチュエルを率いた。晩年はイギリスで過ごし、1824年に没した。

1824年ジョヴァンニ・バッティスタ・ヴィオッティヴァイオリニスト 1755年

1833年

ハインリッヒ・ヴェルナー

(1800 - 1833)

音楽教師

ドイツの音楽教師・合唱指導者。地方の音楽教育に力を注いだ。

1800年にドイツで生まれ、音楽教育に従事した。ベルリン音楽院で学んだ後、地元の学校で音楽教師として教鞭を取る。特に合唱指導に注力し、多くの合唱団を育成。歌曲や合唱曲の作曲も手がけ、教育現場に新たな教材を導入。 1833年に惜しまれつつ世を去った。

1833年ハインリッヒ・ヴェルナー音楽教師 1800年

1914年

下岡蓮杖

(1823 - 1914)

写真家、画家

写真家画家

日本初期の写真家・画家。西洋写真技術を日本に紹介した。

1823年に江戸で生まれ、蘭学を学ぶ中で写真術に興味を持つ。 1859年に写真技術を習得し、日本初の写真館を開業した。幕末の著名人や風景を撮影し、記録写真の価値を広めた。写真的手法だけでなく、水彩画や日本画も手がけ、多彩な表現を追求。晩年まで後進の育成や技術伝承に尽力し、1914年に没した。

1914年下岡蓮杖写真家画家 1823年

1926年

ユリウス・エプシュタイン

(1832 - 1926)

ピアニスト

オーストリアのピアニスト・教育者。ウィーン音楽院で活躍した。

1832年にウィーンで生まれ、音楽院でピアノを学ぶ。優れた演奏技術でサロンコンサートや皇室の演奏会に招かれた。後にウィーン音楽院の教授に就任し、多くの後進を指導。室内楽作品の作曲も手がけ、音楽教育と演奏活動の両面で功績を残す。 1926年に没し、その教育法は長く語り継がれた。

1926年ユリウス・エプシュタインピアニスト 1832年

1928年

ヤン・トーロップ

(1858 - 1928)

画家

オランダの象徴派画家。アール・ヌーヴォーの先駆者。

1858年にジャワ島で生まれ、オランダで教育を受ける。印象派から象徴派へと画風を変化させ、有機的な曲線と装飾的なデザインを特徴とした。ポスターや装飾作品を手がけ、アール・ヌーヴォーの発展に寄与。宗教的・民族的モチーフを融合し、独自の世界観を築いた。 1928年に没し、その影響は美術界に広く及んだ。

1928年ヤン・トーロップ 1858年

1932年

オイゲン・ダルベール

(1864 - 1932)

作曲家

ドイツを代表する作曲家でありピアニスト。フランツ・リストに師事し、その名演奏で知られる。

1864年にスコットランドで生まれ、幼少期にドイツへ移住。フランツ・リストに学び、ピアノの名手として国際的に活躍。歌曲や室内楽、オペラ作品を幅広く手がけた。代表作にオペラ『ティーフラント』や多数のピアノ小品がある。演奏旅行で欧州各地を巡り、20世紀前半の音楽界に大きな影響を与えた。後進の育成にも尽力し、1932年に没した。

1932年オイゲン・ダルベール 1864年

1952年

渡辺長男

(1874 - 1952)

彫刻家

明治～昭和期に活動した彫刻家。写実的な石彫とブロンズ像で評価された。

1874年に生まれ、東京美術学校で彫刻を学ぶ。人物や動物を題材にした写実彫刻を得意とした。石膏デッサンから高度な石彫、ブロンズ鋳造まで幅広く手がけた。彫刻協会の設立に参加し、日本の近代彫刻の発展に寄与。 1952年に没し、その作品は美術館や公共空間で展示され続けている。

1952年渡辺長男 1874年

1961年

パウル・ウィトゲンシュタイン

(1887 - 1961)

ピアニスト

オーストリアのピアニスト。第一次世界大戦で右腕を失い、左手のための名曲を多数生んだ。

1887年にウィーン近郊で生まれる。第一次世界大戦で右腕を負傷し失うが、左手演奏を追究。ラヴェルやプロコフィエフらに左手のための協奏曲を委嘱。パリを拠点に演奏活動を続け、作曲家としても活躍。晩年はアメリカに移住し、1961年に没した。

1961年パウル・ウィトゲンシュタイン 1887年

1983年

安東聖空

(1893 - 1983)

書家

日本の書家で、独自の書風によって現代書道に新風を吹き込んだ。

1893年に生まれ、伝統的な書法を基盤にしつつ独創的な作風を確立。国内外の書道展で入賞を重ね、その作品は美術館やギャラリーでも紹介された。書に関する著書を執筆し、後進の育成にも力を注いだ。その大胆な筆使いとリズミカルな表現は多くの書家に影響を与えた。 1983年3月3日に逝去し、今なお現代書道界に影響を残す。

1983年安東聖空書家 1893年