03月02日の誕生日 - 科学者・研究者

1851年

フランツ・フォン・リスト

(1851 - 1919)

刑法学者

ハンガリー系ドイツの刑法学者。現代刑法学の基礎を築き、多くの法制度改革に寄与した。

1851年、オーストリア帝国領バンスカー・ビストリツァ（現スロバキア）に生まれる。ドイツ各地の大学で教授を務め、刑法理論と実証研究の両面で先駆的な業績を残した。刑罰の人道的改革や再犯防止策の導入を提唱し、多くの法典改正に影響を与えた。著書『刑法学総論』は後世の法学研究に大きな示唆を与えた。 1919年に逝去し、その学説は現代の刑事政策や犯罪学にも受け継がれている。

1851年フランツ・フォン・リスト刑法学者 1919年

1886年

田中秀央

(1886 - 1974)

西洋古典学者

西洋古典学者。古代ギリシャ・ローマの文学や歴史研究に貢献した。

1886年、東京で生まれる。東京帝国大学で古典学を専攻し、学究の道へ進む。ギリシャ語・ラテン語の文献を原典研究し、多くの論文や翻訳を発表。京都大学などで教鞭を執り、後進の育成にも力を注いだ。 1974年に亡くなり、その研究成果は現代古典学の基礎となった。

1886年田中秀央西洋古典学者 1974年

1892年

ニコライ・ネフスキー

(1892 - 1937)

言語学者、民俗学者

言語学者民俗学者

ロシア出身の言語学者・民俗学者。チベット語や西夏文字など東洋言語の研究で知られる。

1892年にロシア帝国で生まれる。レニングラード大学で言語学を専攻し、チベット語やモンゴル語、満州語などを研究。1920年代から日本を拠点に東洋学研究に従事し、西夏文字の解読に大きく貢献した。民俗学者としても、シベリアや中央アジアの少数民族文化を記録・分析。1937年の大粛清により不当に逮捕され、同年に処刑された。没後、その学術業績は再評価され、言語学界に多大な影響を与えた。

ニコライ・ネフスキー言語学者民俗学者 1937年

1894年

アレクサンドル・オパーリン

(1894 - 1980)

化学者

ソ連（ロシア）の化学者。生命の起源に関する有機進化説を唱えた。

1894年にロシアで生まれる。モスクワ大学で生化学を専攻し、酵素と生命現象の研究を進めた。1924年に『生命の起源』を出版し、原始スープから生命が生まれたという有機進化説を提唱した。彼の理論は後のアミノ酸合成実験に影響を与え、生命科学の基礎研究に貢献。第二次世界大戦後はソ連科学アカデミーの会員として活動を続け、学生の指導にもあたった。1980年に没。同氏の業績は現代の生命起源研究においても重要視されている。

1894年アレクサンドル・オパーリン化学者 1980年

1903年

森本六爾

(1903 - 1936)

考古学者

日本の考古学者。発掘調査に従事したが、詳細資料が限られる。

1903年森本六爾考古学者 1936年

1910年

岩本裕

(1910 - 1988)

仏教学者

日本の仏教学者として仏典の研究・翻訳に努めた学者。

1910年3月2日生まれ、1988年没。原始仏教から大乗仏教まで幅広く研究。大学で教鞭を執り、多数の論文や翻訳を手がけた。仏教学の普及と発展に大きく貢献。後進の育成にも尽力し、日本の仏教研究を支えた。

1910年岩本裕仏教学者 1988年

1925年

佐伯有清

(1925 - 2005)

歴史学者

日本の歴史学者。古代日本史を専門とし、研究成果が後世に影響を与えた。

1925年に日本で生まれた佐伯有清は、歴史学者として古代日本史を中心に研究を行いました。律令制度や古代氏族の研究で知られ、精緻な史料検証を重ねて多くの論文を発表しました。大学教員として後進の指導にも尽力し、多くの研究者を育成しました。また、通史の執筆にも携わり、一般向けの歴史書を通じて古代史の魅力を伝えました。2005年に逝去し、その業績は日本史学界に深い足跡を残しています。

1925年佐伯有清歴史学者 2005年

1926年

マレー・ロスバード

(1926 - 1995)

経済学者、歴史学者、政治哲学者

経済学者歴史学者政治哲学者

アメリカの経済学者・歴史学者・政治哲学者。リバタリアニズムの理論構築に大きく貢献。

マレー・ロスバードは1926年3月2日にアメリカで生まれた経済学者、歴史学者、政治哲学者。オーストリア学派の立場から自由市場経済を擁護し、リバタリアニズム運動の中心人物となった。主著に『Man, Economy, and State』や『The Ethics of Liberty』などがある。政府の権力と介入を強く批判し、個人の自由を最優先する理論を展開した。1995年に死去したが、現代の自由主義思想に大きな影響を与え続けている。

マレー・ロスバード 1995年

1926年

ジョージ・P・L・ウォーカー

(1926 - 2005)

地質学者、火山学者

地質学者火山学者

イギリスの地質学者・火山学者。火砕流の研究で世界的に知られる。

ジョージ・P・L・ウォーカーは1926年3月2日にイギリスで生まれた地質学者、火山学者。ケンブリッジ大学で教授を務め、火山活動の研究に多大な貢献をした。特に火砕流の力学解明に取り組み、世界各地の火山調査に参加した。著書や論文は火山学の標準的参考文献となり、多くの研究者に影響を与えた。2005年に死去するまで精力的な研究活動を続けていた。

ジョージ・P・L・ウォーカー地質学者火山学者 2005年

1943年

柳瀬尚紀

(1943 - 2016)

英文学者

日本の英文学者。

1943年柳瀬尚紀英文学者 2016年

1947年

ユーリ・マチャセビッチ

数学者

ロシア（旧ソ連）出身の数学者。ディオファントス方程式の解の決定不可能性を証明し、ヒルベルト第10問題に終止符を打った。

1947年にレニングラード（現サンクトペテルブルク）で生まれる。レニングラード大学で数学を学び、数論や計算理論の研究に従事した。 1970年代後半からディオファントス方程式の研究に取り組み、1970年に無解性を証明する定理を発表。その成果はヒルベルト第10問題の解決不能を示し、数学界に大きな衝撃を与えた。以降は計算可能性理論の研究を続け、国際的に高い評価を得ている。

ユーリ・マチャセビッチ数学者

1948年

アンドレイ・リンデ

物理学者

ロシア出身の理論物理学者。インフレーション宇宙論の提唱者の一人として知られる。

1948年にモスクワで生まれる。レフ・ランダウ記念研究所で学位を取得し、理論物理学の研究を開始。 1980年代初頭に「混沌型インフレーション」モデルを提案し、インフレーション宇宙論を発展させた。現在はスタンフォード大学で教授を務め、初期宇宙の構造形成の解明に取り組んでいる。その研究成果は宇宙論の基盤理論に大きく貢献している。

アンドレイ・リンデ物理学者