02月29日の命日 | calendar.web-standard.org

468年

パウルス3世

第220代ローマ教皇

第220代ローマ教皇。トリエント公会議を招集し、宗教改革に対抗した人物。

パウルス3世は第220代ローマ教皇として、カトリック教会の指導者を務めました。宗教改革の波に対応するため、トリエント公会議を招集し教義の整理と内部改革に取り組みました。イエズス会の承認を行い、修道会の活動を支援しました。教会財政や聖職者の規律強化にも尽力し、カトリックの改革を推進しました。芸術や学問の庇護者としても知られ、教皇庁の文化的発展に寄与しました。

468年パウルス3世ローマ教皇生年不詳

長保6年2月7日

藤原綏子

(974 - 1004)

三条天皇の後宮

平安時代の宮廷女性。三条天皇の後宮として宮廷文化に関与した。

藤原綏子は藤原北家出身の貴族女性で、三条天皇の後宮に入りました。彼女は優雅な教養と和歌をたしなみ、宮廷儀礼や文化行事に深く関わりました。その生涯に関する記録は限られていますが、宮廷内での立場を通じて藤原氏の権力維持に寄与したと考えられています。長保6年（1004年）2月7日に没し、享年は約30歳でした。平安貴族社会の一端を知る上で重要な人物です。

1004年長保 2月7日藤原綏子三条天皇 974年

建暦2年1月25日

法然

(1133 - 1212)

浄土宗開祖

浄土宗の開祖。阿弥陀仏の念仏を唱える教えを広めた。

法然（1133-1212年）は鎌倉時代の僧侶で、浄土宗を開宗し、阿弥陀仏への念仏による救済を説きました。貴族や庶民を問わず分かりやすい教えが広まり、念仏信仰を民衆に普及させました。著書『選択本願念仏集』を著し、多くの弟子を育成しました。当時の保守的な仏教界から批判を受けながらも、後世の浄土教系宗派の基盤を築きました。高い信仰心と平易な語り口で知られ、後に「法然上人」と称えられています。

1212年建暦 1月25日法然浄土宗 1133年

1528年

パトリック・ハミルトン

(1504 - 1528)

スコットランドの宗教改革指導者

スコットランドの宗教改革指導者。プロテスタントの殉教者。

パトリック・ハミルトン（1504-1528年）はスコットランドにおける宗教改革の先駆者として知られます。彼はイギリス留学を経てルター派の教えに触れ、帰国後にプロテスタントの教理を広めました。その説教活動がカトリック教会の怒りを買い、異端として告発されました。1528年に火刑に処され、その殉教は宗教改革の勢いを加速させる契機となりました。若くして殉教した彼の行動は後世の改革派に大きな影響を与え、スコットランドの信仰改革に貢献しました。

1528年パトリック・ハミルトンスコットランド宗教改革 1504年

1592年

アレッサンドロ・ストリッジョ

(1540 - 1592)

作曲家

イタリアのルネサンス期作曲家。多声合唱曲で知られる。

アレッサンドロ・ストリッジョ（1540-1592年）はイタリア・ルネサンス期の作曲家です。特に複数の合唱団を用いた大規模なモテットやマドリガーレで知られ、音響効果を追求しました。1570年代にはヨーロッパ各地で演奏され、高い評価を受けました。代表作には40声以上の合唱作品『モテット』があり、後の作曲家にも影響を与えました。また、宮廷音楽家として貴族や教会に仕え、礼拝音楽の発展に寄与しました。その革新的な多声音楽はバロック期の前触れとも評されます。

1592年アレッサンドロ・ストリッジョ作曲家 1540年

1712年

ヨハン・コンラート・パイヤー

(1653 - 1712)

解剖学者

スイスの解剖学者。小腸のパイエル板を発見した。

ヨハン・コンラート・パイヤー（1653-1712年）はスイス出身の解剖学者・医学者です。1677年の論文で小腸に存在するリンパ組織「パイエル板（Peyer’s patches）」を初めて記述しました。彼の研究は消化器系のリンパ学的理解に重要な貢献を果たしました。また、解剖学研究の手法改良にも取り組み、多くの解剖学図譜を作成しました。バーゼル大学で教鞭を執り、後進の医学者育成にも努めました。彼の業績は今日の腸免疫学研究の基礎となっています。

1712年ヨハン・コンラート・パイヤー英語版 1653年

1744年

ジョン・デサグリエ

(1683 - 1744)

科学者

イギリスの自然哲学者・技術者。ロイヤル・ソサエティで活躍。

ジョン・デサグリエ（1683-1744年）はイギリスの自然哲学者・発明家です。ロンドン王立協会の会員として実験科学の普及に尽力し、公開実験会を主催しました。ニュートン力学の普及に貢献し、多くの科学機器を設計・改良しました。水力や蒸気機関の研究にも取り組み、工学的応用を模索しました。著書『Experimental Philosophy』などで実験的手法の重要性を説き、18世紀の科学革命を支えました。科学教育の先駆者として後進の育成にも力を注ぎました。

1744年ジョン・デサグリエ 1683年

1792年

ヨハン・アンドレアス・シュタイン

(1728 - 1792)

楽器製作者

ドイツの楽器製作者。初期のピアノ製作に貢献。

ヨハン・アンドレアス・シュタイン（1728-1792年）はドイツのチェンバロ・ピアノ製作者です。ウルムで活動し、軽快なアクションを持つフォルテピアノを開発しました。彼のピアノはクリストフ・バイエルらに愛用され、18世紀後半の音楽演奏に新たな表現をもたらしました。製作所は後に息子クリストフォル・シュタインに継承され、更なる改良が加えられました。ベートーヴェンもシュタインのピアノを高く評価したと伝えられています。彼の技術は近代ピアノの発展に大きな影響を与えました。

1792年ヨハン・アンドレアス・シュタイン 1728年

1848年

ルイ＝フランソワ・ルジューヌ

(1775 - 1848)

軍人、画家

軍人画家

フランスの軍人・画家。ナポレオン戦争期に活躍。

ルイ＝フランソワ・ルジューヌ（1775-1848年）はフランスの軍人、画家、版画家です。ナポレオン時代に将校として従軍し、軍事風景を描く絵画で知られました。『回想録』や戦争体験をもとにした作品は歴史的資料としても貴重です。1816年の王政復古後も芸術活動を続け、多くの戦争画を制作しました。彼の作品には緻密な戦術描写と情感豊かな表現が融合しています。軍事指揮官としての視点が絵画にも反映されており、軍人画家として独自の地位を築きました。

1848年ルイ＝フランソワ・ルジューヌ 1775年

嘉永5年2月10日

松平容敬

(1806 - 1852)

第8代会津藩主

江戸時代後期の会津藩主。幕府重臣として知られる。

松平容敬（1806-1852年）は会津藩の第8代藩主です。江戸幕府の重臣として幕政に参与し、藩政改革や財政再建に努めました。福島県会津地方の治水や領内産業の振興を推進し、藩士の教育にも力を入れました。嘉永5年（1852年）2月10日に没し、その死は藩内外に大きな衝撃を与えました。生前は儒学を重んじ、藩校日新館の充実を図ったことでも知られています。幕末に向けた政治的緊張の中で、会津藩の礎を築いた人物です。

1852年嘉永 2月10日松平容敬会津藩主 1806年

1868年

ルートヴィヒ1世

(1786 - 1868)

バイエルン王

ミュンヘンを文化都市へと発展させたバイエルン王。芸術の庇護者として知られる。

1786年に生まれたルートヴィヒ1世は1825年から1848年までバイエルン王を務めました。彼は芸術と建築の熱心な庇護者であり、ミュンヘンにアルテ・ピナコテークやギリオテークなどの美術館を設立しました。これによりミュンヘンはヨーロッパ有数の文化都市へと成長しました。1848年の三月革命を受けて退位し、その後は息子ルートヴィヒ2世に王位を譲りました。生涯を通じて芸術振興に尽力し、バイエルンの文化的基盤を築いた君主として知られています。

1868年ルートヴィヒ1世バイエルン王 1786年

1876年

ジョゼフ・ヴァン・レリウス

(1823 - 1876)

画家

ベルギーの歴史画家。叙情的な人物画で知られる。

1823年にベルギーで生まれたジョゼフ・ヴァン・レリウスは歴史画や神話画を多数制作しました。アントワープ美術アカデミーで教鞭を執り、多くの後進を育成しました。彼の作品は叙情的なタッチと豊かな色彩が特徴で、19世紀ベルギー絵画の重要人物とされています。1876年に没した後も、代表作は欧州各地の美術館に所蔵されています。美術界への貢献が評価され続けている画家です。

1876年ジョゼフ・ヴァン・レリウス 1823年