02月28日の誕生日 | calendar.web-standard.org

1533年

ミシェル・ド・モンテーニュ

(1533 - 1592)

随筆家

ルネサンス期のフランスの随筆家・思想家。『エセー』を著し、人間の内面を深く洞察したことで知られる。

1533年にフランスのボルドーで生まれる。法学を学びつつ、政治家としても活動した。1572年に刊行した『エセー』は自己探求と人間観察を融合させた革新的な著作と評価される。経験や習慣、教育など多岐にわたるテーマを取り上げ、人間の本質を探究した。モンテーニュの随筆は後世の文学や哲学に大きな影響を与え、現代のエッセイ文学の礎を築いた。1592年に没したが、その洞察は現在も読み継がれている。

1533年ミシェル・ド・モンテーニュ随筆家 1592年

1558年

ヨスト・ビュルギ

(1558 - 1632)

時計職人、天文機器製作者、数学者

時計職人天文機器製作者数学者

スイス生まれの時計職人・天文機器製作者・数学者。対数計算の技術発展に貢献し、精密な機器を製作した。

1558年、スイスのシュヴィーツ州に生まれる。時計職人としての技術を基に、緻密な天文機器や計測装置を開発した。数学者としては対数の計算手法に独自の貢献を果たし、ヤコブス・シュリューテネルと並び称される。ドイツのケルンを拠点に研究・製作を行い、ヨーロッパ各地の天文学者に影響を与えた。1632年に没するまで、その精密な装置は天文観測の精度向上に大きく寄与した。

1558年ヨスト・ビュルギ時計数学者 1632年

1683年

ルネ・レオミュール

(1683 - 1757)

科学者

フランスの博物学者・昆虫学者。レオミュール温度計の開発で知られ、自然研究を体系化した。

1683年、フランスのラ・ロシェルに生まれる。昆虫学や動物学の研究を通じて博物学を発展させた。1730年に発表したレオミュール温度計（ºRé）スケールは、後の温度計測に大きな影響を与えた。著書『昆虫誌』では詳細な観察記録をまとめ、自ら挿絵を描いて発表した。パリ科学アカデミーの会員として活躍し、多くの弟子を育成した。1757年にパリで没するまで、自然観察の方法論確立に貢献した。

1683年ルネ・レオミュール科学者 1757年

1743年

ルネ＝ジュスト・アユイ

(1743 - 1822)

鉱物学者

フランスの鉱物学者。結晶学の父と称され、結晶構造の研究に先駆けた。

1743年、パリで生まれる。鉱物標本の研究を通じて結晶形態の規則性に着目した。結晶片理や結晶構造の理論を提唱し、結晶学の基礎を築いた。1801年にパリ大学で鉱物学講座を担当し、多くの学生を指導した。著書『鉱物学原理』は当時の鉱物学研究に革新をもたらした。1822年にパリで没し、その業績は現代の地質学や物理学にも影響を与え続けている。

1743年ルネ＝ジュスト・アユイ鉱物学者 1822年

寛政10年1月13日

斎藤弥九郎

(1798 - 1871)

剣術家

江戸時代末期の剣術家。北辰一刀流の大家として多くの門弟を育てた。

1798年（寛政10年）に江戸で生まれる。北辰一刀流の達人として剣術修行に励み、多くの門弟を育成した。幕末期には諸大名や幕府要人に剣術を指南し、武術界の発展に寄与した。引退後も剣術理論の著作を残し、後世の武道教育にも影響を与えた。1871年に没し、その技術と精神は現在も伝承されている。

1798年寛政 1月13日斎藤弥九郎剣術家 1871年

1820年

ジョン・テニエル

(1820 - 1914)

イラストレーター

イギリスのイラストレーター・漫画家。『不思議の国のアリス』の挿絵で広く知られる。

1820年、ロンドンに生まれる。政治風刺誌『パナシュ』などで挿絵を担当し、社会風刺の枠を広げた。ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』の挿絵を手がけ、その独特のタッチは作品世界を鮮やかに彩った。30年以上にわたり週刊誌『パナシュ』の主任風刺画家を務めた。制作した数千点のイラストはヴィクトリア朝期の代表作として評価されている。1914年に没し、その業績は現在も高く評価されている。

1820年ジョン・テニエルイラストレーター 1914年

1823年

エルネスト・ルナン

(1823 - 1892)

宗教史家

フランスの宗教史家・哲学者。宗教起源の批評的研究で知られる。

1823年、トレブロンに生まれる。若くして神学を学ぶが、宗教的懐疑を強め研究に転じる。1863年の『キリストの生涯』は歴史的視点からイエスを論じ、大きな議論を呼んだ。宗教現象を人間文化の一側面と捉え、比較宗教学的手法を採用した。パリ高等師範学校で教鞭を執り、多くの学者を育成した。1892年に没したが、宗教研究の方法論に大きな影響を残した。

1823年エルネスト・ルナン宗教史家 1892年

1833年

アルフレート・フォン・シュリーフェン

(1833 - 1913)

軍人

ドイツ帝国の陸軍元帥。『シュリーフェン計画』の立案者として知られる。

1833年、プロイセンの貴族の家系に生まれる。軍人としてキャリアを積み、南アフリカやアルザスで実戦経験を得る。1891年に参謀総長に就任し、仏露戦争を想定した作戦計画を策定した。シュリーフェン計画は西部戦線での迅速勝利を目指す戦略として有名。晩年は軍事理論の執筆や講義に注力し、20世紀初頭の戦争指導に影響を与えた。1913年に没するまで、ドイツ軍の近代化促進に寄与した。

1833年アルフレート・フォン・シュリーフェン軍人 1913年

1833年

カール・ヒルティ

(1833 - 1909)

法学者、哲学者

法学者哲学者

スイスの法学者・哲学者。倫理学や政治哲学の研究で知られる。

1833年、スイスのベルンで生まれる。チューリッヒ大学で法学を学び、後に教授に就任した。政治哲学や倫理学を専門とし、実践的な社会理論を展開した。代表作に『近代国家の理論』などがあり、国内外で高く評価された。学界だけでなく一般向けの著作も多数執筆し、市民教育にも力を注いだ。1909年に没し、その思想は現代の政治学にも影響を与えている。

カール・ヒルティ法学者哲学者 1909年

1856年

リヒャルト・ミュールフェルト

(1856 - 1907)

音楽家

ドイツのクラリネット奏者。ブラームスに師事し、その演奏で名を馳せた。

1856年、ドイツに生まれる。クラリネットの卓越した技術で高い評価を受け、1880年代にヨハネス・ブラームスと共演した。ブラームスは彼の演奏に触発され、『クラリネット五重奏曲』や『クラリネット三重奏曲』を作曲した。ヨーロッパ各地の音楽祭に招かれ、演奏活動を展開した。明瞭で表現力豊かな音色は聴衆を魅了し、クラリネットレパートリーの拡充に貢献した。1907年に没するまで、次世代の奏者にも影響を与え続けた。

1856年リヒャルト・ミュールフェルト音楽家 1907年

安政5年1月15日

元田肇

(1858 - 1938)

政治家、第25代衆議院議長、初代鉄道大臣、第21代逓信大臣、第3代拓殖局総裁

政治家第25代衆議院議長初代鉄道大臣第21代逓信大臣第3代拓殖局総裁

明治から昭和初期にかけて活躍した政治家。衆議院議長、鉄道大臣、逓信大臣など要職を歴任。

元田肇（1858年-1938年）は政治家として日本の議会政治と行政運営に深く関与した。第25代衆議院議長として国会運営を統括し、議事制度の整備に尽力した。初代鉄道大臣として鉄道網拡充に取り組み、物流や人流の発展を支えた。第21代逓信大臣として郵便・電信制度を改革し、通信インフラの近代化を推進した。第3代拓殖局総裁として外地政策や殖産興業に関与し、日本の植民地行政にも携わった。晩年は政治界の重鎮として後進の指導に務め、戦前期の政策形成に影響を与えた。

1858年安政 1月15日元田肇政治家衆議院議長鉄道大臣逓信大臣拓殖局 1938年

安政6年1月26日

石川倉次

(1859 - 1944)

教育者、日本点字の父

教育者日本点字の父

日本点字の父と称される教育者。盲教育と点字普及の先駆者。

石川倉次（1859年-1944年）は日本点字の父と称され、視覚障害者の教育に生涯を捧げた。独自の点字体系を考案し、点字書籍の普及に努めた。盲教育の機会拡大にも取り組み、全国で講演や普及活動を展開した。政府や民間と協働し、点訳や学習支援の体制整備に寄与した。著作や教育活動を通じて視覚障害者の社会参加を後押しし、その功績は現在も評価されている。

1859年安政 1月26日石川倉次 1944年