02月25日の出来事 - 戦争・紛争 | calendar.web-standard.org

1634年

アルブレヒト・フォン・ヴァレンシュタインが皇帝軍の将校により暗殺される。

三十年戦争中、皇帝軍司令官アルブレヒト・フォン・ヴァレンシュタインが暗殺された。戦局に衝撃を与えた劇的な事件。

1634年2月25日、神聖ローマ皇帝フェルディナント2世の命を受けた将校らによって、アルブレヒト・フォン・ヴァレンシュタインが暗殺された。ヴァレンシュタインは三十年戦争において有能な軍事指揮官として知られ、その独立的な行動が皇帝の不興を買っていた。皇帝は彼の忠誠に疑念を抱き、その排除を決断したとされる。暗殺の後、皇帝軍は指揮系統を再編し、戦局は新たな段階へと移行した。この事件は戦争の進行に大きな波紋を投じ、ドイツ諸侯の間でも議論を呼んだ。

1634年アルブレヒト・フォン・ヴァレンシュタイン

1921年

グルジア民主共和国の首都トビリシをロシア・ソビエト社会主義共和国の赤軍が占領。

赤軍が1921年にグルジアの首都トビリシを占領し、同国の独立は終焉を迎えました。

ロシア・ソビエト社会主義共和国の赤軍は1921年2月25日、トビリシを攻略してグルジア民主共和国を占領しました。この侵攻はロシア内戦の延長であり、独立を維持していたグルジアに衝撃を与えました。占領後、ソビエト政府はグルジアを併合し、南コーカサス社会主義連邦ソビエト共和国の一部としました。グルジアの独立運動は武力で封じ込められ、多くの知識人や活動家が亡命を余儀なくされました。この出来事は南コーカサス地域の歴史を左右する転換点となりました。

1921年グルジア民主共和国トビリシロシア・ソビエト社会主義共和国赤軍

1925年

後のロンドン海軍軍縮会議にて日本海軍初の重巡洋艦となる古鷹型重巡洋艦1番艦「古鷹」が進水。

日本海軍初の重巡洋艦「古鷹」が1925年に進水し、海軍力強化の一翼を担いました。

古鷹型重巡洋艦1番艦「古鷹」は1925年2月25日に横須賀海軍工廠で進水しました。これは日本海軍初の重巡洋艦であり、ロンドン海軍軍縮会議後の新たな戦力構築を目指しました。艦名は古鷹山に由来し、艦体には防御力向上のため厚い甲板が採用されました。排水量9,850トン、速力36ノットを誇り、当時の最新鋭艦として期待されました。「古鷹」はのちに第二次世界大戦でも活躍し、その設計思想は後続艦に受け継がれました。

1925年ロンドン海軍軍縮会議日本海軍古鷹型重巡洋艦古鷹

1932年

アドルフ・ヒトラーがドイツ国籍を取得する。暁型駆逐艦4番艦電が進水。

アドルフ・ヒトラーがドイツ国籍を取得し、同日日本海軍の駆逐艦「電」が進水しました。

1932年2月25日、アドルフ・ヒトラーはオーストリア国籍を離脱し、ドイツ国籍を正式に取得しました。これにより政治活動への制約が軽減され、ナチ党指導者としての立場が強化されました。同日、暁型駆逐艦4番艦「電」（いなづま）が横須賀海軍工廠で進水しました。「電」は排水量1,327トン、速力37ノットを誇る新型駆逐艦で、その名は雷神信仰に由来します。両事件は各国の政治と軍事動向を象徴する歴史的な出来事でした。

1932年アドルフ・ヒトラードイツ国籍暁型駆逐艦電

1933年

アメリカ海軍の空母「レンジャー」が進水。

アメリカ海軍の空母「レンジャー」が1933年に進水し、世界初の全鋼製空母として話題となりました。

1933年2月25日、アメリカ海軍は空母USSレンジャー（CV-4）を進水させました。レンジャーは世界初の全鋼製航空母艦で、艦載機運用能力の強化を図った設計です。満載排水量12,000トン、速力29ノットを誇り、大西洋艦隊に配備されました。同艦は第二次世界大戦前夜の海上航空戦力の象徴とされ、演習や護衛任務で活躍しました。レンジャーの進水は航空母艦時代の幕開けを告げる重要な一歩でした。

1933年アメリカ海軍空母レンジャー

1940年

第二次世界大戦・冬戦争: ホンカニエミの戦い始まる。

冬戦争のホンカニエミの戦いが1940年に始まり、フィンランド軍とソ連赤軍が衝突しました。

1940年2月25日、第二次世界大戦の一部である冬戦争においてホンカニエミの戦いが勃発しました。フィンランド軍はソ連赤軍の進攻をホンカニエミ地域で迎え撃ち、激しい塹壕戦を展開しました。寒冷な気候と雪原の地形が両軍にとって大きな障壁となり、戦闘は過酷を極めました。この戦いは冬戦争の序盤戦であり、フィンランドの国防意識と国際的支援を喚起しました。最終的な戦況は膠着状態となり、戦闘はその後の和平交渉へとつながりました。

1940年第二次世界大戦冬戦争ホンカニエミの戦い

1940年

第二次世界大戦: スウェーデン・デンマーク・ノルウェーの外相会談で、第二次世界大戦に対する中立を宣言。

第二次世界大戦中、スウェーデン・デンマーク・ノルウェーが中立を宣言した歴史的会談。

1940年2月25日、北欧で開かれた外相会談でスウェーデン、デンマーク、ノルウェーが集まり、中立を公式に宣言しました。この宣言により三国は連合国・枢軸国のいずれにも加わらず、自国防衛を優先する姿勢を明確にしました。会談では物資補給や情報共有体制についても協議され、中立維持の合意を強固なものとしました。北欧地域の安全保障環境に大きな転機をもたらし、後の戦後秩序形成や国際協力体制の議論にも影響を与えた重要な歴史的出来事です。中立宣言はスカンジナビア諸国の外交的結束を象徴するものとして研究対象となっています。

スウェーデンデンマークノルウェー

1942年

第二次世界大戦: 「ロサンゼルスの戦い」。サンタモニカ上空を飛行する物体を米軍が日本軍機と誤認。全市停電が実施され、午前3時すぎから1時間以上対空砲火が続けられた。

ロサンゼルス上空の謎の物体に対し対空砲火が発射された幻想的事件。

1942年2月25日深夜、ロサンゼルス港近郊のサンタモニカ上空に未確認飛行物体が出現しました。米軍はそれを日本軍の空襲と誤認し、全市を停電の暗闇にしつつおよそ1時間にわたり対空砲火を撃ち続けました。市民は家の窓から砲火の閃光を目撃し、深夜の恐怖が都市を包みました。後の公式調査でも原因は断定されず、都市伝説やUFO説を生むきっかけとなりました。各種メディアで特集され、第二次世界大戦下の情報伝達の問題点を示す事例として取り上げられています。

1942年ロサンゼルスの戦いサンタモニカ

1943年

第二次世界大戦: 「フェザーストン事件」。ニュージーランド北島のフェザーストン捕虜収容所で、刑務作業をストライキした日本人捕虜に看守が発砲し、暴動が起こる。日本人捕虜48名と看守1名が死亡し、63名が負傷した。

ニュージーランドの捕虜収容所で起きた日本人捕虜によるストライキと衝突。

1943年2月25日、ニュージーランド北島のフェザーストン捕虜収容所で、日本人戦争捕虜が過酷な労働条件に抗議して刑務作業をストライキしました。看守が発砲し、これにより日本人捕虜48名と看守1名が死亡、63名が負傷する悲劇的事件が発生しました。捕虜収容所の運営体制や待遇改善を求める声が国内外で上がり、戦後の捕虜法改正議論にも影響しました。事件は本国の司法当局によっても調査され、戦時捕虜の人権問題への注目を集めました。歴史的には異文化間の緊張が生んだ重大事件として位置付けられています。

1943年フェザーストン事件ニュージーランド北島

1945年

第二次世界大戦: トルコがドイツに宣戦布告。

第二次世界大戦末期にトルコがドイツに宣戦布告。

1945年2月25日、トルコ政府は第二次世界大戦においてドイツに対して正式に宣戦布告しました。この宣言によりトルコは連合国側に参戦し、戦後の国際機関加盟や和平交渉における立場を強化しました。参戦はイギリスやアメリカとの連携強化を意図したもので、中立政策から大きな転換点となりました。実質的な軍事行動は限定的で、主に物資供給や後方支援に徹しましたが、外交的意味合いが大きい出来事でした。戦後のトルコ外交戦略に大きな影響を与えた歴史的決断です。

1945年トルコ

1968年

ベトナム戦争: ハミの虐殺。

1968年2月25日、ベトナム戦争中に南ベトナムのハミ村で米軍や南ベトナム軍によるハミの虐殺が発生しました。

ハミの虐殺はベトナム戦争中、南ベトナムのハミ村で発生した民間人への大規模な虐殺事件です。アメリカ軍と南ベトナム軍が村民を暴行し、多数の男女と子供が犠牲となりました。事件の正確な犠牲者数は不明ですが、人道に対する重大な戦争犯罪とされました。虐殺の記録は後に反戦運動や国際的な人権議論で取り上げられ、戦争の非情さを象徴する事例となりました。この事件は軍の行動規範や戦時法の遵守に対する議論を引き起こしました。

1968年ベトナム戦争ハミの虐殺

1980年

スリナムでデシ・ボーターセ陸軍曹長が軍事クーデターを起こし、軍部が実権を掌握。

スリナムでデシ・ボーターセ陸軍曹長が軍事クーデターを起こし、実権を掌握しました。

1975年にオランダから独立したスリナムは、政治的混迷が続いていた。1980年2月25日、デシ・ボーターセ陸軍曹長が指揮する部隊が首都パラマリボでクーデターを実行。この軍事クーデターは無血で進行し、当時の政府が短時間で崩壊した。ボーターセは国家権力を掌握し、自身が率いる軍部の影響力を強めた。以降、彼は1980年代を通じてスリナムの政治を実質的に支配し、不安定な政情が続いた。

1980年スリナムデシ・ボーターセ