02月25日の出来事 | calendar.web-standard.org

50年

ローマ皇帝クラウディウス、ネロを養子とし、帝位継承者とする。

ローマ皇帝クラウディウスがネロを養子に迎え、後継者として指名した。帝位継承の重要な一歩となった。

西暦50年、ローマ帝国の皇帝クラウディウスは自らの姪アグリッピナの息子ネロを養子とし、正式に後継者とした。これによりクラウディウスの血筋を重視する政治的思惑が色濃く示された。ネロは後に帝位に就き、初期は理想的な統治を行ったものの、晩年は暴君として知られる。皇帝の養子縁組はローマ帝国における権力継承の一手段であり、後継者問題の安定化を図る意図があった。この決定はその後のネロ帝政の展開に大きな影響を与えた。

50年クラウディウスネロ

延長5年1月21日

藤原忠平が延喜式を奏進する。

藤原忠平が朝廷に「延喜式」を奏進し、律令制度の規範を整備した。平安時代の行政手続きを体系化した重要な出来事。

延喜5年（927年）1月21日、要職にあった藤原忠平は天皇に対して『延喜式』を奏進した。『延喜式』は律令制下における政治・行政・儀式などを詳細に規定した法典である。藤原忠平の働きにより、複雑化していた官制や儀式の手続きが公式に文書化された。この法典はその後の数百年間、日本の中央官制や地方行政に大きな影響を与え続けた。当時の律令制度の安定と朝廷の統治権確立に寄与した歴史的文書である。

927年延長 1月21日藤原忠平延喜式

1570年

ローマ教皇ピウス5世がイングランド女王エリザベス1世を破門。

ローマ教皇ピウス5世がイングランド女王エリザベス1世を破門。宗教改革期の大きな緊張を象徴する出来事。

1570年、ローマ教皇ピウス5世はイングランド女王エリザベス1世を公式に破門する教皇勅書『ウルビス・エト・オルビ』を発布した。この破門令はカトリック教会とイングランド国教会の対立を一層深刻化させるものであった。エリザベス1世はイングランド国教会を確立し、ローマ教皇の権威に背いていた。破門はイギリス国内のカトリック信徒に対して女王への忠誠を否定することを求めるもので、政治的な波紋を呼んだ。以後、両者の宗教的緊張は欧州の政治情勢にも大きな影響を及ぼすことになる。

1570年ピウス5世エリザベス1世破門

1634年

アルブレヒト・フォン・ヴァレンシュタインが皇帝軍の将校により暗殺される。

三十年戦争中、皇帝軍司令官アルブレヒト・フォン・ヴァレンシュタインが暗殺された。戦局に衝撃を与えた劇的な事件。

1634年2月25日、神聖ローマ皇帝フェルディナント2世の命を受けた将校らによって、アルブレヒト・フォン・ヴァレンシュタインが暗殺された。ヴァレンシュタインは三十年戦争において有能な軍事指揮官として知られ、その独立的な行動が皇帝の不興を買っていた。皇帝は彼の忠誠に疑念を抱き、その排除を決断したとされる。暗殺の後、皇帝軍は指揮系統を再編し、戦局は新たな段階へと移行した。この事件は戦争の進行に大きな波紋を投じ、ドイツ諸侯の間でも議論を呼んだ。

1634年アルブレヒト・フォン・ヴァレンシュタイン

1836年

サミュエル・コルトが回転式拳銃の特許を取得する。

サミュエル・コルトが回転式拳銃の特許を取得。近代的な銃器設計の礎を築いた。

1836年2月25日、アメリカの発明家サミュエル・コルトは回転式弾倉を備えた拳銃の特許を取得した。この設計により複数発の発射が容易となり、銃器の実用性が飛躍的に向上した。コルトの特許取得は近代的なリボルバーの始まりとされ、その後の銃器製造業に大きな影響を与えた。彼は技術を軍需産業に応用し、工場生産による銃器の大量製造を確立した。この発明はアメリカ西部開拓時代を象徴する武器としても知られている。

1836年サミュエル・コルト回転式拳銃特許

1847年

アイオワ大学が創設される。

アメリカ・アイオワ大学が創立。州立総合大学の先駆けとして設立された。

1847年2月25日、アメリカ合衆国アイオワ州に初の州立大学としてアイオワ大学が設立された。設立当初から広範な学問分野を提供し、研究型大学として知られた。公共教育の普及と知識の向上を目的とし、地元住民や地域社会への貢献を重視した。その後、学術と文化の中心地として発展し、多くの著名な学者や卒業生を輩出している。現在もアメリカ中西部の教育・研究拠点の一つとなっている。

1847年アイオワ大学

1848年

フランスで、七月王政を倒した二月革命によって第二共和政が開始。

フランスの二月革命で七月王政が崩壊し、第二共和政が開始。ヨーロッパ革命潮流の一環。

1848年2月24日から続いたフランス二月革命は、翌25日にルイ・フィリップの七月王政を崩壊させた。市民や労働者の蜂起により、ブルジョワや貧困層の不満が爆発した政治運動である。七月王政崩壊後、暫定政府が樹立され、第二共和政が宣言された。この革命は同年のヨーロッパ各地の革命運動に大きな影響を与えた。政治的自由や社会改革を求める理念が掲げられ、市民社会の変革を促進した。

1848年フランス七月王政二月革命第二共和政

1882年

偕行社附属遊就館が開館。

軍事系博物館『偕行社附属遊就館』が開館。陸軍兵士の武器や資料を公開し始めた。

1882年2月25日、日本の軍事系博物館として偕行社附属遊就館が東京・九段に開館した。陸軍の歴史や兵器、戦術資料などが展示され、一般にも公開された初の軍事博物館である。設立した偕行社は陸軍将校の親睦団体で、同館を通じて軍事知識の普及を図った。展示物には実物の軍服や武器、戦地の写真などが含まれ、当時の来館者に強い印象を与えた。この開館は日本の博物館文化発展の一端を担い、後の軍事博物館のモデルともなった。

1882年偕行社

1890年

日本麦酒醸造会社がヱビスビール発売。

日本麦酒醸造会社がヱビスビールを発売。日本初のプレミアムビールブランド誕生。

1890年2月25日、日本麦酒醸造会社（後のサッポロビール）が『ヱビスビール』を発売した。当時の日本では麒麟麦酒（キリンビール）に続く本格ビールとして注目を集めた。高品質の麦芽とホップを使用した味わいは、上質なビールとして広く支持された。ブランド名は西郷隆盛を祀る恵比寿神社に由来し、縁起の良い商標とされた。現在でも日本の代表的なプレミアムビールブランドとして愛され続けている。

1890年ヱビスビール

1898年

大師電気鉄道（後の京浜急行電鉄）創立。

大師電気鉄道が創立され、後の京浜急行電鉄の前身となる。関東地方の鉄道網拡充を開始。

1898年2月25日、大師電気鉄道が設立され、東京湾沿いを結ぶ路線建設を計画した。同社は後に京浜電気鉄道と合併し、現在の京浜急行電鉄となる基礎を築いた。当時の鉄道建設は工夫を凝らした架線や車両技術の導入が特徴であった。路線開通により、横浜と川崎・東京方面の交通利便性が飛躍的に向上した。この鉄道網の整備は関東地域の都市化と産業発展に大きく貢献した。

1898年京浜急行電鉄

1901年

J・P・モルガンがUSスチールを創業。

米国の金融王J・P・モルガンがUSスチールを設立し、世界初の10億ドル企業を誕生させました。

アメリカの実業家ジョン・ピアポント・モルガンは1901年2月25日、USスチールを創業しました。 USスチールはスチールの合併によって成立した世界初の10億ドル企業とされ、その後のアメリカ重工業の象徴となります。モルガンの資本力と影響力は企業統合を加速させ、20世紀の産業再編を推進しました。 USスチールはピッツバーグに本社を置き、鉄鋼生産の基盤を築いたことで知られています。この出来事はアメリカの大企業化と財閥形成の一端を示す歴史的な一歩でした。

1901年 J・P・モルガン USスチール

1912年

マリー＝アデライドが女性として初めてルクセンブルク大公に即位する。

マリー＝アデライド大公は1912年に女性として初めてルクセンブルクの君主に即位しました。

ルクセンブルク大公子マリー＝アデライドは1912年2月25日、同性母性初の女性大公として即位しました。彼女の即位はヨーロッパ君主制における女性の地位向上を象徴し、国民から深い信頼を得ました。在位中、第一次世界大戦の混乱期を迎えましたが、中立国としての立場を維持するための調停に尽力しました。マリー＝アデライドは慈善活動にも積極的で、社会福祉の発展に寄与しました。その統治はルクセンブルクの近代化に影響を与え、後世に評価されています。

1912年マリー＝アデライドルクセンブルク大公