1455年

グーテンベルク聖書の印刷が開始される。

ヨハネス・グーテンベルクが活版印刷技術を用い聖書の印刷を開始、印刷革命の幕開けとなった出来事です。
1455年、ドイツのグーテンベルクがマインツで活版印刷による聖書の印刷を開始しました。 史上初の大量生産が可能な印刷技術を用いた「グーテンベルク聖書」は42行版と呼ばれています。 活版印刷の導入により、書物の大量複製が可能となり、知識の普及速度が飛躍的に向上しました。 これが印刷革命を牽引し、宗教改革やルネサンスの拡大に大きな影響を与えました。 グーテンベルクの技術革新は出版産業の基盤を築き、文明史における重要な転換点となりました。
1455年 グーテンベルク聖書
1886年

チャールズ・マーティン・ホールがアルミニウムの電気分解法(ホール・エルー法)を発明。

チャールズ・マーティン・ホールがホール・エルー法を発明し、アルミニウム生産に革命をもたらした日。
1886年、アメリカの化学者チャールズ・マーティン・ホールはアルミナの電気分解実験に成功。 彼の手法は従来高価だったアルミニウム精製を低コストで大量生産可能とし、産業利用を飛躍的に拡大させた。 同年、フランスのポール・エルーも同様の方法を独立に発見し、後に両者の名をとってホール・エルー法と呼ばれるようになった。 この技術革新により、航空機部品や建築材料、自動車部品など多岐にわたる分野でアルミニウムの使用が急増し、現代の素材産業を支える基盤となった。 現在もホール・エルー法は世界中で主流のアルミニウム生産法として採用されている。
1886年 チャールズ・マーティン・ホール アルミニウム ホール・エルー法
1939年

理化学研究所が原子実験室を設置。

理化学研究所が日本初の原子実験室を設置し、本格的な原子核研究拠点を整備した日。
1939年2月23日、理化学研究所(RIKEN)が原子核物理学研究を目的とする原子実験室を設置し国内で本格的な核研究拠点を構築。 室長には核物理学の先駆者である仁科芳雄博士が就任し、粒子加速器や放射線測定装置の導入を進めた。 実験室は質量分析や核反応実験の基盤を担い、後の核融合研究や放射性同位体開発など多彩なプロジェクトを支えた。 戦時中はエネルギー資源確保の観点から国家的課題とされ、戦後も科学技術振興の中核的役割を果たし続けた。 現在の理化学研究所は物理学から生命科学、情報科学まで幅広い分野を擁する国際的研究機関へと発展している。
1939年 理化学研究所
1941年

グレン・シーボーグらが、94番元素のプルトニウム (Pu) を世界で初めて合成。

グレン・シーボーグらが世界で初めてプルトニウムを合成した日。
1941年2月23日、グレン・シーボーグらの研究チームがサイクロトロンを用いてウラン238に重陽子を照射し、人工元素プルトニウム(Pu239)を世界で初めて合成。 彼らは放射化学的手法を用いて生成物を分離・分析し、Pu239の存在を確認した。 この成果はマンハッタン計画へ向けた基盤技術となり、核兵器や原子力発電の燃料として重要視された。 シーボーグは後にノーベル化学賞を受賞し、アクチニド化学の基礎を築く業績として高く評価された。 プルトニウムは現在もエネルギー、医療、研究分野で利用される一方、厳重な安全管理が求められる危険物質でもある。
1941年 グレン・シーボーグ 元素 プルトニウム Pu
1947年

国際標準化機構(ISO)発足。

国際標準化機構(ISO)が設立され、技術や製品の国際的な標準化が始まった。
1947年2月23日、国際標準化機構(ISO)がスイス・ジュネーヴで発足しました。ISOは各国の標準化団体が参加し、製品や技術仕様の統一を図る国際機関です。設立当初は25カ国が加盟し、鉄鋼や繊維など産業分野の標準化に着手しました。ISOの規格は製品の互換性や品質保証、貿易の円滑化に大きく寄与しています。現在では数千に及ぶ国際規格が制定され、グローバルな産業活動を支えています。
1947年 国際標準化機構
1977年

宇宙開発事業団が技術試験衛星「きく2号」を打上げ。日本初の静止衛星。

1977年2月23日、宇宙開発事業団が技術試験衛星「きく2号」を打ち上げ、日本初の静止衛星を軌道投入しました。
1977年2月23日、宇宙開発事業団(現在のJAXA)が鹿児島・内之浦宇宙空間観測所からH-1ロケットで技術試験衛星「きく2号」を打ち上げました。 「きく2号」は日本初の静止衛星として、静止軌道上で通信試験や姿勢制御技術の検証を行うことを目的としていました。 衛星は予定軌道に正常投入され、約4時間にわたる通信実験に成功しました。 この成果は日本の衛星通信技術確立に大きく寄与し、後の商業衛星開発への道を切り開きました。
1977年 宇宙開発事業団 きく2号 静止衛星
1987年

大マゼラン雲内に、400年以上の歴史で最も輝かしい、太陽1億個分のエネルギーで超新星爆発を起こしている超新星SN 1987Aを初観測。カミオカンデでニュートリノを検出。

1987年2月23日、南天の大マゼラン雲で超新星SN 1987Aが出現し、カミオカンデでニュートリノを初検出しました。
大マゼラン雲内で観測史上最も明るい超新星の一つとされるSN 1987Aが出現し、肉眼でも確認可能なほど輝きました。 同日、岐阜県にあるカミオカンデ検出器で、この超新星から放射されたニュートリノを世界で初めて検出しました。 ニュートリノの観測は超新星爆発の核崩壊過程を裏付け、天文学と素粒子物理学を結びつける画期的な成果となりました。 この発見はニュートリノ天文学の幕開けを告げ、超新星研究の新たな展開を促しました。
1987年 大マゼラン雲 超新星 SN 1987A カミオカンデ ニュートリノ
2021年

トヨタ自動車とウーブン・プラネット・ホールディングスが、スマートシティー「ウーブン・シティ」建設に向けた地鎮祭を、静岡県裾野市のトヨタ自動車東日本東富士工場跡地に隣接する旧車両ヤードで実施。

トヨタとウーブンPlanetが未来都市「ウーブン・シティ」の地鎮祭を執り行いました。
・トヨタ自動車とウーブン・プラネット・ホールディングスは静岡県裾野市でウーブン・シティの地鎮祭を実施。 ・旧東富士工場の車両ヤード跡地を活用して最先端技術を集約した実験都市を建設予定です。 ・自動運転車やロボティクス、水素エネルギーなどの社会実装を目指した取り組みが行われます。 ・デジタル技術と従来のインフラを融合し、持続可能かつ快適な都市ライフをモデル化。 ・2021年着工、2030年代の完成を目標に掲げる未来の街づくりプロジェクトです。 ・国内外から注目を集める先進的なスマートシティの旗艦事業とされています。
2021年 トヨタ自動車 ウーブン・プラネット・ホールディングス ウーブン・シティ 静岡県 裾野市