言語殉教者の日

国・地域: バングラデシュ

1952年に東パキスタン(現在のバングラデシュ)でベンガル語運動家と軍隊が衝突した日。

1952年2月21日に東パキスタンで起きたベンガル語運動の犠牲者を追悼する日です。
1948年以降、英語の公用語化に反発した東パキスタンの学生や活動家が母語の尊重を求めて抗議運動を展開しました。 その中で1952年2月21日、警察や軍隊がデモ隊に発砲し、多くの学生が犠牲となりました。 犠牲者は「言語殉教者」として称えられ、バングラデシュの独立運動の象徴となりました。 この出来事は後にバングラデシュ独立(1971年)の機運を高める契機となりました。 現在も2月21日は追悼式が行われ、言語の権利と文化多様性を考える日とされています。
言語殉教者の日 英語版 バングラデシュ 1952年 東パキスタン バングラデシュ ベンガル語

国際母語デー

国・地域: 世界

国際連合教育科学文化機関(UNESCO) が言語殉教者の日にちなんで1999年に制定した国際デー。

母語の多様性と文化的アイデンティティを尊重・保護する国際的な啓発デーです。
1999年にUNESCOが制定し、毎年2月21日に世界中で母語の大切さを啓発します。 現在、世界には6000以上の言語が存在するとされる一方で、多くが絶滅の危機に直面しています。 母語とはその人の文化的背景やアイデンティティを形成する重要な要素です。 国際母語デーは教育機会の平等と言語権利の尊重を訴え、コミュニティの言語維持を支援します。 世界各地でシンポジウムやワークショップ、言語フェスティバルなどのイベントが開催されます。
国際母語デー 世界 国際連合教育科学文化機関 1999年 国際デー

ファザー・リニ・ディ

国・地域: バヌアツ

バヌアツの独立運動のリーダーで初代首相となったウォルター・リニを記念する日。1999年のウォルター・リニの忌日。

バヌアツの建国の父ウォルター・リニの功績を称える記念日です。
ウォルター・リニは1979年にバヌアツ(旧ニューヘブリデス)の独立運動を主導し、1980年に初代首相に就任しました。 政治的指導力と社会改革を通じて国民団結を図り、「建国の父」と呼ばれています。 1999年2月21日に彼が逝去したことを受け、毎年この日に政府主催の追悼式が行われます。 式典では学生による演説や伝統舞踊が披露され、リニの理念と遺産を後世に伝える機会となっています。 国民は彼のリーダーシップと平和構築の精神を振り返り、新たな発展を願います。
バヌアツ ウォルター・リニ 英語版 1999年

漱石の日

国・地域: 日本

文部省が作家・夏目漱石に文学博士の称号を送ると伝えたのに対して、1911年のこの日に漱石が「自分に肩書きは必要ない」として博士号を辞退する旨を書いた手紙を時の文部省専門学部局長に送ったことに由来する。

文豪・夏目漱石が文学博士号の受理を辞退したエピソードを記念する日です。
1911年2月21日、夏目漱石は文部省から贈られる文学博士号の受理を辞退する意向を表明しました。 手紙には「自分に肩書きは必要ない」とした彼の独立精神と文学への真摯な姿勢が示されています。 当時、漱石は『吾輩は猫である』『坊っちゃん』などの代表作で広く評価されていました。 このエピソードは彼の謙虚さと創作に対する真摯な態度を象徴し、多くの読者に感銘を与えています。 現在では文学館や記念イベントで手紙の写しが展示され、漱石の人となりを知る機会となっています。
漱石 日本 文部省 文学博士 1911年 文部省専門学部局長