02月21日

出来事 - 政治・行政

昌泰4年1月25日

菅原道真が大宰員外帥に左遷。

平安時代中期、学者官僚の菅原道真が藤原氏との権力闘争に敗れ、九州の大宰府へ左遷された出来事です。
平安時代中期、学者官僚として活躍した菅原道真は藤原氏との権力闘争に敗れ、朝廷内で失脚しました。 官位を剥奪され、大宰員外帥として大宰府へ左遷されることになります。 この遠隔地への転任は政治的追放の一種とされ、その後道真への怨霊伝説が語られるきっかけとなりました。 死後には北野天満宮などで学問の神として祀られ、多くの受験生から信仰を集めています。 現在でも菅公祭礼などの行事でその功績と逸話が語り継がれています。
901年 昌泰 1月25日 菅原道真 大宰員外帥
ユリウス暦2月11日

ロシアで、ミハイル・ロマノフが全国会議でツァーリに選出され即位。ロマノフ朝が始まる。

ロシアの全国会議でミハイル・ロマノフがツァーリに選出され、ロマノフ朝が始まりました。
1613年、ロシア国内では「動乱の時代」と呼ばれる混乱期の終結を図るため、全国会議（ゼムスキー・ソボル）が開催されました。 この会議で僧侶出身のミハイル・ロマノフがツァーリ（皇帝）に選出され、即位しました。 これにより1613年から約300年続くロマノフ朝が始まり、ロシア皇帝の世襲体制が固まりました。 ロマノフ朝はピョートル大帝による西欧化政策や領土拡張を経て大帝国へと成長し、ロシア史に大きな影響を与えました。 ミハイルの即位は、国内の安定回復と王朝正統性の再確立における転換点となりました。
1613年 ユリウス暦 2月11日 ロシア ミハイル・ロマノフ 全国会議 ツァーリ ロマノフ朝
1848年

カール・マルクスとフリードリヒ・エンゲルスの『共産党宣言』が出版される。

カール・マルクスとフリードリヒ・エンゲルスの『共産党宣言』が出版されました。
1848年、ロンドンにてマルクスとエンゲルスによる政治綱領『共産党宣言』が刊行されました。 宣言は資本主義社会における階級闘争を分析し、プロレタリア革命による社会変革を呼びかけています。 「万国のプロレタリアよ、団結せよ！」の一節は世界中の労働運動に大きな影響を与えました。 同年のヨーロッパ各地の革命に刺激を与え、社会主義運動の基礎文書と位置づけられます。 出版以降、宣言の思想は世界の政治史に深い足跡を残し続けています。
1848年 カール・マルクス フリードリヒ・エンゲルス 共産党宣言
1911年

改正日米通商航海条約調印。不平等条約を撤廃し関税自主権を確立。

1911年、日本は日米通商航海条約を改正し、不平等条約を撤廃して関税自主権を回復した。
幕末以来の不平等条約解消を目指す中、日本は正式な関税自主権を獲得した。 改正条約は年季関税制度を廃止し、外国船の航行権を制限する規定を設けた。 外交交渉は外務大臣松方正義などが主導し、日米関係の対等化を象徴する出来事となった。 国内では条約改正が国家の近代化と主権回復の一歩と評価された。 この条約改正は日本の国際的地位向上につながり、大正期の外交政策に大きな影響を与えた。 以後、日本は国際条約の自主交渉権を確立し、欧米列強との対等外交を展開する基盤を築いた。
1911年 日米通商航海条約 不平等条約 関税自主権
1919年

ミュンヘン革命の中心人物クルト・アイスナーが右翼青年アントン・アルコ・ファーライに暗殺される。

バイエルン共和国の指導者クルト・アイスナーが暗殺され、革命運動に大きな衝撃を与えた。
クルト・アイスナーは第一次世界大戦後のミュンヘン革命を主導し、バイエルン王国を共和国へと変革した。 1919年2月21日、右翼青年アントン・アルコ・ファーライに路上で銃撃され、重傷を負った後に死亡した。 アイスナーの暗殺はバイエルン共和国の政治的混乱を深刻化させ、社会主義勢力と保守勢力の対立を激化させた。 その死は「ヨーロッパの冬」とも呼ばれ、北欧やロシアの革命運動にも影響を与えた。 アイスナーの理念は後世の社会民主主義運動に大きな影響を残した。
1919年 ミュンヘン革命 クルト・アイスナー アントン・アルコ・ファーライ 暗殺
1923年

孫文が第三次広東政府（広東大元帥府）を設立。

孫文が広東に第三次広東政府（広東大元帥府）を設立し、中国統一に向けた革命拠点を築いた。
中華民国の建国に貢献した孫文は、袁世凱政権打倒と中国統一を目指して革命を続けていた。 1923年2月21日、広東で第三次広東政府（広東大元帥府）を設立し、自らを大元帥に任命した。 この政府は南方を拠点に北伐の準備を進め、軍事・政治両面で国民党の再編を図った。 広東政府は外国との条約締結や財政改革などにも着手し、革命運動の正当性を国際社会に示そうとした。 この動きは後の北伐成功と国民政府樹立への布石となった。
1923年 孫文 広東政府 広東大元帥府
1936年

天皇機関説事件: 天皇機関説を唱えた美濃部達吉が右翼に襲撃され負傷。

天皇機関説を唱えた法学者美濃部達吉が右翼に襲撃され、自由主義と天皇観を巡る論争が激化した。
美濃部達吉は天皇を国家機関の一つとする「天皇機関説」を提唱し、日本政治学に新たな視座を提供した。 しかしこの理論は国家神道や統治観と対立し、1936年2月21日、右翼青年により講演先で襲撃され負傷した。 襲撃事件は学界や政治界に大きな衝撃を与え、政府は美濃部の理論を否定し公職追放へと追い込んだ。 天皇機関説事件は昭和期の思想統制の象徴とされ、自由主義的学問活動に対する弾圧の一例となった。 この出来事は戦後の憲法制定や学問の自由に関する議論に影響を残した。
1936年 天皇機関説事件 天皇機関説 美濃部達吉
1942年

日本で食糧管理法を公布。

戦時体制下の日本で食糧配給を統制する法制度として、食糧管理法が公布された。
1942年2月21日、日本政府は食料不足に対応するため食糧管理法を公布した。 この法律は米や麦、油脂など主要食糧の生産、流通、価格を国家が統制する制度を定めた。 戦時下の配給制強化や国民生活安定を目的とし、農家や商人の権限を制限する規定が盛り込まれた。 法の施行により配給切符や統制価格が導入され、都市部の食糧確保が優先された。 食糧管理法は戦後も一部継続され、食糧政策の枠組みとして長く影響を及ぼした。
1942年 食糧管理法
1946年

GHQの指示により、日本で警視庁が婦人警察官の募集を開始。

GHQの指示で婦人警察官の募集が始まった。 戦後の治安維持に新たな一歩を刻んだ出来事。
戦後、GHQ（連合国軍最高司令官総司令部）は日本の警察組織再建に着手し、1946年2月21日、「婦人警察官」の募集を警視庁に指示。 初の婦警は女性の視点で民間人の保護や家庭内暴力対策などの業務に従事。 募集要項には受付、文書整理、交通整理などが掲げられ、女性警察官として前例のない役割を担った。 この動きは女性の社会進出を促し、戦後日本における男女平等の実現にも寄与した。 以後、各都道府県警に婦人警察官が導入され、警察組織の多様化が進んだ。
1946年 GHQ 警視庁 婦人警察官
1951年

ベルリンで世界平和評議会第1回総会開催。五大国による平和協定締結を要求する「ベルリンアピール」を採択。

ベルリンで世界平和評議会の初会合が開催され、冷戦期の平和運動に影響を与えた「ベルリンアピール」が採択された。
1951年2月21日、ベルリンにおいて世界平和評議会（WPC）の第1回総会が開催。 冷戦下の米英仏ソ中の五大国に対し、戦後平和協定の締結を求める「ベルリンアピール」を採択。 民間主体の国際平和運動を組織化し、軍縮や対立緩和を目的とした議論を展開。 ヨーロッパ各地から代表が集まり、戦後の平和構築に向けた具体的提言を行った。 以後、WPCは各国で会議やシンポジウムを主催し、国際的な平和運動の拠点となった。
1951年 世界平和評議会
1965年

マルコム・X暗殺事件: アメリカの黒人運動指導者マルコム・Xが演説中に暗殺される。

アメリカの公民権運動指導者マルコム・Xが演説中に暗殺され、人種差別撤廃運動に大きな衝撃を与えた。
1965年2月21日、ニューヨークのオーデュボン・ボールルームで演説中のマルコム・Xが銃撃され暗殺。 元ブラック・ムスリム指導者として過激な発言も辞さないリーダーシップで知られた。 内部抗争や政治的背景が暗殺の動機とされ、事件は大きな議論を呼んだ。 その死は公民権運動全体に衝撃を与え、運動の方向性や戦略にも影響。 マルコム・Xの思想はブラック・パワー運動や人種平等運動で受け継がれ、今日まで評価され続けている。
1965年 マルコム・X暗殺事件 英語版 マルコム・X
1971年

ウィーンで向精神薬に関する条約が採択される。

1971年、国際的に向精神薬の製造・流通を規制する条約がウィーンで採択されました。
1971年2月21日、国連において『向精神薬に関する条約』が採択され、精神作用のある薬物の輸出入や使用を厳格に規制する枠組みが設けられました。本条約は医療・科学目的以外での向精神薬の乱用を防止し、加盟国の法制度整備や国際協力を促進することを目的としています。
1971年 ウィーン 向精神薬に関する条約