1952年

東大ポポロ事件: 東大で開催された「劇団ポポロ」の演劇発表会に、私服警官が入場していた。これを発見した学生が、警官を取り囲んで、警察手帳を取り上げたところ、手帳に教授や学生らの監視活動が記録されていた。その後、警察は学生2人を暴力行為等処罰法で起訴。裁判では憲法が保障する学問の自由や大学の自治が争われた。

1952年2月20日、東京大学の劇団ポポロ発表会に私服警官が潜入し、学生らが取り囲んだ東大ポポロ事件が発生しました。
東大ポポロ事件は、日本大学における学問の自由と大学自治を巡る重要な出来事です。 劇団ポポロの演劇発表会に私服警官が事前調査目的で参加していることを学生が発見しました。 学生たちは警官の警察手帳を取り上げ、監視活動が記録されているメモを公表しました。 その後、2名の学生が暴力行為等処罰法違反で起訴され、憲法が保障する学問の自由との関係が争点となりました。 裁判を通じて大学の自治や表現の自由の重要性が社会的に議論される契機となりました。
1952年 東大ポポロ事件
1965年

アンプル入りかぜ薬事件を受けて大正製薬、エスエス製薬が自主的に総合感冒薬の販売を停止する。

1965年、アンプル入りかぜ薬の製造過程で混入・異物問題が発生し、大正製薬とエスエス製薬が総合感冒薬の販売を自主停止しました。
アンプル入りかぜ薬事件とは1965年初頭に発生した、かぜ薬アンプル製剤への異物混入や品質管理に関する問題です。 消費者の健康被害が懸念されたことから、大手製薬メーカーの大正製薬とエスエス製薬は同年2月20日、自主的に自社製の総合感冒薬全品の販売を停止しました。 この措置は全国の薬局や医療機関に大きな影響を与え、製薬業界全体で品質管理体制の見直しが進められる契機となりました。 当時の日本では薬事法に基づく厳格な審査体制が整いつつあり、メーカーの自主安全対策が社会的信頼を左右しました。 アンプル入りかぜ薬事件は、その後の医薬品安全管理基準の強化やリコール制度確立に向けた重要な転機となりました。
アンプル入りかぜ薬事件 大正製薬 エスエス製薬 総合感冒薬
2020年

新型コロナウイルスの集団感染が発生しているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客で、80代の日本人の男女2人が死亡した。同船での死者は初めて。

2020年2月20日、クルーズ船『ダイヤモンド・プリンセス』で80代の日本人男女2名が新型コロナウイルスにより死亡し、同船での初の死者となりました。乗客や乗員への感染拡大の深刻さを示す事件です。
同船は横浜港を拠点に運航中に乗客や乗員の集団感染が判明し、港湾での検疫下に置かれていました。 2020年2月20日には80代の日本人男性と女性の計2名の死亡が公表され、いずれも基礎疾患を抱えていました。 これにより船内での死者数は初めてとなり、国内外で大きな衝撃を与えました。 日本政府や厚生労働省は船内での医療体制を強化し、感染者の搬送や治療を進めるための措置を講じました。 また、この事件を契機に水際対策やクルーズ船対応の課題が浮き彫りとなり、後の対策強化に繋がりました。 最終的には感染者数や死者数の詳細な把握と対応が急務となり、国内の対応ガイドラインに反映されることになりました。
2020年 新型コロナウイルス ダイヤモンド・プリンセス